黒井文太郎に突っ込む(2020年8月2日分)

黒井文太郎
 北朝鮮、いずれ将来的に現体制が崩壊する可能性がリアルにあるわけで。
 その時、日本に届く核ミサイルがどうなるか誰にわからない。備えておくというのは当然だと思うのですけど。

 「アホか」ですね。北朝鮮体制が崩壊する可能性なんてもんのどこがリアルなのか。
 「ソ連崩壊」のような「内部矛盾による崩壊」も、「米軍侵攻によるイラクフセイン体制崩壊」のような「米国の軍事侵攻による崩壊」もその可能性は低いでしょうよ(まあ前者はともかく後者は国際法違反の侵略であり、許容できる話ではありませんが)。
 かつ「体制崩壊すると核ミサイルが日本に来るかも」なんて理解も意味不明ですね。
 「体制崩壊→無秩序状態→何でもあり(核ミサイル発射もあり)」とでも印象操作したいのでしょうが、いくら何でも「核ミサイル」なんかぶち込んだら、報復措置は確実なわけです。そんなことは起こるわけもない。
 日本に核ミサイルが来る可能性があるとしたら「在日米軍北朝鮮侵攻した場合の報復」だけでしょう。そしてその場合「在日米軍が侵攻したこと自体」が問題であり「北朝鮮の核ミサイルに備えよう」と言う話にするのはおかしい。
 まあどっちにしろ「備えようも無い」ですが。どうせ黒井はイージスアショアの正当化に利用したいのでしょうが「百発百中のシステム」などないので「核ミサイルに軍事的に備える」よりも「そのような事態が起きないように太陽政策のような外交攻勢を行う」方が現実的でしょう。