「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年8/18日分:荒木和博の巻)

失踪後の電話について(8月18日のショートメッセージです): 荒木和博BLOG

 (ボーガス注:特定失踪者の)失踪後に無言電話や不審な電話がかかってきたケースが多数あります。

 6分程度の動画です。ばかばかしいですね。それはどう善意に理解しても「その無言電話や不審電話は、失踪に関わりがあるかもしれない」「その無言電話や不審電話をした人間が失踪者を拉致したのかもしれない」程度の話でしかありません。
 実際には「単なる間違い電話やイタズラ電話」かもしれない。当然「単なる間違い電話やイタズラ電話」ならば、失踪とは何の関係もありません。
 仮に「無言電話や不審電話をした人間が失踪者を拉致した」のだとしてもそれを「北朝鮮工作員だ」と見なすまともな根拠は何もありません。
 いや百歩譲って「北朝鮮工作員」だとしても、こんなあやふやな話で何ができるのかという話です。特定失踪者の拉致認定なんかあるわけが無い。


変わったのか、変わらなかったのか【調査会NEWS3318】(R02.8.17): 荒木和博BLOG
 「荒木の特定失踪者問題調査会から距離を置き、批判するようになった」有田芳生氏(立憲民主党所属の参院議員、作家)に悪口雑言したところで、「特定失踪者が拉致認定されるわけでもない」し、「拉致被害者が帰国できるわけでもない」のですが、荒木的には「有田氏の裏切り」が許せないのでしょう(もちろん裏切りとは「カギ括弧付きの裏切り」「荒木ら救う会や特定失踪者家族会にとっての裏切り」でしかなく、有田氏の主観では裏切りでも何でもないでしょうが)。くだらない話です。
 しかし、この荒木の口ぶりを「信用する限り」当初は、有田氏は「特定失踪者=北朝鮮拉致」という荒木の与太を支持するような態度をとったんですかね?。だとしたら、有田氏の方にも非常に問題があったと思いますね。
 荒木の駄文にも一寸だけ突っ込んでおきます。

 平成25年(2013)の「財界にっぽん」インタビューのとき有田芳生議員(当時民主党)が提供した政府への質問と回答のメモの中(調査会に様々な形で支援をして下さっているジャーナリストの篠原常一郎*1さんから提供されたもの)には後掲のような部分があります。お役所的な回答ですがこれでいくと政府は明らかに藤田さんが拉致されたと見ていたということで、松原仁拉致問題担当大臣*2が調査会の記者会見で話して下さった内容とも重なります。
 政府にはこのような認識だったのにもかかわらず藤田進さんの拉致認定しなかった理由を明らかにする義務があります。この点は私たちからも別途に質していくつもりです。

 もちろん「藤田氏は北朝鮮拉致では無い」と認識したから政府は拉致認定しなかったわけです。
 「引用は省略しますが」この記事において、荒木が紹介する政府答弁を見ても「救う会の主張は承った。救う会の主張については現在調査中だが、警察の捜査に支障を来す恐れがあるので、調査の状況について現時点では詳細な答弁はできません(俺の要約)」でしかない。これのどこが「政府は明らかに藤田さんが拉致されたと見ていた」なのか。
 「何もしないことをごまかすお役所答弁の典型」とされる「前向きに検討したい(検討はするが要望に応えるとは言ってない)」「善処したい(善処はするが(以下略))」「お話は承った(お話は承ったが(以下略))」「お気持ちは理解した(お気持ちは理解したが(以下略))」などと何も違わない。

 有田議員は平成22年(2010)10月、都庁前広場で実施した「北朝鮮による拉致被害者救出のための集い」にも参加していて、山本美保さんDNAデータ偽装事件の展示などもじっくりと見ていたと記憶しています。ご本人の思想的バックボーンからしても、そのようなものに切り込むことを期待したのですが、その後何かの変化があったのでしょうか。

 「ご本人の思想的バックボーン」て何やねん?ですね。「何故そう思ったのかさっぱり分かりませんが」どうも荒木は「有田氏の思想的バックボーン」とやらを「救う会的な反北朝鮮極右」と思っていたようですがそれはさておき。いかに「アンチ北朝鮮の極右」でもまともな人間なら「特定失踪者(国内で既に何人も発見されてる)」や「山本美保さんDNAデータ偽装疑惑(『故意に偽装した』どころか、鑑定ミスと見なすまともな根拠も無い。また『鑑定ミス&ミスを認めることによる責任問題を恐れての居直り』ならまだしも『故意に偽装する動機』などない)」などという明らかな与太になど到底加担できないでしょう。

 山に登るルートはいくつもあるわけで、頂上に到達する方法が違っても結果が出れば良いのです。

 「バーター取引論」の田中均蓮池透、和田春樹氏どころか、「常駐事務所設置論」の石破*3元幹事長すら敵視する荒木がよくもデマカセがほざけたもんです。

*1:筆坂秀世・元参院議員(元共産党政策委員長)の元秘書。『セクハラ問題で党から処分され、それを不服に思って離党した筆坂』と同様、今では離党し、反共右翼活動にいそしんでいるプロ右翼活動家(自称ジャーナリスト)

*2:正確には「元大臣」だったかと思います。拉致認定してないのに大臣時代に無責任に「拉致認定したい」というほど松原もクズでは無いでしょう。そして元大臣・松原が何か言ったところで「ならなんで大臣時代にそうしなかったの?」で終わってしまう馬鹿げた話です。単に大臣を辞めて無責任な立場になった松原が、適当に荒木らに調子を合わせて媚びへつらってるにすぎません。大体、今は自民党政権なのに「野田政権時代の松原大臣ガー」なんて言って何の意味があるのか。

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任