今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年8月18日分)(追記あり)

「なぜいつも?」 朝鮮大学校生、コロナの国支援も除外:朝日新聞デジタル

 コロナ禍で困窮する学生に国が最大20万円を支給する「学生支援緊急給付金」の対象から外れ、朝鮮にルーツがある朝鮮大学校の学生が苦境に立たされている。生まれも育ちも日本、学業や生活への不安も日本人学生と変わらないが、公的な教育支援から除外され続けている。「今からでも対象にしてほしい」と訴える。

 大変良い記事だと思うので紹介しておきます。高校無償化除外と言い、幼保無償化除外と言い、この件と言い、いい加減、朝鮮学校(大学校や幼稚園含む)への無法な差別をやめてもらいたい。
 日本人として申し訳ない思いで一杯です。と同時に「鳩山、菅、野田政権時代」に朝鮮高校無償化してれば状況はまだマシだったのと違うのか、党内右派(旧民社党系)に日和りやがって(もちろんさらに酷くしたのが安倍ですが)と思うと、民主党政権関係者への憎しみと怒りを禁じ得ません。菅内閣官房長官だった枝野・立民党代表とか。
 「沖縄差別(後で簡単に触れます)とか在日差別とかして何が立憲主義だ、枝野、手前、ふざけんな」と。
 まあ、民主党政権の無法や裏切りは「朝鮮学校関係」の他にも「沖縄基地問題で県外移設公約を反故にする」「消費税増税しない公約も反故にする」「八ッ場ダム中止公約も反故にする」など多々ありますが。さすがに「安倍よりはマシ」と思いますが、現首相が谷垣辺りだったら、「谷垣の方が民主党よりまし」と思ったかもしれません。まあ、立民幹事長は「安倍の明治150年式典に出席」「京都市長選で悪質な反共攻撃」福山なので俺は立民には全く好感が持てませんね。


英女優リリー・コール、北朝鮮のプロパガンダ動画に出演の過去 - ライブドアニュース

 ヒース・レジャー*1ジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルらが出演したテリー・ギリアム監督の映画「Dr.パルナサスの鏡*2」で、主要人物の一人を演じた英女優リリー・コール(32歳)は、かつて北朝鮮政府制作の動画に登場したことがあるという。モデルとして活動し始めた14歳の頃、欧米メディアと消費社会について批判するプロパガンダ動画に出演したそうだ。

 事実ならば、デビュー当時は、よほど食えなかったんでしょうね。


横田早紀江さん、ラジオで拉致問題語る「何か発信していかないと」 めぐみさん・滋さんとの思い出も:中日新聞Web

 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの母・横田早紀江さん(84)が、18日放送のニッポン放送垣花正 あなたとハッピー!』(月~木 午前8:00~11:30)に出演。パーソナリティー垣花正*3のインタビューに応じ、個別取材を受けるにいたった理由、拉致問題解決への思いを語る。

 NHKでもTBSでも文化放送でも無く、フジサンケイグループニッポン放送」と言う辺りがあの「右翼的な」奥さんらしいですがそれはさておき。
 拉致の風化により、今やこんなことは全然話題にもならないわけです。そもそも今やラジオの聴取率自体が低いですからね。
 彼女とて本当なら、平日の8~11時台の番組ならば、ラジオでは無く、例えば、フジテレビ「とくダネ!」にでも出たかったでしょうが、テレビではもはや「お呼びでない」わけです。

【追記その1】
 横田奥さんと垣花とのやりとりの文字おこしがニッポン放送サイトにアップされたので紹介しておきます。

https://www.1242.com/happy/happy_blog/20200818-238153/
◆垣花:
 気持ちの整理の部分も含めて、今の心境はいかがですか?
◆横田:
 ずっと同じ感じ。お父さんが(側に)居るって感じでね。「居なくなった」という感覚がない。
◆垣花:
 改めて共に頑張ってきた、ご主人の滋さんはどういう方でしたか?
◆横田:
 普通の人ですよ。
◆垣花:
 1977年の11月15日に、新潟でめぐみさんが失踪した当時は、どういう心境だったんですか?
◆横田:
 ものすごいショック、表現のしようがない。
◆垣花:
 それから約20年経って、北朝鮮による拉致だということが分かったんですが、みなさんに呼びかける時に、横田めぐみさんの名前をマスコミに出すかどうか葛藤されたそうですね。
◆横田:
 あの時は「どうしたらいいんだろう」って思ってました。でもお父さんに「20年間も何も分からなくて、やっと(居場所が)分かったんだから。」って言われて。今は、お父さんがあの時言ってくれたから、(拉致被害者の方を)助けてくださって。5人の人たちが(日本へ)帰ってきて。あぁ本当にいたんだって思いましたね。
◆垣花:
 先日、川崎市で開催していた横田めぐみさんの写真展で、ご家族の写真を拝見しまして、よく家族旅行をしていたそうですね。
◆横田:
 あの人(滋さん)の趣味だったんです、私も好きだしね。だからお父さんが病院に入っている時に、「お父さんはよくいろんなとこ連れて行ってくれたよね。もう日本中連れてってくれたもんね」っていつも言っていたんです。
◆垣花:
 家族旅行の思い出は絶対忘れないですよね。めぐみさんもそうだと思います。
◆横田:
 忘れないですよ。ああいう(家族の)写真は撮っておいた方がいいですよね。
◆垣花:
 ああいうごくごく普通の写真を見るから、逆に、とんでもないことに巻き込まれたんだということで、僕はものすごい怒りが沸きましたね。
◆横田:
 本当に誰にでもあることですからね。何でうちだったのかって思って。
【垣花】
 横田めぐみさん、そして亡くなった夫・滋さんへの思いを語った早紀江さん。滋さんの葬儀では、めぐみさんが失踪の前日、滋さんにプレゼントした櫛を、棺に入れるかどうか迷ったというが、最終的に棺に入れないことを選んだそうだ。
◆横田:
「これは希望の為に残して置かないといけないと思ったんです。めぐみちゃんが帰ってきた時に、『お父さんが亡くなる前まで毎日持っていたんだよ』って言ってあげないといけないと思って。本当に見てもらわないと、これだけは叶えてあげないと行けないと思いますね。」

 まあ、こういうと横田奥さんは怒るでしょうが、ただのお涙頂戴で「全く無内容」ですよねえ。今更奥さんの気持ちとか聞いても拉致解決に役立つわけじゃないし。
 こんなんでは到底視聴率はとれないでしょうし、まあニッポン放送も視聴率は度外視してるのでしょう。フジサンケイグループとしてアンチ北朝鮮宣伝ができればそれでいいと。

【追記その2】
 他にも
横田早紀江さん 単独インタビュー(1) 表現のしようのない怖さ~めぐみさんが拉致された当時のこと|ニフティニュース
横田早紀江さん 単独インタビュー(2) 43年も経つなかで、日本政府に“望むこと”|ニフティニュース
と言ったもん(かなり簡略化されているhttps://www.1242.com/happy/happy_blog/20200818-238153/よりは分量が若干多い)が出てきたのでリンクだけ張っておきます。「まるで無内容」なので特にコメントはしません。


“唯一の希望かなわず残酷” 横田早紀江さん 単独インタビュー | 拉致 | NHKニュース
 ニッポン放送https://www.1242.com/happy/happy_blog/20200818-238153/に続いてNHKだそうですが、まあ、拉致は風化してるし、インタビュー内容も「お涙頂戴(晩年は胃ろうなどで体が弱体化していた横田滋氏の悲惨さを前面に出す)の無内容」「拉致解決には糞の役にも立たない」のでまるで話題にならないわけです。「お涙頂戴」なら横田滋死去直後に散々やってますからねえ。


【風を読む】金正恩委員長の勘違い 論説副委員長・榊原智 - 産経ニュース

 金委員長にとって米朝首脳会談は、核・ミサイル戦力拡充への時間稼ぎをする場だったのだろう。

 と言う認識は明らかに適切では無いでしょう。
 最初から北朝鮮は、核廃棄後に「米国が支援する反体制派の軍事蜂起」により政権転覆されたあげく、殺害されたリビアカダフィの二の舞はごめんだ、「体制保証がない限り」核は廃棄しない、と明言しています。
 で、北朝鮮の言う「体制保証」が何を意味するかは必ずしも明白では無い。
 「朝鮮戦争の正式終戦」か、「在韓米軍の撤退」か、「米朝相互不可侵条約の締結」か、「米朝&南北国交樹立」かはよくわかりません。
 いずれにせよ米国が「体制保証した」と評価できることを何一つやってないことは確かです。
 「軍事演習を延期した」程度の事は体制保証とはとても言えない。でいつまで経ってもトランプが体制保証しないことにしびれを切らした北朝鮮が「体制保証しないのなら核廃棄なんかしない」とボールを米国に投げてきたというのが現状です。

 北朝鮮の核・ミサイル戦力は「わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威であり、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうもの」(令和2年版防衛白書)だ。

 持っていい、何ら問題ないとは言いませんが、防衛白書が言うほどの脅威では無いですね。なぜなら北朝鮮の場合、「通常兵器が韓国軍や自衛隊に比べて劣るから」です。
 通常兵器が劣るから、通常兵器で攻め込まれたらやばいかもしれない、ならば核を持つしか無い、通常兵器で攻め込んできたら速攻で核で反撃することにしよう、つう論理展開です。
 つまり核保有はあくまでも「防衛目的」でしかない。通常兵器ではなく、核兵器なんかいきなり軍事侵攻で投入するようなことはできはしないし、一方、通常兵器は、劣ってるというのでは北朝鮮にとっては韓国でアレ日本でアレ侵攻なんかとてもできません。
 正規部隊の軍事侵攻は朝鮮戦争(1950~1953年)が最後、ゲリラ部隊を考えても韓国への軍事侵攻は青瓦台襲撃事件(1968年)が最後という事実は決して軽い物では無い。
 まあ通常兵器がそれなりに強力な中国やロシアだって国際的非難など考えればそう簡単に軍事力行使できるもんでもありませんが。
 ロシアの「クリミア併合」は「クリミアの独立派がロシア編入を申し込んできた」というストーリーですし、シリアでの軍事展開は「シリア・アサド政権の要請」つうストーリーです。そのストーリーが正しいかどうかはともかく、「侵攻を正当化できるそれなりにもっともらしいストーリー」なしで軍事侵攻などとてもできるもんではありません。もちろん軍事的勝算(軍事的にまず勝利できるかどうか)、政治的勝算(軍事的な勝利を正当な物、あるいは『正当では無いがやむを得ない物(必要悪?)』として国際社会に容認させることができるかどうか)が必要なのは当然です。

 北朝鮮には核・ミサイル戦力があるから軍事攻撃をしかける国はなくなり、もう滅ぶことはない、という金委員長の主張はどうか。
 てんで正しくない認識である。

 いや「2万パーセント(橋下風に)正しい」と思いますが。
 北朝鮮核兵器を持つのと、持たないのとどちらが「米国など外部勢力の侵攻による亡国の危険性が高いか」といったら、「通常兵器が今のまま」という前提であれば「持たない方」でしょう。
 ここで『金正恩政権の内部崩壊の可能性(産経)』など言い出すのは話のすり替えです。ここで問題になってるのはあくまでも「外部からの軍事侵攻で国が滅ぶ危険性」ですので。
 というか『核を保有しても内部崩壊の危険性ガー』等という前に『体制保証するから核廃棄しろ(米国)』で片を付ければいい話ですよね。しかし北朝鮮政権転覆論が廃棄できないらしい産経や米国政府はそうは言えないわけです。

*1:1979~2008年。『ブロークバック・マウンテン』(2005年)でアカデミー主演男優賞にノミネート(受賞は『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン)され、一躍若手演技派俳優と目されるようになった。その後も順調にキャリアを重ねたが、2008年、睡眠薬などの薬物併用摂取による急性薬物中毒により急死。死後、『ダークナイト』(2008年)でアカデミー助演男優賞を受賞(ヒース・レジャー - Wikipedia参照)

*2:2009年公開

*3:ニッポン放送局アナを経てフリーアナウンサーニッポン放送垣花正オールナイトニッポン』(1994年10月~1995年8月)、『垣花正のニュースわかんない!?』(2003年3月~2004年3月)、『森永卓郎垣花正の朝はニッポン一番ノリ!』(2006年4月~2007年9月)等を経て2007年10月から『垣花正 あなたとハッピー!』司会(垣花正 - Wikipedia参照)