黒坂真に突っ込む(2020年8月31日分)

黒坂真がたつみコータローをリツイート
 たつみコータローさん。公共事業を受注した会社が、下請けなど他の企業に業務を契約して委託したらピンハネですか。
◆たつみコータロー*1高橋千鶴子をリツイート
 それぞれの企業*2が一体どれだけピンハネして子会社などに外注しているのか明らかにして欲しい。
高橋千鶴*3
ヒアリング③持続化給付金 (ボーガス注:第一次は)サービスデザイン推進協議会が769億円で受託してほとんどを電通丸投げ。次*4は850億円で一次に落選したデロイトトーマツが受注!しかし引き継ぎもあって、審査や相談対応など質が劣化している?との指摘に、ちゃんと分けてるから問題ないと経産省*5

 おいおいですね。例の「コロナ給付金での『サービスデザイン推進協議会(電通に丸投げしており、どう見ても電通のダミー企業)』のピンハネ」を批判する辰巳氏に対して「ならば公共事業の元請けもピンハネか」とは詭弁が酷すぎて絶句しますね。
 「サービスデザイン推進協議会(以下、協議会)のピンハネ電通への丸投げ」と「まともな公共事業の元請けと下請け(もちろん丸投げだのピンハネだの無い)」が同一視できるとはさすがに黒坂ですら本心では思ってないでしょうに。
 というか具体的に「これこれこういう理由で」、「協議会の取り分はピンハネで無く正当な物です」「協議会は電通のダミー企業ではありません」「協議会の電通への委託は丸投げではありません」と黒坂が言えない時点で「語るに落ちています」。
 つうか協議会の件はあまりに酷すぎるが故に産経ですら「真相解明が必要」と一応書いてますし、ほとんどのウヨ(櫻井よしこ島田洋一など)はこの件に触れないで逃げてるんですけどね。そもそも協議会に何の問題も無ければ「デロイトトーマツ」に変更なんかするわけも無い。協議会の件で、黒坂のような論外の詭弁を吐く人間は安倍信者ですら珍しい。

参考

持続化給付金 電通からデロイト社に変更で契約額が半額に|日刊ゲンダイDIGITAL
 中小企業などを支援する持続化給付金事業事務の第2次補正予算分の委託先として、経産省は14日、コンサルティング会社デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーと正式契約を結んだが、その契約額が経産省の想定額のおよそ半分だったことが分かった。18日の朝日新聞が報じた。
 契約額は計427億円で、内訳は審査業務が416億円、振り込みが10億円。同省は2次補正分の事務委託費を約850億円と想定していた。
 1次分は大手広告代理店の電通が母体の一般社団法人サービスデザイン推進協議会に769億円で委託したが、業務の大半が電通に749億円で再委託されたことが批判されたため、同省は2次分の契約方法を見直し、競争入札を行った。すると途端に“半額”だから、1次分の委託がいかにいい加減で税金の無駄遣いだったか分かるというもの。責任者、出てこい!

持続化給付金委託、デロイトに…電通設立法人応募せず : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン
 経済産業省は14日、中小企業向けの資金繰り支援策「持続化給付金」の運営事務局の委託先について、電通などが設立した一般社団法人から切り替え、大手コンサルティング会社「デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社」と契約したと発表した。契約金額は約427億円。
 持続化給付金は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急経済対策として2020年度第1次補正予算から導入された。1次補正分では事務局を一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」に委託したが、経緯が不透明との批判が出た。同2次補正予算分については振り込み業務、審査業務に分けて事務局を公募したが、いずれもデロイトを選んだ。同協議会は今回は応募しなかった。

持続化給付金から撤退の電通 政府との蜜月関係の背景は:朝日新聞デジタル
 新型コロナウイルス対策で中小企業などを支援する持続化給付金事業について、経済産業省は今月、給付業務の委託先を変更することを決めた。いまも給付金の申請が相次ぐなかで、その中核を担う事業者を変更するのは極めて異例だ。背景には、これまで業務を任せていた一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」が仕事の大半を電通に再委託していたことに対する厳しい批判がある。

*1:参院議員。日本共産党中央委員。

*2:協議会から電通に丸投げされた上、電通から「電通子会社」やパソナなどへ更に再委託されている。

*3:衆院議員。日本共産党常任幹部会委員、衆院議員団長。

*4:第二次のこと

*5:当然ながら「ならば協議会に高値発注する意味があったのか」「利権疑惑では無いのか」という疑問が出てくるわけです。