「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年9/7日分:荒木和博の巻)(追記あり)

北朝鮮の被災を救出のチャンスに【調査会NEWS3329】(R02.9.7): 荒木和博BLOG
 「はあ?」ですね。台風被害と「拉致被害者の帰国」と何の関係があるのか。まあ、いつもの「体制崩壊(今回は台風被害が原因)→拉致被害者帰国」という話ですが「小泉訪朝」でわかるように「体制崩壊しなくても拉致被害者は帰国できる」し、東ドイツのような平和的崩壊ならまだしも、「アフガンやイラクのような内戦状態」になったら目も当てられません。

 北朝鮮の政府や労働党、人民軍の人間でも当然「これではいけない」と思っている人はいるはずです。「しおかぜ」では日本をはじめとする国際社会が援助できるのに、核・ミサイル開発を続け拉致被害者を返そうとしないために援助できないでいることを繰り返し伝えています。それに呼応してくれる人が出てきてくれることを切に期待しています。

 「特定失踪者なんて言いがかりを付けてる癖に良く言うぜ」ですが、それはともかく。
 「呼応してくれる人が出てきてくれること」とはまあ、随分と「不鮮明な文章」ですが要するに「打倒金正恩政権の呼びかけ」なんでしょうね。「そんなもん、誰が応じるんだよ」「お前、まさか本気じゃ無いよな。本気の場合は勿論、『荒木は気が狂ってる』し、本気じゃ無い場合でも『荒木は別の意味で気が狂ってる』て話だけど」て話ですが。


台風から逃げる新幹線の車中から北朝鮮の災害の話(9月7日のショートメッセージその2): 荒木和博BLOG

 この台風10号も日本を過ぎたら朝鮮半島直撃のようです。拉致被害者を含め北朝鮮にいる方には大変だと思いますが、災害が体制を変えることにも繋がるかもしれません。

 4分程度の動画です。いつもの「北朝鮮崩壊するする詐欺」ですね。そもそも「体制崩壊」と「拉致被害者の帰国」と何の関係があるんだという話です。まあ、それ以前に「台風で北朝鮮崩壊」という荒木の主張にまともな根拠はありませんが。
 たとえば「太平洋戦争中の日本」でも

周防灘台風 - Wikipedia(1942年8月、死者・行方不明者1,162人)
鳥取地震 - Wikipedia(1943年9月、鳥取県、死者1,083人)
昭和東南海地震 - Wikipedia(1944年12月、和歌山県、死者・行方不明者1,223人)
三河地震 - Wikipedia(1945年1月、愛知県、死者2,306人、行方不明者1,126人)

という災害があっても日本は「1945年8月まで降伏しなかった」わけで「災害があれば体制が崩壊する」と言うほど話は単純では無い。しかし、おそらく「太平洋戦争」がなければ、これらの災害は多数の死者を出したことで「被災地のみならず全国的にも有名になった」でしょうが、
1)戦争中なので情報統制がなされた
2)「太平洋戦争の死者」に比べれば大した数では無い、ということで「全国的知名度はなくなってしまった」というのが「ある意味恐ろしい」ですね。


北朝鮮による子供の拉致について(9月7日のショートメッセージです): 荒木和博BLOG

 令和2年9月7日月曜日のショートメッセージ(Vol.156)。子供の拉致について。調査会の公開リストでは平成元年(1989)に失踪した松岡伸矢さん(当時4歳)などがあり、また大阪府熊取町で失踪した吉川友梨さんなどについてもどうかとたびたび聞かれます。現時点で断定はできませんが、北朝鮮で子供を工作員として養成しているという情報はあります。そのことについてお話ししました。

 7分程度の動画ですが、動画を見なくても「説明文だけでも唖然」ですね(動画も説明文から想像できる内容ですので見る必要はあまりありません)。
 「4歳の幼児松岡伸矢君」や「小学4年生・吉川友梨さん」の失踪を「根拠レス」で北朝鮮拉致呼ばわりです。
 あげく、「北朝鮮で子供を工作員として養成しているという情報」がある。「どこにあるんだよ?」「お前のでっち上げだろ」「お前はアホか(横山ホットブラザーズ風に)」ですね。
 「子どもを自分の思い通りの存在に育てたい(今回は北朝鮮工作員)」て俺的には

源氏物語の紫の上かよ!(子どもを『自分の理想の愛人』に育てる)
タイガーマスクの虎の穴かよ!(子どもを『プロレスラー』に育てる)
さいとうたかをゴルゴ13 - Wikipedia』の『芹沢家殺人事件』かよ!(子どもを『プロの殺人者』に育てる)
浦沢直樹MONSTER - Wikipedia』の「511キンダーハイム」かよ!(上手く説明できないので説明は省略します)

ですね(まあ、他にも例はあるでしょうが)。まあフィクションなら「面白い与太話ですね」で済む話ですが、荒木のように「拉致解決の妨害行為」としてやられたのでは全く迷惑です。

【追記】
 ただし「荒木の与太は論外」としても実際に以下のような「荒木の与太話」に似たような「おぞましい話(子どもを親から引き離し、自分の都合のいいように育てようとする)」があることは指摘しておきます。もしかしたら、荒木の与太話の「元ネタ」がこの話なのかもしれません。

軍政が奪った赤ちゃん/捜し求め40年以上 127人目 身元判明/アルゼンチン 「祖母の会」発表
・南米アルゼンチンで昨年*1暮れ、軍事政権(1976~83年)下の人権侵害犠牲者の遺族たちに喜びの知らせが舞い込みました。軍政反対の活動家だった女性が拘束施設内で出産し、軍関係者に奪われた赤ちゃんの身元が新たに判明したのです。同様の身元判明は127人目。40年以上にわたり、肉親の行方を捜してきた人権団体「五月広場の祖母たち」(以下、祖母の会)が12月28日、首都ブエノスアイレスでの会見で明らかにしました。
・アルゼンチンの軍政下では、拘束施設内で(ボーガス注:軍政に投獄された反体制派の)女性が出産した場合、その子どもを軍関係者家族が引き取って養子にしたり、子どもを欲しがっている家族に金銭で売り渡す行為が行われていました。

*1:2017年のこと