今日の産経ニュース(2020年9月14日分)

【菅新総裁会見】(1)政権運営「派閥の弊害は全くない」(2/3ページ) - 産経ニュース

 私は派閥に入ってません。

 「だから派閥の弊害が無い」と強弁する菅ですが全く話は逆で「菅が派閥ボスで無い」からこそ、二階派麻生派などが「扱いやすい男」として担いだわけです。


【菅新総裁会見】(2)衆院解散「せっかく就任したので仕事したい」(1/2ページ) - 産経ニュース
 「早期解散しない」「石破氏、岸田氏を登用してオール自民でやっていく」とは一言も言ってない一方で、「早期解散」「石破氏や岸田氏は登用しない」とも公言していないことを素直に考えれば「まだ方針が決まってない(だから言質を取られるようなことは言わずにフリーハンドにしたい)」ということなんでしょう。政権支持率や「早期解散論」「石破、岸田登用論」への国民の反応を見て、決めると言うことでしょうね。
 二階幹事長、早期解散「新首相が判断」 - 産経ニュースという二階発言などもそうした「まだ方針が決まってない(だから言質を取られるようなことは言わずにフリーハンドにしたい)」の現れでしょう。


〈独自〉自民政調会長に下村氏起用 - 産経ニュース
 稲田が政調会長になったことを考えれば「総裁が安倍の子分・菅」では「不思議では無い」のかもしれませんが、あんな「安倍の引きが無ければ入閣できなかった非常識極右(第二次安倍内閣文科相が初入閣)」が党三役とはなんともげんなりですね。大体、下村ごときに「派閥ボスでもあった岸田・前政調会長」ほどの政治力も無いでしょうから「相対的に二階幹事長のパワーが上がってしまう」と言う意味でも「おいおい」ですね。


【総裁選ドキュメント】最下位の石破氏 厳しい再挑戦の道 支持拡大怠った代償大きく - 産経ニュース
 石破が最下位とは意外ですが「石破に有利とみなされた党員投票の否定」「(石破を最下位にしたい)菅サイドから岸田に票が流れる八百長的行為があったらしい(実は地方票だけ見れば、石破は40数票、岸田は10数票で、岸田の3倍程度の票を獲得し石破が圧勝している)」と言う事実を考えれば、「アンチ石破」の産経がいうほど、石破にとってそれほど痛いものではないのでは無いか。
 まあ、「菅が石破を干すのか、それとも何らかの役職で処遇するのか」にもよりますが、石破もここが正念場でしょう。一方、岸田は「最下位」という最悪の事態は回避できたものの、「安倍からの禅譲狙い」が失敗に終わり、「安倍や二階、麻生にいいように踊らされた」と評価を落とした事実は消えないわけです。しかも二位になれたのも「菅サイドから岸田に票が流れる八百長的行為があったらしい」ですからね。


二階氏、幹事長留任へ 菅氏方針 党内掌握手腕を評価 - 産経ニュース
 予想の範囲内ですね。おそらく麻生も「菅支持への見返り」として「副総理・財務相」として留任するのでしょう。


【安倍政権考】安倍外交は価値観外交だったのか 融通無碍な二面性に真価 - 産経ニュース
 「融通無碍」と言えば聞こえはいいですが「価値観外交なんて実体が無い」だけの話でしょう。
 価値観外交とは単に「人権」云々を口実にした極右・安倍の「中国敵視」でしかないからこそ、「独裁的なカンボジアのフン・セン政権とつきあっていていいのか、欧米は日本ほどカンボジアとズブズブでは無い」などの批判を無視する(勿論そうした日本政府批判はカンボジアだけでなく他にもありますが)。
 あげく「中国ビジネスを重視する財界の圧力」に抵抗しきれず、習主席訪日計画で「中国敵視」をやめてしまうのだから、もはや価値観外交には何の実質もありません。