「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年9/21日分:荒木和博の巻)

「栄光の瞬間」【調査会NEWS3336】(R02.9.20): 荒木和博BLOG

 金正恩ないしその周辺の人間は米国とくっつきたくて仕方がないのでしょう。この点は父親金正日から受け継いでいるように思います。

 まあ当たり前の話ですよね。現在、朝鮮戦争終戦していません(建前では停戦)。38度線は建前では停戦ラインで国境では無い。
 米朝間にも南北朝鮮間にもは国交も無い(つまり米国も韓国も建前では北朝鮮を国家扱いしてない)。
 つまり建前の上では「いつ米国(在韓米軍など)が北朝鮮に侵攻してもおかしくない」。である以上、北朝鮮が「可能な限り米朝関係を良くしよう」と思うのは当然です。もちろん「ベスト」は朝鮮戦争正式終戦米朝南北朝鮮国交樹立ですね。正直な話、朝鮮戦争正式終戦米朝南北朝鮮国交樹立が実現すれば、北朝鮮も警戒心を解き「拉致解決にも資する可能性がある」と思いますが、もちろんそう言う方法論を「打倒北朝鮮」の右翼集団救う会は絶対に採用しません。

 逆に中国は米国につこうとする北朝鮮に様々な形で介入しているのでしょう。

 介入というのが「北朝鮮と米国の関係」を「中国に都合がいいようにしたい」というのならともかく、荒木の場合そうじゃないですからね。
 「北朝鮮と米国がズブズブになって北朝鮮が中国と縁切りしたら困る」ので「米朝接近を妨害する」という与太が荒木の言ってることです。もちろん、中国に米朝接近妨害をする動機は無い。「米朝関係が円満になり米国の北朝鮮侵攻の危険が減る」のなら中国にとってもこんなにいいことは無い。
 もちろん「米朝接近」が中国の希望しない形でも困るので、事前に「どんな風に米国と付き合う気なのか?」を北朝鮮に確認はするでしょうが、米朝接近それ自体を妨害するわけも無い。
 一方で、北朝鮮も「遠い将来」はともかく、中国と縁切りする気なんか無いでしょう。
 まあ、日本や韓国、欧米だって「中国との関係」をいい加減に扱うことなど到底できない「経済大国」が中国ですが、北朝鮮の場合、国連安保理制裁などで苦しいところ、かなりの部分を「朝鮮戦争時から深い付き合いのある中国、ロシア」の経済支援に支えられてるのだから、なおさら中国との関係を粗略に扱えるわけが無い。米国にせよ韓国にせよ日本にせよ「よほど太い関係」でもできない限り、「米国、韓国、日本のと関係があるから中露なんてどうでもいい」なんて態度を北朝鮮がとるわけも無い。

 ならば日本の出番もあるかと。大事なのはチャンスを逃さず食らいつく意思でしょう。金正恩の言葉を借りれば「栄光の瞬間」を迎えるために。

 やれやれですね。今一体どこに「日本の出番」なんかあるのか。あえて言えば「小泉訪朝」のときに「米朝、中朝、露朝(ロシアと北朝鮮)、南北朝鮮」の政治状況を上手く分析し、「チャンスを逃さず食らいつく」ことで「拉致被害者救出」という「栄光の瞬間」を迎えたわけですが、それを言いがかりを付けてぶち壊しにしたのが荒木ら巣くう会一味です。小泉訪朝の挫折は害悪があまりにも大きすぎたと言えるでしょう。


金正恩のトランプへのヨイショについて(9月21日のショートメッセージです): 荒木和博BLOG

 令和2年9月21日月曜日のショートメッセージ(Vol.171)。メルマガ「調査会ニュース」に2回掲載しましたが、米国で出版された本の中に出てくる金正恩からトランプへの手紙はヨイショの連発でした。考えてみれば金正日も(ボーガス注:金大中大統領や小泉首相の訪朝で?)同じようなことをやっていました。北朝鮮というのは結局そういう国ではないかというお話しです。

 7分程度の動画です。
 率直に言って「それがどうかしたのか?」ですね。荒木ら巣くう会の建前である「拉致被害者救出」という点においてそんなことがどう意味があるのか。
 といったら「拉致被害者救出」という点においては別に意味は無いでしょう。
 じゃあこんなことを荒木が言うことに何の意味があるのかと言えば、アンチ北朝鮮の荒木が「米国ヨイショして北朝鮮だせえ」と小バカにしてるというのが一つ。
 二つ目は「そんな北朝鮮は体制が揺らいでる」といういつもの「北朝鮮崩壊するする詐欺」ですね。ばかばかしい話です。そんなことを言って北朝鮮を小バカにしたところで拉致が解決するわけでもなんでもない。