救う会：★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.09.28)安倍総理辞任と拉致問題２
島田洋一（救う会副会長）
期待できるポイントとしては、安倍首相がフリーな立場になりましたので、それこそ特使として北朝鮮と水面下で接触する。安倍さんが訪朝して金正恩と接触する、直接やりあうということも、首相だと簡単にはできませんが……。
かつてクリントン政権の時に、１９９４年前後だったと思いますが、第１次朝鮮半島核危機がありましたが、元大統領のジミー・カーターが北朝鮮に行って、金日成と交渉して、一応事を収めた。その収め方には、細かく言えば問題があったと思いますが、かつてのカーターのような役割を安倍さんがもっといい形でできる。そういう可能性も開けたかなと、安倍さんが退任されたプラス面として考えられるのではないかと思います。
また、これまで機密情報にもしっかり接してきて、理念的にもしっかりしており、交渉者としても立派な人は安倍さんしかいないですから、そういう意味で向こうに伝えることができるのではないかと思っています。
あまりにも馬鹿馬鹿しすぎて吹き出しました。まさか本気では無いでしょうが「拉致を解決できないまま」安倍が首相を辞めたことをそうやって正当化しますか（呆）。
安倍にそんなことをやる気は全くないでしょうし、一方で菅もそんなことを安倍に頼む気も無いでしょう。
そもそもカーターが特使として成り立ったのは1）カーターにそれだけの政治力があったから、2）クリントンがカーターに全権を委ねたからです。
元大統領、元首相なら当然に特使ができるわけでは全くない。
いやー、「中国はともかく」北朝鮮は別に願ってはいないんじゃないですかね（一方で、北朝鮮はトランプに勝ってほしいとも思ってないでしょうが）。
というのも、中国相手にはトランプは無茶苦茶な制裁をやっていますが、今のところ北朝鮮相手にはそんなことは無いからです（将来的にはどうなるか分かりませんが）。
中国としては「あんな無茶苦茶な制裁をやる男が大統領であるよりはバイデンの方がましだ」と思っても不思議では無い。
ただし現時点においては北朝鮮相手にはそんなことは無い。民主党が政権奪取した場合に北朝鮮対応がよりハト派になる保証もない。クリントン時代の核合意はともかく、オバマ時代に別にハト派政策がとられたわけでもありませんので。
北朝鮮としては「共和党だろうが民主党だろうが大して対応は代わらないんだろうなあ（つまりどっちが勝っても状況が劇的に良くなることはまず無い）」つうある種「諦めの境地」ではないか。
どっちにしろ、中国も北朝鮮も「その他の国も」トランプ勝利、バイデン勝利、双方を想定して動いてるでしょう。
トランプ（あるいはバイデン）が勝てば、中国や北朝鮮は非常に不利になって体制が崩壊云々なんてそんなことはあるわけもない（というかそんなことと救う会の『建前上の目的』である拉致被害者救出と全く関係ありませんが）。
いずれにせよ「トランプが反中国だから支持する」という島田のような病的な反中国でもない限り「ロシアゲートなどの不正の疑い」「コロナ失政で多数の死者を出した」「温暖化協定やユネスコからの脱退」「BLMへの敵対的態度」などの問題でとてもトランプなど支持できるもんではありません。中国だの北朝鮮だの全く関係ない。
その上、何せ現時点において「選挙でバイデンに負けても裁判闘争する考えがある、郵便投票は不正の温床だ」と放言し、最高裁判決を自分に有利にしようと「先日、死去したギンズバーグ判事（クリントン政権時に任命されたリベラル派）の後任（もちろんトランプ寄りの保守派）を大統領選挙前に今から指名しようとする卑怯者」がトランプです。やってることは安倍のモリカケ、桜を見る会と大して変わらない。そんな奴が大統領でいい訳も無い。
バイデンは選挙直後に７８歳になります。しかも認知症の進行が心配されています。
島田は下劣な誹謗中傷も大概にしろという話ですね。
年齢が高いから健康不安云々つうならトランプだって74歳です。バイデンと大して変わらない（しかしトランプについては「見るからに健康そのもの」と島田らウヨが強弁するのはいうまでもありません）。
そして一般的な健康不安ならともかく、バイデンについて認知症なんて疑われてない。まあ、「年相応の物忘れ」程度ならあるかもしれませんが。つうか拉致問題とそんなことと何の関係があるのか。
拉致集会に行ったら、拉致と何一つ関係ない、バイデンに対する聞くに堪えない誹謗（認知症呼ばわり）が始まる。まともな人間なら「島田の暴言」と「暴言を許す周囲のアホさ」にただ呆れるだけです。
もはや救う会や家族会はまともでないし、蓮池透氏が批判を始めるのも当然です。
なお、あえて言えば「晩年の横田滋」は明らかに認知症だった疑いがあります。
娘のめぐみさんと一目会うまで「頑張る」 横田滋さん、闘病中も希望捨てず：時事ドットコム
滋さんは手足が震えて動かしにくくなるパーキンソン病に侵され、２０１８年４月に入院。
ということで彼は晩年、パーキンソン病だったそうですが、パーキンソン病は認知症の発症要因ですしね。
しかし、そういうことを言うと島田は「自分のバイデンへの誹謗」を棚に上げて「横田さんに失礼だ」と言い出すんでしょうねえ。
「フォックスニュース」や「ワシントンタイムズ*1」等は民主党の応援団ですからバイデンに対してゆるいボールしか投げないんです。
吹き出しました。ワシントンポストやニューヨークタイムズはともかく、「フォックスニュース」は明らかに右寄り、共和党よりであり、民主党応援団なんて呼べるメディアでは無い。
要するにそんなウヨメディアですら批判するほど酷いのがトランプと言うことです。
「フォックスニュース」を民主党応援団呼ばわりするのは週刊文春が『モリカケ』『桜を見る会疑惑』『甘利のUR疑惑』『黒川の賭け麻雀』などを批判的に報じたことを理由に『週刊文春は野党の応援団』と言うくらい馬鹿げています。
つまりは『モリカケ』『桜を見る会疑惑』『甘利のUR疑惑』『黒川の賭け麻雀』並の無茶苦茶をやってるのがトランプで、だからこそフォックスもついにトランプ批判を始めたわけです。
つうかトランプの「対ロシア外交」「対北朝鮮外交」についてはウヨから「ロシアや北朝鮮に甘い」と言う批判が出てるのであって、右翼的観点に立ってもトランプは島田のように手放しで評価できる人間では無い。つうかそんな話と拉致問題と何の関係があるのか。
今極左がなぜバイデンを支持しているか。大統領当選者が任期中に亡くなるとか、職務不能になって引退に追い込まれると、バイデンの場合、（ボーガス注：副大統領の）カマラ・ハリスが大統領になります。
呆れますね。最左翼のサンダースならともかく、バイデンのどこが極左なのか。カマラ・ハリスにしても「バイデンよりは左より」のようですがそれにしたって極左というほどでは無い。彼らを「極左」呼ばわりする島田ら救う会が「極右」という馬鹿話です。
そして島田が極左呼ばわりする人間たちだって「サンダース等左派が大統領候補になる可能性がわずかながらでもある頃」ならまだしも、バイデンが正式に候補になった今、「バイデンを支持してトランプを倒す」以外に選択肢がどこにあるのか。
現状は1）バイデン支持でトランプを倒すか、2）トランプを有利にしてでもバイデン不支持か（まさか有力な第三の候補も居ないでしょうし、トランプに投票するわけもないのでその場合棄権でしょう）、選択肢は二つしか無いわけです。
この場合に「トランプが当選したとしてもバイデンへの投票は嫌だ、棄権する」なんて民主党支持者もまず居ないでしょう。大抵の民主党支持者は「とにかくトランプを倒す。そのためにはバイデンに投票する」という、ただ、それだけの話であって、「バイデンが病気で倒れたら副大統領のカマラが大統領だ」だの「高齢のバイデンなら1期で退任して次はカマラだ」だのそんなことでバイデン支持してるんじゃ無い。つうかそんな話と拉致問題と何の関係があるのか。
今上院は共和党が多数ですが、もし民主党が勝つとどうなるか。というのは、対中国で香港問題、ウイグル問題等で制裁決議し、あるいは制裁法を通してきていますが、これはすべて共和党の議員がまとめたものです。
中国当局が報復措置として１か月ほど前、６人の議員を入国禁止にしました。
全員共和党議員です。やはり民主党の方がなんとなく、後からついてくるという感じで、率先して中国が嫌がる法律を作ったりするのは共和党議員です。
中国に圧力をかけるということは、同時に北朝鮮に圧力をかけることになりますから、端的に言えば、中国共産党政権を倒すと北朝鮮も間違いなく連鎖倒産のようになる。
拉致集会に行ったら中国打倒、北朝鮮打倒、そのためにトランプ再選希望と言う右翼主張を「それが拉致解決のために必要なんだ」という強弁とセットで聞かされる。
まともな人間なら「誰が拉致集会なんかに行くか！」「ただの反中国、反北朝鮮、親トランプの右翼集会じゃ無いか？」「あいつら本気で拉致被害者を救出する気があるのか？」となるでしょう。拉致が風化し、マスコミもろくに報じなくなるのも、政治家も官僚も拉致問題にまともに取り組まなくなるのも当然と言えるでしょう。
拉致の解決のために家族会がすぐにでもすべきこと、それは1）救う会、拉致議連などウヨとの絶縁、2）蓮池透氏との和解でしょう。
とはいえ、俺はそれが家族会にできるとは全く思っていませんが。もはや「ウヨの政治的道具として使い倒されたあげく」拉致が解決しないママ、空しく死んでいくという道しか家族会にはないでしょう。
*1:ワシントンポストまたはニューヨークタイムズの誤記か？。ワシントンタイムズだと統一教会系ですからね。
