黒坂真&島田洋一に突っ込む(2020年10月2日分)

島田洋一
「学者の国会」?国民は彼らを選んだ覚えはない。

 おいおいですね、その島田の理屈なら俺(日本国民&埼玉県民)も

JR東海の葛西を教育再生会議委員(第一次安倍内閣)に
櫻井よしこ中教審委員(第二次安倍内閣)に
百田尚樹NHK経営委員(第二次安倍内閣)に
八木秀次教育再生実行会議委員(第二次安倍内閣以降)に
高橋史朗を埼玉県教育委員長(上田知事時代)に

選んだ覚えはないのですがね(ただし櫻井、百田、高橋は既に退任)。

島田洋一
 松宮は、と大学の同窓なので気安く呼ばせてもらうが、「学問の自由に対する挑戦」などと綺麗事を言うのではなく、政府が任命権を持つこんな組織は学問と無縁かつ税金の無駄遣いであり解体せよと、君らしく堂々と論じるべきではないか

 恐らく友人どころか知人でも無いだろうに「松宮(任命拒否された立命館大教授氏、刑法学者)呼ばわり」「君(きみ)呼ばわり」とはいい度胸です。松宮氏も「同じ京大法学部卒でも、友人どころか知人ですら無い見ず知らずの人間にそんなため口をきかれる覚えは無い」「そもそも任命拒否されたのも任命拒否を批判してるのも私だけでは無い、何を馬鹿なことを言っているのか」と呆れるでしょう。
 大体「同じ京大法学部卒」とはいえ「刑法学者」松宮氏(1958年生まれ)は「法律学科」、「一応、政治学者」島田(1957年生まれ)は「政治学科」ですからねえ。学部が同じとは言え学科が違う(従って恐らく何の交遊も無い)ので、はたして同窓と言えるのか。
 かつこの島田(一応、高坂の弟子の一人)の物言いなら高坂正堯京都大学教授の弟子(高坂正堯 - Wikipedia参照)で「島田(1957年生まれ)と同年配」である

坂元一哉 - Wikipedia(1956年生まれ、大阪大教授。産経文化人で安倍ブレーンの一人とされる)
田所昌幸 - Wikipedia(1956年生まれ、慶應義塾大学教授)

を島田は「高坂先生の弟子で同年配だから」という理由で気軽に「坂本」「田所」と呼び捨てにするのかといったらしないでしょうにねえ。
 まあ田所氏はともかく「ウヨ業界のランク」としては明らかに

坂元一哉 - Wikipedia
・2007~2008年まで、安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会有識者委員を務めた
・2008年に正論新風賞を受賞

という坂本の方が「島田より格上」なのでそう言う意味でも「坂本」などと呼び捨てなんか島田にはとてもできないでしょうが。
 「坂本」呼ばわりなんかしたら坂本氏から抗議されるだけで無く他のウヨからも「手前、島田、何様のつもりだ?」と確実につるし上げでしょうからねえ。
 つうか拒否された研究者は松宮氏だけでは無いのに馬鹿も大概にしろという話です。
 しかし

高坂正堯 - Wikipedia
 京都大学での門下生には中西寛坂元一哉戸部良一、田所昌幸、佐古丞、岩間陽子、益田実、中西輝政などがおり

として列挙される研究者の中に「高坂の弟子であることをやたら自慢する」島田がいないのが実に滑稽です。

島田洋一
 私も30年以上学界に身を置いてきたので断言するが、日本学術会議は虚飾の肩書と小遣い銭が欲しい古株教授以外には無縁かつ無用の長物。

 日本学術会議議員になりたくてもなれない無能な男が「日本学術会議メンバー全員を誹謗する暴言」がよくもいえたもんです。
 ちなみに日本学術会議ができたのは戦後ですが、戦前から学術研究会議 - Wikipediaという「日本学術会議」に当たる団体はありました。また過去の日本学術会議メンバーには自民党から参院議員となった林健太郎有馬朗人(有馬は小渕内閣で文相)もいます。この点を島田に聞いたらなんと答えてくれるのやら。
 やはり「戦前の学術研究会議は良かったが戦後の日本学術会議になってから劣化した」「有馬や林はレアケースだ」でしょうか。

黒坂真
 小池晃書記局長。左翼知識人なら、安倍内閣の後継内閣から学術会議の会員に任命されなかったことを誇るべきです。

 おいおいですね。
 「そう言う問題じゃねえだろ」「じゃあ鳩山、菅、野田政権がお前や島田洋一みたいなウヨ学者相手にこういうことしても問題ないのかよ?(もちろん彼らはそんなことをしなかったわけですし、黒坂や島田のような非常識なウヨ学者が日本学術会議議員になる可能性は皆無ですが)」て話です。
 民主派による「中国政府(まあ旧ソ連でも何でもいいですが)の民主派(劉暁波やサハロフなど)弾圧批判」に「民主派なら弾圧されたことをむしろ誇れ」と言うくらい馬鹿げています。
 そしてこの黒坂の物言いなら中国政府が「中国政府批判した学者」を「政府の委員などから解任しても」何ら問題ないわけです(まあもちろん黒坂は中国相手には確実に『言論弾圧』と批判する『ダブスタのクズ』ですが)。
 まあ、黒坂ですら「任命拒否には正当な理由がある」とはいえないようですが(そもそも菅政権自体がさすがに「政府批判が気にくわないから拒否した」とはいえず、拒否理由をまともに語ろうともせずに逃げています)。こういうのを「語るに落ちる」といいます。
 なお、任命拒否された人間のうち、半藤一利氏(週刊文春編集長、月刊文春編集長を歴任)との対談本を文春から出してる加藤陽子東大教授などは「リベラル保守」であって到底「左翼」とはいえないでしょう。他の面子も果たして「安倍自民批判者」ではあっても左翼と呼べるかどうか(もちろん安倍批判派でも野党のウチ、枝野立民、玉木国民民主は左翼ではありません)。
 まあ黒坂や島田洋一のような非常識極右は「文春幹部だった半藤氏」や「保守政治家・枝野」ですら左翼呼ばわりしますが。