「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年10/17日分:荒木和博の巻)

大森勝久氏の新しい論文です: 荒木和博BLOG
 大森論文を紹介しながら彼の「バイデン支持」「新型コロナは日本人にとって恐ろしくない」という「日本ウヨ界では明らかにマイナーな主張(まあ、前者はともかく後者はウヨに限らず、日本人の多くが支持しませんが)」について「荒木個人はどう思うのか」を書かない辺りがいつもながら姑息な荒木です。大森氏に何故か「荒木にとっての利用価値を認めながら」も、日本ウヨの反発を買うのも嫌なのでしょう。


アメリカ大統領選挙ではバイデン氏が勝利することを切望する | 新・大森勝久評論集
 大森氏の「トランプ不支持(バイデン支持)の理由」は

◆「世界1位のコロナ死者」を招いた深刻なコロナ失政
 米国よりも「人口が多い」中国やインドの死者数の方が米国よりも少ないことを考えれば「人口の多さ」は何一つ「死者数が多いこと」の理由にはなりません。
ロシアゲート疑惑及び「大森氏のようなプーチン批判派」にとっては容認できない「ロシアへの甘さ」
◆「BLM運動」や「共和党内からのトランプ批判」が典型的だが、トランプが米国民を「敵と味方」に色分けし、敵には敵対的対応をとり、味方は厚遇するという露骨な『身びいき政治』をしたことで、米国国内に深刻な民族・人種対立や意見対立を招き、国民統合を阻害していること

といったところですね。
 「トランプは反中国!」でトランプ支持を表明する櫻井よしこ島田洋一よりはこの点では大森氏の方が「ずっとマシ」といえます。
 さて「トランプは反中国!(櫻井や島田など)」ですが、大森氏は

◆トランプの反中国は信用できない。コロナ失政を中国に責任転嫁するための党利党略の反中国では無いのか。いつ親中国に掌返しするか分からない不純な代物だ。マスコミ報道に寄ればトランプ氏は(新型コロナ蔓延が米国において発生する前の)1月から2月にかけて何度も「習近平国家主席は新型コロナ対応でリーダーシップを発揮した」「米国民を代表して習近平国家主席に感謝申し上げる」と言っていた
◆仮にバイデン氏が親中国で、政治的に問題だとしても、トランプの親ロシアの方がずっと問題だ。バイデンが仮に親中国だとしても、現在分かっている限りではせいぜいそれは『価値観の違い』でしかない(犯罪や不正では無い)。しかし、トランプの親ロシアは『プーチン政権との癒着』という犯罪や不正に該当する疑いすらある
◆ただし、私の理解ではバイデン氏は別に親中国では無い

として島田等と違いほとんど評価しません。

 トランプ氏は選挙運動中、「ロシアはヒラリー・クリントン陣営をサイバー攻撃して、盗んだ機密メールをウィキリークスを使って公表させるべきだ」と言っていた。アメリカへの侵略行為を促す反国家行為であり、連邦選挙違反でもある。実際、プーチンSNSサイバー攻撃によってヒラリー氏を攻撃しトランプを当選さすべく行動していったのである。

 さすがに「本気では無いだろう(冗談だろう)」としながらも「公人として許される発言では無い」「トランプが大統領に当選したこと、それ自体が米国にとっての不幸だった」と批判する大森氏です。全く同感ですね。


日本人(アジア人)にとっては新型コロナはインフルエンザよりも死亡率が低い病気である | 新・大森勝久評論集
 大森氏が「新型コロナ自粛による景気悪化」を懸念するのは分かります。俺も含めて多くの人間が懸念しています。
 しかしそれは「新型コロナなど、高齢者や基礎疾患患者(高血圧、心臓病、腎臓病、糖尿病など)以外*1にとってはたいしたことは無い」として「経済活動の積極化を主張する」というリスキーな方法論(コロナが蔓延しかねない)で解決すべきことでは無いでしょう。


韓国の愉快な刑事さんの話他(10月17日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年10月17日土曜日のショートメッセージ(Vol.197)。昔、韓国旅行のときに経験したお話です。特別なことではありません。でも韓国の田舎はいいですよ。

 9分程度の動画です。
 「拉致問題」について語る場合も「山本美保さんDNA鑑定捏造事件(荒木にとっては「疑惑」ではなく「確定的事実」)」などといった「デマ」「与太」しか言わない荒木ですが、今回は酷いですね。
 拉致問題と何一つ関係ない「昔、韓国旅行のときに経験したお話」だそうです。まあ、荒木が拉致を解決する能力どころか、「解決する意思すらないこと」がうかがえます。
 荒木曰く1970年代に韓国旅行した際に、韓国公安警官から「一般的な事情聴取」を受けた。
 1970年代は青瓦台襲撃事件(1968年)などの影響でまだぴりぴりしており、荒木に限らず、韓国公安の外国人への視線が厳しかったとのこと。特に荒木が旅行した場所は田舎で、当時は日本人が行かないようなマイナーな場所だったので、「怪しい日本人が来た」と通報されたらしい。
 で荒木の泊まってる宿に警官が訪問してきたと。
 が、その際になんと最後には「反共の同志」ということで「取り調べに来た」警官と宿で一緒に酒盛りしたと。あげく警官から「今度この街に来たときには、俺に連絡をくれ。いい飲み屋とか紹介してやる」と(職場の?)電話番号の入った名刺までもらったと。
 「おいおい、警官がそれでいいのか」ですね。いやもちろん「反共云々」が問題なのでは無く「公務員が一般人と酒盛りなんか始めること(しかもその理由が反共の同志という変な仲間意識)」が問題の訳ですが。
 しかし「反共の同志」ねえ。よほど「旧民社党職員」のウヨ・荒木が警官相手に反共的な発言をしたのか。 
 荒木曰く「1970年代は私ごときに取り調べをするほど、韓国はピリピリしていたのに今は暢気だ」。
 そりゃ今時「青瓦台襲撃事件」のようなことはありえないですからねえ。時代が変われば、韓国政府、社会の北朝鮮認識が変わるのは当たり前の話です。今時「あまり日本人が来ないようなマイナー観光地」だからといってそれだけで「怪しい日本人が来た」と通報があって、警官が取り調べしてたら、その方がおかしい。
 それにしても、いくら荒木が反共の同志だからといって「一緒に酒盛りなんかする警官」は果たして「危機意識がある」と言えるんでしょうか?

*1:さすがの大森氏も高齢者や基礎疾患患者の死亡率が高いこと、それなりの対策が必要なことは否定しません