「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年10/19日分:荒木和博の巻)

北朝鮮でなぜクーデターや反乱が起きないのか(10月19日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年10月19日月曜日のショートメッセージ(Vol.199)。「北朝鮮はあんなにひどい国なのになぜクーデターとか反乱が起きないのですか」という質問についてお話ししました。

 8分程度の動画です。そんなことと荒木ら巣くう会の「建前上の目的」である「拉致の解決」と何の関係があるんだという話ですね。
 まあ、そんなことは別に北朝鮮専門家で無くても何となく分かることですよねえ(以下の文章は荒木の動画とは余り関係ありません)。
 何も「貧乏な独裁国家」は北朝鮮以外にも山ほどこの世にある。アジア、アフリカの発展途上国の多くはそんな国でしょう。それらの国において反乱やクーデターがあるかと言ったら必ずしも無いわけです。
 当然ながら「成功の可能性」がなければ誰もクーデターだの反乱だのはしません。「自分が死んでも構わない」「失敗しても構わない」といってクーデターや反乱をやる奴は普通いない。
 成功の可能性という場合はまず第一に「金日成金正日金正恩など既存の権力を打倒できるかどうか」と言う問題がありますね。
 もちろん金日成など既存の権力はクーデタや反乱など起きないように「飴と鞭」を使って支配体制を敷いているわけです。
 第二に「金日成など既存の権力を打倒したところ」で、その後、自分の身の安全の保証があるかどうかと言う問題があります。
 「本能寺の変」を起こし、織田信長を殺害した明智光秀豊臣秀吉に打倒されたように「身の安全が保持できなければ」打倒しても意味が無いわけです。後釜になれる保証がなければ普通の人間はクーデターや反乱だのしない。
 当然ながら明智光秀は主観的には「秀吉に将来、打倒される」とは思っていなかった。何も光秀は「信長さえ殺せれば後はどうでもいい」なんて思ってない。
 例えば金正恩をクーデターで打倒したところで、「別の北朝鮮内部の勢力に打倒されたり」、「米国や中国、ロシアなどが軍事介入して打倒されたり」するのっではクーデターをする意味が全くない。
 まあ、どっちにしろ「クーデターや反乱」を「アンチ北朝鮮」荒木は期待してるようですが非常識としか言いようが無いですね。そんなことは拉致の解決と全く関係ない。それどころかクーデターや反乱の結果によっては、拉致の解決に明らかに逆行します。 
 荒木ら巣くう会右翼が「拉致を解決したい」のではなく「拉致を口実に北朝鮮に嫌がらせがしたい」、そして可能ならば「政権転覆がしたい」のだということが改めてよく分かります。