今日の中国ニュース(2020年10月23日分)

【国連創設75年】国連“乗っ取り”図る中国 積極関与さらに顕著 リチャード・ゴーワン氏 - 産経ニュース
 有料記事なのでほとんど読めませんが、タイトルだけで唖然ですね。一体どうすれば「国連は乗っ取れるのか」。
 国連事務総長は「国連事務局の長」でしかなく別に「世界大統領」ではありません。過去の事務総長「ワルトハイム氏(元オーストリア外相)」「デクエヤル氏(元ペルー首相)」「潘基文氏(元韓国外相)」にせよ、現在の事務総長「グテレス氏(ポルトガル元首相)」にせよ、彼らによって「彼らの出身国」が国連を乗っ取ったわけではない。
 安保理や国連総会を「乗っ取れるのか」と言ったらこれまた無理ですね。要するに欧米諸国などを無視して中国が国連を支配するなんて事は「遠い将来はともかく近い将来は」出来る話ではない。もちろん「中国のチベット問題」が国連においてあまり批判されないのは事実ですが、それは「米国が擁護するイスラエルの国連総会決議違反」「ロシアのチェチェン問題」なども「あまり批判されない」のであり中国限定の話ではない。「政治、経済大国への批判」はあまりされないという話です。


中国「千人計画」に参加する日本人研究者 “働けるなら日本で…”の本音(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

「自分を含めて中国に来た若手の研究者は、(ボーガス注:海外では言葉の壁等のハンデが当然あるので)働けるなら日本にいたいというのが本音です。給料や研究費が高いから中国に行くのではなく、日本に研究者としてのポストがない。だから中国へ行くしかなかったのです」
 中国トップ10に入る最難関大のひとつである浙江大学で、サルなど霊長類の遺伝子を研究する高畑亨教授(43)。給与は日本の国公立大の准教授クラス(平均年収700万円前後)だというが、研究費や“ボーナス”は潤沢に用意されている。
「5年前に浙江省の『千人計画』に選出された際に1500万円が支給され、5年分の研究室の運営費として5000万円を支給されました。『ネイチャー』や『サイエンス』に論文が掲載されたら、1500万円くらいのボーナスが出る」
 実際、日本と中国では科学技術の予算に大きな差がある。20年前は共に約3兆1千億円前後と拮抗していたが、2016年度の時点で中国の予算は22兆3988億円と大きく飛躍し、日本の6倍以上となっている。
ノーベル賞大隅良典教授の見解は
「中国はいま、ほとんどノーベル賞の受賞者がいませんが、これから先は基礎科学の分野においても、どんどん出てくると思います。あと10年もしたら、目に見えて結果が出てくるんじゃないですか」
と懸念を示すのは、2016年にオートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した、東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏(75)。日本の研究環境にはこう警鐘を鳴らす。
「日本は財務省の役人に分かってもらえるような研究なら何とか予算がつく状況。今の日本のやり方は、研究にお金を出したらその分の見返りがなくてはいけないという(ボーガス注:近視眼的な)もので、これでは絶対に上手くいかないと思います。このままいけば、日本で活躍の場がないからという理由で、基礎科学者が中国に流出することが、今以上に増えていくと思います」

 反中国ウヨ雑誌の週刊新潮ですらこういう記事を書く日本の研究環境の酷さですね。なお、こうした事実については【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈794〉日本人研究者が中国に渡る理由 - 産経ニュースで花田も触れていますが「中国脅威論を煽るだけ」で「日本政府は学術予算を大幅に増やすべきだ」とは所詮「学術予算を明らかに増やす気が無い自民党」の飼い犬花田には言えないわけです。
 「近視眼的な」自民党にとっては「長期的視野」などなく、「票や金をくれる業界団体」でない限り税金を付ける気は全くないのでしょう。

 
中国とバチカン、暫定合意延長 司教任命権で2年間:時事ドットコム
 ということでバチカンの判断について「議論の余地はある」でしょうが、さすがに産経的、トランプ的な反中国には動かなかったバチカンです。


習近平氏「領土分裂には痛撃」 台湾への武力行使念頭 - 産経ニュース
 「台湾が独立宣言をすれば武力行使も辞さない」という「鄧小平時代からの方針」が改めて宣言されたにすぎません。産経が大騒ぎするほどの話ではない。


【新刊】 林建良著『中国癌との最終戦争』(本会推薦図書)のご案内 | 商品情報,書籍 | 日本李登輝友の会 │ 新しい日台交流にあなたの力を!
 バカウヨでは予想の範囲内ですがガンだの最終戦争だの、著書名からして常軌を逸しています。