今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年10月24日分)(副題:『横田滋氏とのお別れの会(巣くう会集会と同時開催)』を家族会、救う会が開催。安倍と菅が来賓として出席)

菅首相「金正恩委員長と条件つけずに会う」 改めて強調 - 産経ニュース
 「条件を付けずに会う」とは具体的にどういう意味なのかという話です。
 素直に考えれば「日朝首脳会談後に、拉致被害者が一人も帰国しなくてもあえて会う用意がある」ということでしょうが、その辺り、まともな説明を菅は何一つしないのだから話になりません。こんないい加減な発言を北朝鮮が相手にするわけもない。
 菅は単に「俺は会う意思があるのに会おうとしない金正恩が悪い」と居直りたいだけではないのか。


「歩み止めない」「即時一括帰国以外の道はない」拉致国民大集会 決議文に強い意志 - 産経ニュース
 「即時一括帰国」なんてことが「容易に早期に実現可能」ならば「誰も」反対しません。俺も勿論反対しない。
 「容易に可能」なのにわざわざ「段階的帰国」にする必要も無い。
 どう見ても「実現困難」だからこそ「段階的帰国でもいいじゃないか」と言ってるのですが、「北朝鮮を利するのか」と言い出すのだから呆れます。
 まあ俺が思うに「拉致被害者家族の中には実は相互の信頼関係なんかかけらもない」のでしょう。
 だから、「拉致被害者5人帰国の時」のように「拉致被害者が帰ってきた家族」と「帰ってこない家族」で溝が出来ることを恐れている。
 「ウチの家族は帰ってきたけど、おたくの家族が帰ってきてないから、ウチは今後も家族会活動は続けます」なんて言えないのが、あるいは「ウチの家族は帰ってこないけど、おたくの家族は帰ってきたのだから遠慮せずに家族会活動を辞めていいんですよ」なんて言えないのが家族会なんでしょう。まあ実に醜悪で愚劣な連中だと思います。
 「あたしだけ、家族が帰ってこない目に遭うくらいなら誰一人帰ってこない方がましだ。みんなで不幸な方がましだ」「私だけが不幸なんて嫌だ」という自分勝手な「心の闇」を抱えてる馬鹿野郎しか家族会には居ないのでしょう。家族会連中が横田夫妻の「孫との面会」に反対した「本当の理由」もおそらくそれでしょう。

「あと一歩のところまで来た。わがこととして拉致を直視し、一丸となって北朝鮮と闘っていただきたい」。
 冒頭であいさつした横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=の弟、拓也さん(52)は政府、国民への思いを述べた。

 どこが「あと一歩」なのか、さっぱりわかりません。
 「あと一歩」というなら年内(つまりあと2ヶ月のうち)に、あるいはそれはさすがに無理でも「来年内に」解決するのか。恐らくそう聞いても拓也にはまともに答えられないでしょう。
 つうか第二次安倍政権が誕生した時からずっと「あと一歩」と言っていたのが家族会なので何の説得力もありません。

 一方で家族は、全被害者の即時一括帰国が実現すれば、被害者から秘密を聞き出すことはせず、日朝国交正常化にも反対しないとするメッセージを出している。背景には、被害者と家族の再会までに限られた時間への強い焦燥感がある。
 2月、有本恵子さん(60)=同(23)=の母、嘉代子さんが94歳で死去。6月には横田めぐみさんの父、滋さんが87歳で亡くなった。

 「え、そんな悠長なこと言ってて『焦燥感?』」ですよねえ。俺が拉致被害者家族の立場なら「段階的帰国でもOK」「生存する拉致被害者(政府認定拉致に限る。特定失踪者なんて論外)の全員帰国が実現すればOK」ですね。
 全員一括帰国が「実現できる保証はない」し、「全被害者」なんて言ったら「死亡者がいたら解決しないだろ」て話です。拉致被害者が全員生きてると判断するのはおよそ現実的でない。
 というか、俺が拉致被害者家族なら「全被害者の帰国が実現しなくても国交正常化して構わない」ですけどねえ。
 拉致の解決(全被害者の帰国)を「国交正常化」の前提にすることはかえって「拉致の解決」を遠のかせる危険性があります。つうか家族会はともかく右翼団体救う会のやってることは明らかに「拉致解決を口実にした国交正常化妨害」でしかありませんが。


「申し訳ない」「もう少し頑張る」拉致被害者家族、横田滋さんにお別れ (1/2ページ) - 産経ニュース

 当初は「嘘」や「疑惑」とさえ断じられた拉致事件

 「嘘」はともかく「疑惑」は拉致に限らず表現としては当たり前です。「間違いない」と断定できる確実な証拠がない限り「疑惑」と表現するのが当然であり、北朝鮮が拉致を認める「小泉訪朝以前」は「疑惑」以外に表現しようがないでしょう。
 例えば「プーチンによるリトビネンコ暗殺事件」などと断定したらまずいわけです。

 増元るみ子さん(66)=同(24)=の弟、照明さん(65)は「横田夫妻がいなければ拉致問題はここまで動かなかった。めぐみさんとの再会をかなえられず、本当に申し訳ない。『これから、われわれ国民が強い行動に出て動かしていきます』と誓った」と語り、政府に対しても「覚悟が足りない」と奮起を求めた。

 「強い行動」「覚悟」「奮起」などという「空虚な精神論」で問題が解決するなら誰も苦労しません。そして増元が詫びるべきはむしろ「因縁を付けて孫であるウンギョンさんとの面会を妨害し続けたこと」でしょう。まあ、「横田夫妻が増元らを無視すればいいこと」ではありますがどっちにしろ「面会を妨害した」増元の言動は「ゲスの極み乙女」ならぬ「ゲスの極みおっさん」です。


首相、拉致問題「あらゆるチャンス逃すことなく活路切り開く」 - 産経ニュース
東京で横田滋さんのお別れの会 菅首相「人の心動かした」:東京新聞 TOKYO Web
 こんな「内容ゼロのリップサービス」をいうだけで家族会は批判もせずに黙りなのだから、菅だって気軽に放言するでしょう。これが「ならば、拉致解決のために、いつ(WHEN)、誰(WHO)が、何(WHAT)をどのように(HOW)やるのか教えてくれ、口から出任せでは困る」と家族会が菅を問い詰めれば、話は別でしょうが。安倍政権時代も「最優先課題」と安倍が言いながら、何の成果も上げずに退陣したのに、菅相手にも何一つ具体的要望をしないとはどれほど横田早紀江ら家族会はバカなのか。もはや「本気で拉致を解決する意思があるのか」疑いたくなります。


拉致問題、結果求められる菅首相 国民大集会 - 産経ニュース千田恒弥)
 菅は「2021年中に解決する」などと具体的な目標設定したわけでもなく、家族会も「2021年中に解決しろ」などと具体的な要望をしたわけでもない。
 それで何が「結果求められる」なんでしょうか。家族会は過去に結果など何一つ求めてないし、だからこそ菅に限らず歴代政権も「小泉訪朝の小泉政権」以外、結果など出さなかったわけです。結果を求められてないのだから、結果を出す必要が無い。

・集会に先立って行われた横田めぐみさんの父親の滋さんのお別れ会に出席した安倍氏は、拉致問題に対する首相の思いを説明するのに力点を置いた。首相が小泉純一郎政権時代に北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」の国内入港を禁止する議員立法に尽力したことを紹介
・首相は総務相時代の平成18年11月にNHKに対し、放送法に基づいて短波ラジオ国際放送で拉致問題を取り上げるよう命令。北朝鮮向けラジオ放送「しおかぜ」に無線局免許状を交付し、19年3月に国内からの放送に道を開いた。朝鮮総連施設への固定資産税減免措置も見直した。

 「是非はともかく」そんなことが「拉致の解決」という意味で何の意味があったのか。「拉致の解決」と言う意味では何の意味も無かったわけです。
 それにしても「在任中に解決すると言いながら」何も出来なかった安倍がよくもまあ恥知らずにも来賓として出席して挨拶できたもんです。
 普通の人間なら「申し訳なさ」から「私ごとき人間が来賓として出席など出来ない」と挨拶どころか出席も辞退するでしょうにねえ。
 挨拶させる家族会や横田一家も頭がおかしい。

 首相の姿勢は一定の影響を及ぼしている。北朝鮮外務省は公式サイトに「安倍のまねをして拉致問題に未練」を持っていると批判する記事を掲載した。裏を返せば、菅政権にとっても拉致問題が最重要課題であることを北朝鮮側が認識していることになる。

 「はあ?」ですね。それが何だというのか。北朝鮮からすれば「拉致はもはや解決済み(だから交渉などしない、菅政権が我々の立場を受け入れればいいのだ)」という従来の見解を「再度表明した」にすぎないでしょう。でそうした北朝鮮の態度を打開する方策どころか意思すら菅には恐らく無い。


「本当に幸せな家庭だった」横田早紀江さん 滋さんお別れの会 - 産経ニュース
 そりゃ「横田一家の事実上の最高権力者」早紀江にとっては「幸せな家族」だったのでしょうが、「明らかに早紀江の尻に敷かれて、思うことも自由に言えなかったであろう滋氏」にとって「幸せな家族」だったのかどうかは甚だ疑問でしょう。
 もちろん早紀江が「滋氏」が「早紀江のせいで不幸せだった可能性」を認めることは絶対にないでしょうが。
 それにしても未だに早紀江が「めぐみチャン」とちゃん付けであることには俺は「気持ち悪さ」を感じますね。
 いくら13歳で拉致されたとはいえ、今や「生きてれば50代のおばさん(20代の娘ウンギョンさんがいる)」を「めぐみチャン呼ばわり」はないでしょう。つうか13歳時点ですら俺的には「え、チャン呼ばわりなの?」「チャンで読んでいいのは小学校低学年迄じゃね?」ですが。