今日の産経ニュースほか(2020年11月2日分)

安倍政権の「負の遺産」 - 酒井信彦の日本ナショナリズム
 「安倍の負の遺産」と言えば何なのか。
 まあ、まともな人間に話を聞けば

◆政治私物化で、業務上横領、背任などの犯罪にあたる疑いも濃厚な「モリカケ疑惑」「桜を見る会疑惑」「伊藤詩織氏レイプもみ消し疑惑」「持続化給付金疑惑(電通疑惑)」「アベノマスク疑惑(ユースビオ疑惑)」
◆日韓関係を破壊した上に違法行為の疑いも濃厚な「ホワイト国除外」「フッ化水素水輸出規制」
◆台湾や韓国などの『コロナ対応』を参考にすれば、今の惨状(コロナ蔓延)はなかったかもしれないのに参考にせずにコロナを蔓延させたこと
◆よりによって杉田水脈のようなLGBT差別者のクズを国会議員にしたこと

などといったところでしょう(他にもあるでしょうが)。
 しかし相手は「非常識ウヨの酒井」です。そうはならないことはよくわかる。
 おそらくは

◆首相在任中、一回しか靖国参拝しなかったこと
◆首相在任中、尖閣自衛隊を置かなかったこと
◆首相在任中、河野談話を撤回しなかったこと
◆首相在任中、訪日した李克強首相の北海道訪問に異例の同行をし、また習近平主席の国賓訪日を計画したこと
アイヌ新法制定とアイヌ博物館開館
入管法改定で移民大量受け入れに舵を切ったこと(まあ、安倍流の入管法改定には野党も批判的でしたが、酒井のようなウヨの場合「外国人差別」「排外主義」と言う理由なのでお話になりません)

などになるであろうことは「酒井の駄文を読まなくても予想がつく」。
 で読んでみたんですが、まず「負の遺産ヘイトスピーチ法制定」。ああ、そういえばそうですね。すっかり忘れてました。とはいえ「ヘイトスピーチ法制定した方が制定しないよりマシ」とはいえ「朝鮮学校無償化除外」「ホワイト国除外」(以上、ヘイト行為)、「嫌韓国・百田を一時NHK経営委員にしていた」安倍では「ヘイトスピーチ法制定」を手放しで評価する気にもなりませんが。
 いずれにせよ「ヘイトスピーチ法敵視=自分がヘイトスピーカーであることの自白」でしかないのでいつもながら酒井もどうしようもないバカです。あげく「武漢ウイルスといったらヘイトなのか」「ヘイトスピーチ法制定は中国に対する好意の表れか」。
 「ヘイトに決まってるだろ、バカ」「中国に対する好意とかそう言う話じゃねえだろ」ですね。しかしこいつにとってのヘイトは「在特会のような嫌韓国、反北朝鮮」よりもむしろ「反中国」のようです。
 そして、やはり予想通り「負の遺産習近平主席の国賓訪日を計画」だそうです。
 そしてこれまた予想通りですが安倍政権が親中国だったのは「二階幹事長ら自民党親中国派ガー」「公明党ガー」「(公明党ガーに関係して)観光を所管する国交相公明党の指定席で、親中国派・公明党出身の国交相が中国人観光客受け入れに熱心だから」「(公明党ガーに関係して)海保を所管する国交相公明党の指定席だから尖閣周辺に中国艦船が来ても海保がろくに対応しないのだ」だそうです。
 別に公明党出身でなくても自民党出身でも、まともな国交相なら中国人観光客受け入れに熱心になるでしょうし、海保が酒井のようなウヨの希望に答えないのも「公明党出身国交相」云々と全く関係ないでしょうが。
 そんなこと言うのなら「安倍、菅政権の打倒」でも主張したらどうなんですかね?。まあそれ以前に「二階幹事長ら自民党親中国派ガー」「公明党ガー」として「安倍や菅自体が親中国ではない」ような物言いをすること自体がデマですが。


松井氏、大阪維新代表近く辞任へ 後継は吉村氏の見通し - 産経ニュース
 そんな物よりとっとと市長を辞めろという話です。


外務省、独語で慰安婦見解「性奴隷」否定 ベルリンの像設置受け - 産経ニュース
 「性奴隷=性犯罪の被害者」と言う意味でしかないので「性奴隷でない=性犯罪の被害者ではない」となり「ならば、慰安婦が性犯罪被害者であることを前提にしている河野談話アジア女性基金は一体何だったのか」ということになるのですが、そんな常識も「安倍の子分」菅にはないようです。もちろん「俺は性奴隷とは思ってない」でドイツ側が「そのように思う保証」はどこにもありません。と言うかどう考えても思わないでしょうが。


自民・小渕氏「麻生財務相は令和の高橋是清」 衆院予算委 - 産経ニュース
 「財政通」と評価された高橋と違い「世襲のボンボン政治家」でしかなく、「元首相が蔵相(財務相)に就任」と言う以外何一つ共通点がない上に、過去にも「元首相の蔵相(財務相)」は高橋*1、麻生*2以外にも

◆第一次松方内閣首相→第二次伊藤内閣蔵相の松方正義*3
◆首相→小渕、森内閣蔵相の宮沢喜一*4

がいるので馬鹿馬鹿しい限りです。しかも松方、高橋、宮沢の場合、「個性の違う複数の首相」に登用された(つまりは有能と言うことですが)のに対して麻生なんか「安倍」「安倍後継をアピールする安倍側近の菅」ですからねえ。


【大阪都構想】静岡でも首長対立 知事「選択機会づくりに法令改正を」 静岡市長は「基礎自治体の重要性確認」(1/2ページ) - 産経ニュース
 静岡県知事の川勝も「静岡県静岡市の二重行政廃止」云々という維新と同じ寝言を言ってるようでうんざりさせられます。
 幸いなのは「静岡県議会」「静岡市長」「静岡市議会」の三者が川勝の主張「二重行政廃止」に否定的なため、大阪と違い、川勝が動くに動けないことですが。


【大阪都構想】政令市の浜松市長「残念。画期的取り組み実らず遺憾」 - 産経ニュース
 意味が分からないですね。そんなに「大阪市廃止、特別区設置」が素晴らしいと思うのなら、この市長自ら「浜松市廃止、特別区設置」をやればいい話です。「なぜ維新の試みを評価しながら、浜松では維新のようなことをしないのですか?」と言われておそらくこの市長はまともに説明できないでしょう。「維新の候補として国政進出でもしたい(だから維新に媚びてる)」のかもしれませんが馬鹿馬鹿しい話です。


維新の立ち位置を注視 立民幹部「協力余地も」 - 産経ニュース
 安住のとんちんかん振りには心底呆れますね。これが「他野党と付き合う立場」の国対委員長だというのだから「立民の馬鹿さ」に頭痛がしてきます。
 共産党などが「自民の応援団にすぎない維新をこれからも厳しく批判し、今回の都構想住民投票敗北のようなダメージを一つでも二つでも維新に与え、維新の息の根を一日でも早く止めたい。そして日本の、大阪の政治を良くしたい」「三度目の住民投票を画策しても絶対に許さない」などと言ってる最中に「今までは自民応援団だった維新の今後の動きを見極めたい」。
 今後だって「維新は自民応援団を続けるに決まってるだろ」と言う話です。
 そもそも「他地域はともかく、大阪においては、自民党どころか、共産党公明党を下回る党勢の立憲民主」なんぞに維新がすり寄るわけもないでしょう。今回の勝利にしても別に立民の手柄でも何でもない。図に乗るのも大概にしろという話です。

 大阪での国政選挙について「この10年間、主役は維新だった。今度はわれわれ自身が努力して、自民対われわれの戦いに持っていかないといけない」と語った。

 「われわれ」というのが「野党共闘」なら異論は無いですが、参院選大阪選挙区に身の程知らずに立民新人を立て、立民新人が落選するだけでなく「現職の辰巳孝太郎氏(共産)」を巻き添えで落選させた(辰巳氏の得票の方が立民新人より多く単に辰巳氏への妨害行為にしかなってない)「無能で無責任な立憲民主の幹部」安住では「われわれ=立民」なんでしょうねえ。まともな人間なら「他地域ならともかく大阪において」そんな恥ずかしい寝言は言えたもんではないでしょうが。
 正直「立民の連中」には殺意(勿論本当に殺しはしませんが)や憎悪、軽蔑といった負の感情しかないですね。菅を利するわけにも行かないので「なるべく我慢しますが」、それにしても「野党共闘でなければ自民に勝てない党勢の癖」に「俺たちは最大野党だ」と身の程知らずに調子に乗りまくる安住のような「無能なくせに、高慢ちきな立民の連中」には憤りを禁じ得ません。


菅首相、学術会議の会員選考「既得権益のようになっている」 衆院予算委 - 産経ニュース
 「だから何だ」で終わる話です。
 仮に「学術会議の委員推薦」に何らかの問題があろうともそんなことは「菅の任命拒否」を何一つ正当化しません。
 「何故6人を任命拒否したのか」をまともに説明できず、「汚い印象操作」に励むしか出来ないとはあまりにも醜悪です。


首相、河井夫妻「逮捕、起訴は誠に残念」 衆院予算委 - 産経ニュース
1)自民党の公認候補であり、買収資金も自民党からの選挙資金だった
2)党本部からの選挙資金は1億円を超える異例の巨額であるため、党本部も「買収を前提に資金提供した共犯の疑い」があるのに良く他人事発言が出来たもんです。
 せめて「そんな人間を公認し、党本部からの選挙資金が買収に使われたことを反省する。再発防止に努める」程度の発言が出来ないのか。


【産経抄】11月2日 - 産経ニュース

 映画「007」のジェームズ・ボンド役にショーン・コネリーさんが抜擢された時、原作者のイアン・フレミングは不満だった。確かに身長188センチのたくましい体に恵まれ、男ぶりは申し分ない。
 ただ(中略)小説のボンドは上流階級出身で、洗練された英語を話す。コネリーさんは、英北部エディンバラの貧しい労働者階級の家庭で育っている。スコットランド特有の訛(なま)りが強かった。
▼ところが、第1作の「007/ドクター・ノオ」の(中略)大ヒットにより、007のシリーズ化が決まる。ボンドは、一躍大スターとなったコネリーさんの当たり役となった。それにあわせて、ボンドの出身地もスコットランドという設定になった。
▼コネリーさんの故郷への思いの強さを示すエピソードは、数知れない。腕には「スコットランドよ永遠に」と入れ墨を彫っていた。2000年にエリザベス女王からナイトの爵位を受けた際、授与式には民族衣装のキルトを身に着けて臨んだ。
スコットランドの英国からの独立を党是とする、スコットランド民族党(SNP)の党員でもある。
 コネリーさんが生活の拠点を置いていたカリブ海の島国バハマから、訃報が届いた。90歳だった。
▼6年前の独立の是非を問う住民投票によって英国からの分離が実現すれば、スコットランドに戻るかもしれない、と取材に語っていた。55%の反対で実現しなかったものの、最近、英国のEU離脱や政府のコロナ禍対策への不満から、独立支持の声が高まっている。

 「007」といえば、『寒い国から帰ったスパイ』(1965年)、『針の眼』(1981年)など「007などと比べ、シリアスな作風の作品」とは全く異なる「分かりやすい勧善懲悪物のスパイ映画」の代表格ですね(実際のスパイ活動は007のような代物から明らかにかけ離れてるでしょうが)。
 なお、初代「007」イメージが強いとは言え、そのイメージがキャリアを拘束することを嫌って途中でロジャー・ムーア - Wikipediaに交代。その後、

◆『アンタッチャブル』(1987年)での刑事役でアカデミー助演男優賞受賞
◆『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)でのヘンリー・ジョーンズ(ハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズの父親役)

と言う点は『寅さん』シリーズにキャリアを拘束された渥美清などとは違うわけです。


【正論12月号】政界なんだかなあ 歴史的使命を終えた連合 産経新聞論説委員・政治部編集委員 阿比留瑠比(1/3ページ) - 産経ニュース
 「連合誕生により総評の力が落ち、社会党は衰退したこと(そして最大野党として保守政治家の鳩山由紀夫氏などが主導権を握る民主党が誕生したこと)」が阿比留にとっての連合の功績であり、しかし、「連合が現在、支援する立憲民主党が、共産党と共闘したり、脱原発を主張したりして阿比留にとって過去の社会党同様、迷惑な代物であること」「連合内部には右派労組もあるものの、連合としては国民民主は支持しないこと」から「歴史的使命を終えた」と言い出す阿比留です。
 徹頭徹尾「労働者の福利向上」ではなく「ウヨの阿比留にとって都合がいいかどうか」で話をするのだから心底呆れます。それにしても「裁判所お墨付きのデマ記者」阿比留が懲戒処分されるどころか「編集委員論説委員」というのだから「おいおい(呆)」ですね。


樋口中将の遺作発見「樺太に玉と群れなお」 防衛戦司令官が込めた心情は(1/2ページ) - 産経ニュース

 ユダヤ難民を救出した功績で知られる旧陸軍の樋口季一郎中将(1888~1970年)

 前も、三浦小太郎に突っ込む(2020年5月31日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで突っ込みましたがこの「樋口のユダヤ人救出話」、「裏付け資料が多数ある杉原千畝ユダヤ人救出話」とは違い、実は「樋口の回想録」以外には「何ら信用できる資料はありません」(一方、樋口の「樺太防衛話」については裏付け資料が多数あります)。
 産経が悪口している「吉田清治慰安婦強制連行話(まあ、これについては今や支持する人はまともな人間では誰も居ませんが)」と同じで、「当人の主張以外には裏付けできる資料が何もない→当然、樋口による嘘や誇張の疑いが否定できない」のですが「日本スゴイですね」に利用できる代物ならそんなことは無視で持ち出す恥知らずでダブスタの産経です。

*1:第一次山本、原内閣蔵相、首相、田中、犬養、斎藤、岡田内閣蔵相など歴任

*2:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相などを経て、現在、菅内閣財務相

*3:大蔵卿、第一次伊藤、黒田、第一次山県内閣蔵相、首相、第二次伊藤内閣蔵相、内大臣など歴任。元老の一人。

*4:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相