今日の中国ニュース(2020年11月2日分)

習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想(習近平思想)|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想(習近平思想)」については「建国期の社会主義思想(毛沢東思想)」「改革開放時期の社会主義思想(鄧小平思想)」を発展させた「世界に冠たる経済大国となった中国にふさわしい社会主義思想」を「習近平が今からつくろうとしている」というのが浅井先生の評価です。
 その意味では習近平指導部が現時点において自画自讃したとしても、「習近平思想」は未だ「建設途中」であり、結果としてそれが「思想の名に値する物になるか、あるいは毛や鄧の死後も毛思想や鄧思想が党の中核思想として扱われてるように、習の政界引退後、死後もそのように扱われるかどうかは不透明である」と浅井先生は見ます(もちろん現時点においても、習近平思想の重要要素として打ち出されてるものはありますし、そこから現時点でも一定の評価は可能でしょうが)。
 一方で浅井先生は習近平思想は
1)仮に「習ブレーンの作成した思想」に「習の名前をかぶせただけのもの」にすぎず
2)また、習の権威を高めるための個人崇拝的な色があるとしても
習近平思想を単に「習の権威付けのためだけにつくられた物」とは見なしていません。「世界に冠たる経済大国となった中国にふさわしい社会主義思想」という「それなりの問題意識」に基づき「それなりの実質を備えた物をつくろうとしている」と浅井先生は見ています。


アメリカ大統領選挙に対する中国の基本姿勢|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 「違法行為の疑い濃厚なファーウェイへの嫌がらせ」「新型コロナを武漢ウイルス呼ばわり」など「トランプの反中国は酷すぎる」「バイデンの方がまだまし」だが、といっても「バイデンは別に親中国派ではなく、香港デモ問題などで表面化した米中対立は基本的にはそうは変わらないだろう」というのが「中国の米国に対する見方だろう」とする浅井先生です。
 俺も同感ですね。
 こうした浅井先生の見方は「バイデンは親中国派で中国に甘い」とする「トランプシンパのバイデン非難」への反論であると共に、一部で主張される「米中関係の今後についての楽観論(バイデンが当選すれば問題が大いに改善する)」について「そんなに楽観的でいいかわからない(非常に疑問だ)」と警鐘を鳴らしてると言えます。


【第734回】中台関係は「準戦争状態」 « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
 蔡英文が「米国から武器を購入する」「香港デモへの連帯を表明」「WHO総会に出席したいと言い出す」など「中国を挑発してるとしか思えない行為」ばかりやるため中台関係が「最悪の状況にあること」は事実でしょうがそれにしても「準戦争状態」はデマでしかない。
 ましてや

中台間で武力衝突が起きれば、沖縄の米軍基地が中国によって攻撃される可能性もあり

というのは完全なデマですね。「中台間での武力衝突」自体可能性が低いでしょうが、米中全面戦争なんか中国が希望するわけもないでしょうに。
 と言うかこんな事を言えば沖縄の基地反対派からは「それが事実なら迷惑だから米軍は沖縄から出て行って欲しい」と言う声が「皮肉*1として当然出てくる」でしょうがその程度の脳みそもないんですかね?
 そう言われたら「台湾を見すてるのか」と言いだし、さらに沖縄側から「我々に台湾を守る義務がどこにあるのか」と反論されるんでしょうか。

*1:「皮肉として」と書いたのは常識があればそんな事態はあり得ないことは分かる話だからです。