今日の産経ニュースほか(2020年11月11日分)

【バイデンの米国】(下)黒人支持も伸ばしたトランプ氏 「一つの米国」課題(1/2ページ) - 産経ニュース

 出口調査によると、2016年の前回大統領選でトランプ氏に投票した黒人は8%だったが今回は12%。ヒスパニックは28%から32%に増加した。

 もちろん「大半の黒人とヒスパニックは、トランプの白人優越主義を嫌い、バイデンに投票した」とはいえ、びっくり仰天ですが、どうもトランプ支持の黒人、ヒスパニックは「トランプのおかげで景気が良くなった」という理解をしているようです。
 またトランプ支持のヒスパニックの場合「亡命キューバ人のウヨ」なんぞは「オバマキューバとの国交正常化」を反故にしようとした「トランプの反共主義」を評価してるようです。
 そんなことであんな黒人、ヒスパニック差別者を容認するのかとげんなりします(景気について言えばトランプのおかげで良くなったと言えるかは疑問符がつきますし)。
 トランプが負けたことは嬉しいですが、こうした事実を見るに付け「喜びも中くらい」ではあります。「4年後に共和党が政権を奪還したあげく、(マケインのようなある程度まともな人間ならまだしも)トランプの同類が大統領(さすがに安倍首相再登板、ベルルスコーニ首相再登板のようなトランプの大統領再登板はないでしょうが)」という悲惨な状況*1を回避するためにもこうしたトランプ支持層にどう対決していくかを今後も考える必要はあるでしょう。


国民・足立氏、野党合同ヒアリングに疑義 - 産経ニュース
 国民民主党自民党応援団だと言うことがよく分かる話です。何せ「合同ヒアリングに意味があるか疑問」といいながら「意味のある手段」とやらを提示するわけでも何でもないわけですから。もちろんこういう言動をすればするほど自民批判派は国民民主から離れていくし、一方で自民支持層は国民民主など支持するわけもなく「自滅行為でしかない」のですがそんな常識も国民民主にはないのでしょう。


【アフリカウオッチ】アフリカしぼむ民主主義 任期帳消し、強権化…「中露モデル」拡大(1/2ページ) - 産経ニュース
 アフリカに独裁国家が多いのは「昔からそうだった」ので「はあ?」「どんだけお前らアンチ中露だ?」ですね。
 もちろん欧米諸国も「独裁国家レアアースの利益など、金目当てに支えてきた」ので「中露モデル」などと中露だけを悪者扱いするのは事実認識として完全に間違っており歪んでいます。日本国に至っては「アパルトヘイト南ア」とすらつきあってましたし。
 大体「韓国の朴正熙」「台湾の蒋介石」といった独裁者を容認してきた産経が良くもこんなことを言えたもんです。


【産経抄】11月11日 - 産経ニュース

 すでに新型コロナウイルスの感染による死者は、世界最多の23万人に上っている。どれほど意見の相違があっても、ひとたび国家の危機が生じれば団結して立ち向かう。米国の誇る民主主義の復元力が失われれば、中露や北朝鮮など専制国家の思うつぼではないか。

 問題は「団結しなくてはコロナなど国内問題にきちんと立ち向かえない」つう話であって「中露や北朝鮮など専制国家の思うつぼ」て話じゃないでしょうよ(呆)。しかしさんざんトランプを持ち上げてきた産経も「バイデンの勝利が確定したこと」「バイデン勝利を前提に世界各国の首脳(我が国の菅を含む)が動いてること」でトランプを見すてることに決めたようです。


教科書検定「非公開破り」に罰則 次回申請も含め不合格に|全国のニュース|佐賀新聞LiVE

 文部科学省は10日、非公開で進められる教科書検定の内容を、教科書会社が検定期間中に公表した場合、次回検定も含めて不合格にするとの罰則を設けると決めた。同日の教科書検定審議会の総括部会で了承を得た。2021年度の検定から適用する方針。

 もちろん「検定期間中に公表したつくる会」への報復措置でしょう。
 仮に「検定期間中に公表」を「悪質なルール違反でペナルティが必要」だと「前提*2」しても、次回検定も「問答無用で不合格」なんてのは「ペナルティとして不当に重すぎ(俺的には窃盗罪に死刑を適用するくらい無茶苦茶)」であり違法の疑い濃厚だと思います。
 「日本の審議会」が「役所や自民党の御用機関」であることは今更珍しくもありませんが、こんな無茶苦茶をよくもまあ「教科書検定審議会の総括部会」も了承したもんです。メンバーから「それはペナルティとして重すぎる」という批判の声はなかったのか。
 別につくる会を擁護する気もありませんが、そのように「アンチつくる会」の俺ですら思います。しかし、それはさておき。
 まず第一にこれは文科省の考えと言うより「菅の圧力」でしょうねえ。安倍は不合格にはしても、こういうことはしない程度には「つくる会に遠慮していた」のでしょうが、菅にはそう言う遠慮はまるで無いようです。
 第二に、ここまでされてもつくる会は「黙り」なんでしょうねえ。つくる会の理屈ではもちろん「検定期間中の公表は何ら問題ではない」のでこんなペナルティには強く抗議すべきですが。
 まあ、せいぜい、何か反応するとしても「文科省が許せない」が関の山で「菅首相や萩生田文科相の批判」からは徹底的に逃げ続けるでしょう。いつもながら無様で滑稽なつくる会です。まあ、会のサイトを見てもツイッターを見ても最近では全く更新がない辺りも「だめだこりゃ」ですね。
 産経新聞もたぶんこの件を「つくる会側にたって」、大々的に文科省(萩生田文科相及び事務方)や菅批判を繰り広げるなんて事はしないのでしょうね。


つくる会が声明「誤りや矛盾ある」 検定内容非公開破りの罰則、撤回求める - 産経ニュース
 完全に黙りかと思いきや一応抗議はしましたね(ただし現時点ではつくる会のサイトでもツイッターでもこの件には触れていませんが)。それにしても産経記事が「完全な客観報道」で「文科省許すまじ」と言う文章でない辺りが興味深い。


教科書検定期間中の内容公表「明らかにルール違反」 萩生田文科相 - 産経ニュース
 つくる会もこれでも萩生田をまともに批判できないんでしょうねえ(現時点ではつくる会のサイトでもツイッターでもこの件には触れていません)。それにしても産経記事が「完全な客観報道」で「萩生田文科相許すまじ」と言う文章でない辺りが興味深い。

*1:今の共和党では4年後にまともになっていると言えるか疑わしい点がなんともかんとも。

*2:あくまでも「前提」してるだけで俺がそう言う立場だという話ではありません。