「珍右翼が巣くう会」メンバー・島田洋一に突っ込む(2020年11月23日分)

島田洋一
 ノーベル平和賞全体主義国家*1の人権蹂躙と闘う人々に与えられた時にのみ意味を持つと言っても過言ではない。
【産経抄】11月23日 - 産経ニュース
 今月8日に行われたミャンマーの総選挙は、アウン・サン・スー・チー国家顧問が率いる与党・国民民主連盟(NLD)の圧勝となった。もっとも、スー・チー氏は国際社会からの厳しい批判にさらされている。イスラム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害にまったく収まる気配がないからだ。
スー・チー氏は1991年にノーベル平和賞を授与されている。当時、自宅に軟禁されていたスー・チー氏は、ミャンマー民主化運動の旗手としてもてはやされていた。最近、賞の取り消しを求める声さえ出ているが、さすがにノーベル賞委員会は聞く耳をもたない。確かに受賞者の数十年後の姿など予想できるはずもない。

 吹き出しました。
 つまり「反共右翼」島田にとって、ノーベル平和賞受賞者の内、

◆1971年
 西ドイツ首相ヴィリー・ブラントデタント外交への評価
◆2000年
 韓国大統領金大中:南北首脳会談への評価
◆2002年
 元米国大統領ジミー・カーター米朝核合意などへの評価
◆2007年
 元米国副大統領アル・ゴア:温暖化問題への取り組みへの評価
◆2017年
 核兵器廃絶国際キャンペーンICAN

などは評価に値せず

◆1975年
 アンドレイ・サハロフソ連国内の人権問題批判
◆1989年
 ダライ・ラマ14世
◆2010年
 劉暁波

などといった「島田が敵視する国(旧ソ連や中国)の批判者」だけが評価に値するようです。
 つうか「1991年にスーチーが受賞した理由」は「全体主義国家(当時のミャンマー軍事独裁政権)の人権蹂躙と戦ったから」なのに何を意味不明なことを島田は言っているのか?(まあ、島田のようなウヨがミャンマー軍事独裁を問題視していないことはよく分かりますが)
 問題は「1991年にスーチーにノーベル賞を与えたこと」よりも「スーチーの今の惨状」でしょうに。
 そしてその理屈だと島田的には「1974年の佐藤栄作の受賞(非核三原則沖縄返還)」も評価に値しないんでしょうか?

*1:と言ったところで島田が批判する「全体主義国家」は「共産国or反米国」限定であり「朴正熙韓国」のような「親米右翼独裁国家」は除外されます。当然「アパルトヘイト南ア」と戦ったマンデラ(1993年ノーベル平和賞受賞者)を島田は評価などしていないでしょう。