「珍右翼が巣くう会」メンバー・島田洋一に突っ込む(2020年11月26日分)

島田洋一
 まさに正論だ。これだけ正しい事を言っても信用されない共産党とは何なのか。志位氏には真摯に考えて欲しい
志位氏「傲慢不遜で許しがたい」 尖閣めぐる中国外相の主張に - 産経ニュース
 共産党志位和夫委員長は26日の記者会見で、尖閣諸島沖縄県石垣市)をめる*1中国の王毅国務委員兼外相の発言を厳しく非難し、合わせて茂木敏充外相の対応も批判した。
 王氏は24日の日中外相会談後の共同記者発表で「一部の真相が分かっていない日本漁船が釣魚島(魚釣島の中国名)周辺の敏感な水域に入る事態が発生している。これに対して中国側としてはやむを得ず必要的な反応をしなければならない」などと主張した。
 志位氏はこの発言をめぐり「尖閣諸島周辺の緊張と事態の複雑化の最大の原因は、日本が実効支配している領土に対し、力ずくで現状変更をしようとしている中国側にある。中国側の覇権主義的な行動が一番の問題だ」と指摘。「日本側に責任を転嫁する、驚くべき傲慢不遜な暴言だ。絶対許してはならない暴言だ」と強調した。
 さらに、王氏と並んで共同記者発表した茂木氏について「王氏の発言に何ら反論もしなければ、批判もしない。そういう対応をした」と指摘し、「中国側の不当で一方的な主張だけが残る事態になる。極めてだらしがない」と批判した。
 志位氏の記者会見での王氏批判部分の要旨は次の通り。
 「24日に日中外相会談が行われた。これにかかわって大変見過ごせない事態があったので、コメントしておきたい」
 「これは非常に重大な発言だと、許しがたい発言だと、暴言だと思う。結局、日本側の責任にしているわけだ。しかし、尖閣諸島周辺の緊張と事態の複雑化の最大の原因がどこにあるかといえば、日本が実効支配している領土、領域に対して力ずくで現状変更しようとしている中国側にある。中国側の覇権主義的な行動が、一番の問題だ」
 「にもかかわらず、王毅外相のこの発言は日本側に問題があった。だからやむを得ず中国としてはこういう対応をしているんだと日本側に責任を転嫁する、驚くべき傲慢不遜な暴言だ。絶対許してはならない暴言だ」
 「そしてここで重大なのは、茂木氏が共同記者発表の場にいたわけでしょ? それを聞いていながら、王氏のこうした発言に何らの反論もしなければ、批判もしない、そういう対応をした。そうなると、中国側の不当で一方的な主張だけが残る事態になる。これはだらしがない態度だ。極めてだらしがない」

 共産支持者の俺ですがこの志位発言には「領土ナショナリズムに媚びるのか」と大変失望しました(そのうちコラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ日本共産党批判批判するかと思います)。「尖閣諸島周辺の緊張と事態の複雑化の最大の原因がどこにあるかといえば」、「尖閣国有化(野田政権)」などで中国の面子を潰した日本側にあると俺は思っています。
 中国の行為も「是非はともかく」たかが「政治的アピール(もちろん侵略には該当しない)」にすぎず、志位氏が言うような「日本が実効支配している領土、領域に対して力ずくで現状変更」「中国側の覇権主義的な行動」なんて「物騒な代物」ではない。むしろ「現状変更が問題」というなら「尖閣国有化(野田政権)などで中国の面子を潰したこと」が問題ではないのか。
 ただし「それを割り引いても他の政党(自民、公明、立民、国民民主、維新、社民、れいわなど)と比べれば一番共産党の主張に賛同できる」ので共産党を支持します(浅井基文氏に近い立場です)がそれはさておき。
 「反共右翼」の島田らしい無茶苦茶な因縁で吹き出しました。
 高世仁のように素直(?)に政府は日本共産党の中国批判を見習え - 高世仁の「諸悪莫作」日記とはどうしても島田には言えないようです。
 というか、こんな無茶苦茶な因縁を付ける前に、志位氏のように「何故、茂木外相は中国をきちんと批判しない!」つうのが「反中国」島田の言うべき事でしょうに。
 実際

中国・王毅外相の尖閣発言 政府対応「弱腰では」と自民部会から批判噴出 - 毎日新聞
 自民党の外交部会・外交調査会の26日の会合で、24日の日中外相による共同記者発表で中国の王毅国務委員兼外相が沖縄県尖閣諸島の領有権を主張した際に、茂木敏充外相がその場で反論すべきだったとの声が相次いだ。政府が日本の立場についての発信を強化するよう近く決議し、申し入れることを決めた。
 26日の自民党の会合では王氏への反発が噴出。
 「『偽装漁船』と事実でないことを言っていて決して看過できない」「中国側の主張がネット上で独り歩きし、日本が弱腰との印象を与えた」「共同記者発表の場で茂木氏が反論すべきだった」などの発言が続いた。
 王氏の発言に関しては(ボーガス注:外相会談終了後に)吉田朋之外務報道官が25日に、加藤勝信官房長官が26日にそれぞれ「全く受け入れられない」と反論。中国側にも直接、同様の反論を申し入れた。外務省幹部は「日本は大人の対応をした」と述べた。

「尖閣」スルー、茂木氏に批判 日中外相共同発表、大人の対応?:時事ドットコム
 沖縄県尖閣諸島沖での中国公船の活動を正当化した同国の王毅国務委員兼外相の発言を受け流したとして、自民党外交部会で26日、茂木敏充外相を批判する声が上がった。「その場で反論すべきだった」というのが理由で、尖閣に関する日本の立場を明確に発信するよう外務省に申し入れる方針だ。
 外務省幹部は「言い合いになって相手の土俵に乗ってもしょうがないので大人の対応をした」と説明する。ただ、26日の外交部会でも、収まらない出席者から「中国の主張を黙認することになりかねない」などの指摘が相次いだ。外務省側は「直前の外相会談や翌日の外務報道官会見で日本の立場はしっかり主張している」と釈明した。

自民外交部会「しっかり反論を」 中国外相の尖閣発言に - 産経ニュース
 自民党は26日、外交部会と外交調査会の合同会合を党本部で開いた。24日に行われた日中外相会談後の共同記者発表で、中国の王毅国務委員兼外相が尖閣諸島沖縄県石垣市)の領有権を一方的に主張したことに関し、政府に十分な反論を求める声が相次いだ。近く決議文をまとめ、茂木敏充外相に申し入れる方針も決めた。
 26日の自民会合では「日本が十分に反論している姿勢が見えない」「黙認しているように映ってはいけない」などの意見が続出。茂木氏の記者会見などを含め、中国や国際社会に対し日本の立場を鮮明にするよう求める声が上がった。

自民部会「中国外相の尖閣発言に反論を」 :日本経済新聞
 自民党は26日、外交部会などの合同会議を開いた。沖縄県尖閣諸島を巡る中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相の発言に茂木敏充外相が明確に反論すべきだとの意見が相次いだ。
 会議の出席者から茂木氏が王氏に即座に言い返すべきだったという指摘が出た。

なんて動き(批判自体は志位氏とほとんど同じ)が自民党内からも出てるようですし。つうかそもそも島田も自民党内でこうした動きが出てることは知ってるだろうに「菅政権を批判したくないから」ということで、公然とネグって、志位氏に因縁を付けるのだからいい度胸です。これが鳩山政権や菅直人政権辺りならためらいなく悪口でしょうが、菅義偉政権では何も批判できないのだから島田も無様で哀れな野郎です。
 「志位氏や自民党外交部会による茂木外相批判は不当だ」とも「茂木外相批判は正当だ、私も支持する」とも言えない。
 そして

 これだけ正しい事を言っても信用されない共産党とは何なのか。志位氏には真摯に考えて欲しい

なんてくだらない因縁を付ける前にほとんどの日本人(与党支持層でアレ、野党支持層でアレ)が志位氏や自民党外交部会、島田のようには「王外相発言は許せない暴言」「茂木外相はだらしない」とは言わずに黙認してることを「島田には真摯に考えて欲しい」ですね。
 島田のツイートを真似すれば

 中国に悪口雑言しても、国民大多数に支持されない島田洋一氏ら国家基本問題研究所とは何なのか。島田氏らには真摯に考えて欲しい

ですね。まあ、そう言われたら「中国ビジネスを理由に中国に甘い、愚かな日本人が悪い!。俺たちは間違ってない!」と居直るのでしょうが「お前、その態度は志位氏への悪口(支持されないのは志位氏にも問題がある)と違いすぎるだろ!。どんだけ自分に甘いんだよ!」ですね。

*1:原文のまま(誤記でしょうが何と書きたかったのか分かりません。)。