自衛隊レーダー基地の喉元に迫る中国資本 北海道・稚内ルポ - 産経ニュース
有料記事なので途中までしか読めませんが、いつもの「北海道が危ない、中国が狙ってる」という与太です。なお「後述しますが」、「楊海英」のクズぶりにあきれ果てたので今後は「楊海英」というタグをつくることにします。
北海道千歳市議会では平成26年6月、航空自衛隊千歳基地から約3キロの隣接地約8ヘクタールが中国資本に買収されたことが質問で出た。
「基地から約3キロ」つうのは「隣接地」ていうんでしょうか?。「駅から約3キロ」と言ったら大分歩きますよねえ。「4キロ=一般的な人間は徒歩で約1時間」ですから。つまり3キロだと普通に歩くと45分かかる。
台湾と接する沖縄県竹富町議会では28年9月、中国系資本が宅地約2・4ヘクタールを買収しようとし、これを防ぐため町による土地購入が検討された。
「何のために防ぐんだ?」ですよねえ。
ちなみにこの産経のデマ記事には
楊海英
日本最北端の稚内ノシャップ(野寒布)岬。日本海からオホーツク海に出る要衝の中の要衝。ここの自衛隊基地近くに中国企業が進出。私も三年前に目撃したが、中国人は実に戦略的に動いていた。かつての対ソ連最前線が中国に抑えられているのに危機感なしの日本
自衛隊レーダー基地の喉元に迫る中国資本 北海道・稚内ルポ - 産経ニュース
ということで楊がリツイートしています。「どこまでも恥知らずでクズとしか言い様がない男=楊海英」といって何ら問題は無いでしょう。
こうなると「例の司馬遼太郎賞」も「ウヨにチヤホヤされて勘違いした楊を堕落させることにしか役立たなかった」といっていいのではないか。
静岡大学(楊の勤務大学)もいい加減口頭注意ぐらいすべきでしょうし、id:Bill_McCrearyさんが言うように、岩波は楊との関係を切った方がいいのではないか。
◆楊海英ツイートに突っ込む
楊海英*1
良い事はチャイナ起源。悪い事は他所発生。こうした詭弁に付き合っている暇もない。いわゆる「四大文明」論や火薬と紙等の中国起源を信じる者は学界にもはやいない。「四大文明」説は清朝末期に日本に亡命していた清国人の珍説。西洋よりも古代チャイナが優れていたと詭弁。
楊が「中国憎悪のあまり」完全に気が狂っていることが分かるナイスツイートです。
1)「清国人の珍説」と言いながら、楊が具体的にその「清国人*2」の名前を挙げられない
2)いわゆる四大文明論(インダス文明、エジプト文明、中国文明、メソポタミア文明)の何が問題なのか具体的に指摘しない
3)「火薬と紙の中国起源を信じる者は学界にもはやいない」と書きながら、「では火薬や紙の起源はどこなのか?、について何一つ説明しない」「火薬や紙の起源について論じている研究書の名前も挙げない」
時点で眉唾もんです。
なお、ググった限りでは世界四大文明とは
◆世界三大珍味
トリュフ、キャビア(チョウザメの卵巣の塩漬け)、フォアグラ(ガチョウのレバー)
◆世界三大テノール
ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス
◆世界三大美女
クレオパトラ、楊貴妃、小野小町
◆日本三大珍味
カラスミ(ボラの卵巣の塩漬け)、このわた(なまこの内臓の塩辛)、ウニ
などといった「世界三大何チャラ(世界三大一覧 - Wikipedia参照)」「日本三大何チャラ(日本三大一覧 - Wikipedia参照)」「深田久弥の日本百名山」などと同列の扱いをすべき代物のように思います。
つまりは「客観性のある、学問的に価値のある言説とは思えないが、かといって全くの無根拠のデマカセでもなく、ムキになって否定する必要もあるとも思えない」つう代物です。
「世界三大珍味がトリュフ、キャビア、フォアグラだなんて俺は認めない!。もっと上手い珍味が他にある!。たとえば日本三大珍味(からすみ、このわた、ウニ)の方がずっと上手い」「俺は深田の百名山認定に納得できない!」などとムキになっていっても馬鹿馬鹿しいのと同じ話です。世界三大珍味も、深田百名山も単に「俺はそう思う」程度の話に過ぎません(そして全くの無根拠のデマカセとまではいえない)。賛同できなくても、「ああ、あなたはそういう価値観なんですか?。でも俺は違うなあ」で適当に流すべき話でしかない。
いずれにせよ「中国共産党の内モンゴル統治は問題だ」というならともかく、楊のように「中国人は自画自讃しかしない嘘つき民族」であるかのように悪口するのはただのヘイトスピーチ、民族差別でしかありません。
大体、「四大文明論の是非」はともかく、中国古代文明は楊がこき下ろすほど無価値な代物ではないでしょうに。
楊の知人や友人には奴をたしなめる人はもはや居ないんでしょうか?。楊も「哀れで無様な男だ」と心の底から思います。
例のid:Mukkeだと「楊先生は偉大な研究者だ。ボーガスは楊先生に無礼だ」と詭弁で擁護しかねませんが、そう言う話ではない。研究能力があろうがヘイトスピーチなどする楊のような奴はただの「人間のくず」です。
【追記】
【1】
「四大文明」でググったら倉山満や竹田恒泰なども「楊と全く同じレベル」の「中国への悪口」をしているようです。
というかおそらく倉山や竹田ら日本ウヨに楊が調子を合わせて媚びてるのでしょうが。楊も全くあきれ果てたバカです。
あげく竹田に至っては
動画『世界四大文明はウソだ!最古は日本文明』(虎ノ門ニュース・魁!竹田塾)
https://www.youtube.com/watch?v=3xHKiohCaU8
動画『「古代文明」日本が世界最古の文明なのに教科書では教えない理由』竹田恒泰×田北真樹子*3(虎ノ門ニュース・魁!竹田塾)
https://www.youtube.com/watch?v=GIlFrvOqXns
竹田恒泰「日本文明は世界最古」は、北朝鮮「大同江文明は世界最高」と同レベル 『天皇の国史』「オーストラリア文明が世界最古」と珍説か – 皇室ニュース
・文明成立の条件が磨製石器の出現とは初耳だ。打製石器から磨製石器への移行は、旧石器時代と新石器時代を区別する指標の一つかと思っていた。竹田氏が、何の考古学成果を用いてこのような発言をしているのか、参考文献を調べたがよく分からない。「されている」と受動態で書いている以上、そのエージェントを明記することこそが学術的な良心であろう。
・「四大文明より前に日本文明があった!」という根拠が「磨製石器」一つなのだから驚きだ。世界四大文明では紀元前数千年前に、ピラミッドなど巨大建造物建立や、ハンムラビ法典に代表される法治統理、青銅器や鉄器などの製作、太陽暦・太陰暦に基づく日常生活などが広範囲にわたり大規模に行われていたが、同時期の日本にはこれに比肩できるようなものは一切なかった。
にもかかわらず、磨製石器一つを取り上げて「日本文明」を語ることに何の意味があるだろうか?
◆竹田氏の理論に従うなら、世界最古の文明は「オーストラリア」で出現?
竹田氏の「磨製石器だけで語る日本文明最古論」は虚しい叫びでしかない。
オーストラリアからも3万年以上前の磨製石器が出土しており、北部カカドゥから出土した磨製石斧は6万5千年前のものという研究成果が出ている(西秋良宏編『アジアにおけるホモ・サピエンス定着プロセスの地理的編年的枠組み構築』2018、Chris Clarkson ed. “Human occupation began around 65,000 years ago,” Nature 547(7663), 2017)。
竹田氏の理論を用いるならば「オーストラリア(アボリジニ)文明」こそが世界最古の「文明」でなければならない。この事実に竹田氏は何と答えるだろうか興味は尽きない。
ということで「四大文明よりも日本の縄文文明の方が古い」と自画自讃のようだから呆れます。
【2】
id:Bill_McCrearyさんコメント
紙のほうは、これたぶん蔡倫はもはや紙の発明者とはみなされていないっていう話のことをしているのかもですが、紙は中国が大きな淵源であることは確かじゃないんですかね?
ちなみに蔡倫 - Wikipediaによれば
・元興元年(105年)、蔡倫は樹皮・麻クズ・破れた魚網などの廃棄物の材料を用いて紙を製造し、これを和帝に献上した。蔡倫の作った紙は優秀であったため、「蔡侯紙」と呼んで皆が使用した。従来、文章を記すのには竹簡、または絹織物製のもの(蔡倫以前はこれを「紙」と呼んだ)があったが、竹簡は重く、「絹織物」は高価であるという欠点があった。
・かつて蔡倫は製紙法の発明者と評されていたが、前漢代の遺跡から植物繊維由来の紙が発見され、現在では蔡倫は従来からの技術を集約統合し、実用的な紙の製造方法を定めた改良者と見なされている。
だそうです。
【参考】
世界四大文明 - Wikipedia
・「四大文明」という考え方の由来は不明である。提唱者が誰かもよくわかっていない通俗的・慣習的な用語である。国際的な用語ではなく、20世紀以降の日本や中国でのみ用いられるとされる。
・一説によれば、考古学者・江上波夫*4に由来するとされる。杉山正明*5の述懐によれば、江上本人が「四大文明」は自分の造語だと主張したという。また、村井淳志*6の調査によれば、「四大文明」という語句の初出が確認できるのも、江上が携わった1952年発行の山川出版社の教科書『再訂世界史』だという。
・また一説によれば、中国清朝末期の知識人、梁啓超に由来するとされる。梁が1900年に作った詩『二十世紀太平洋歌』の中で彼は「地球上の古文明の祖国に四つがあり、中国、インド、エジプト、小アジア(注:メソポタミアのこと)である」と述べている。
・中国の習近平国家主席が、アメリカのトランプ大統領を故宮に自ら案内した際、「四大文明の中で中華文明だけが中断なく続いている」と述べたことで注目された。
習氏、トランプ氏に中国史を教える一幕 「中国人は竜の子孫」 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News2017年11月9日
中国の習近平*7国家主席は8日、同国を訪問中のドナルド・トランプ米大統領を北京の故宮(紫禁城)に案内した際、トランプ氏に中国史を講釈する一幕があった。
国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、トランプ氏が「中国は5000年の歴史を持つと聞いた」と口にすると、習氏はさらに踏み込んだ話を始めたという。
習氏は石敷きの広大な庭を歩きながらトランプ氏に、「わが国には有史以来3000年の歴史があります」と通訳を介して語り掛けると、トランプ氏は「一説には、さらに古いのがエジプトの8000年とされていると思いますが」と返答した。
中国は自国の歴史遺産に高い誇りを持っていることで知られ、児童らは早い段階で、中国が世界四大文明の一つと学ぶ。
習氏は「エジプトの方が少しだけ古い」と認めたものの、「しかし唯一連綿と続く文明が中国だ」と指摘。さらに「われわれ中国人は黒い髪と黄色い肌を今に受け継ぐ元祖の民族です」と言って笑い、「竜的伝人(竜の子孫)を自称するくらいだから」と付け足した。
トランプ氏は「それは素晴らしい」と応じた。
【参考終わり】
楊海英
現代モンゴル絵画。古いチベット仏教絵画の伝統を受け継ぎながら、西洋美術の技法も駆使。題材は遊牧民生活。近年では世界中のコレクターに注目されている。
モンゴル大草原の輝きを描く 現代モンゴル絵画展 | 知足美術館2018年6月22日(金)~8月31日(金)
「中国に散々悪口してたけど、お前の方が自画自讃してんじゃん(呆)」と吹き出しました。
なお、『題材は遊牧民生活』とツイする楊ですが
モンゴル通信vol.015 「モンゴルのアートシーン」
・モンゴルのアーティストたちのテーマには、いくつかの傾向が見受けられる。例えば、チンギス・ハーンを思い出させる「英雄」というテーマ。それに加えて、英雄と共に戦地を駆け巡る「馬」。力強い人物や馬を激しい筆致で描いたものや、荒々しく削り取られた彫刻はいかにも13世紀の世界覇権国家モンゴルを反映するようで迫力がある。また、「大自然」もモンゴル人が誇りとする代表的なテーマだ
・一方で、近年のモンゴルの経済発展を批評的に見つめるような作品もある。ブルドーザーが草原を掘り起こし、小さな労働者がせっせと働く姿にスポットライトを当てている作品を見かけることもある。
・先日訪れた展覧会の作品は少し趣向の異なるもので、ずいぶん印象的だった。オノン・ウルジンハンド (Urjinkhand Onon) とハグワジャウ・ホンゴルゾル (Lkhagvajav Khongorzul) という二人のアーティストによる展示である。二人はそれぞれ1979年、1980年生まれの女性で、非常に若い世代のアーティストに属していると言えるのだが、彼女らの作品のテーマはそれまでに見たことのないユニークなものだった。家族、女性、現代生活。この二人が提示しているものは、多くのアーティストが扱うテーマをことごとく無視し、いま、UB(ウランバートル)市のどこかのマンションの一室で繰り広げられている、ごく身近な日常生活を切り取っていた。幸福と不安を抱きしめた人々が市街を歩いているようなものもあった。そこには、女性として社会に生きることに対する困難さ、苦しみ、そして喜びがありありと描かれていた。
・おそらく、彼女らの作風はモンゴルのアートシーンに於いて新しい波の到来を予告している。
ということでやはり「近代化を反映した作品」もあるようですね。楊の「遊牧美化」には「お前は遊牧してねえだろ!。外モンゴルも内モンゴルも遊牧は衰退傾向にあるだろ!」と心底呆れます。
楊海英
内モンゴル情勢は悪化の一途。逮捕されているモンゴル人の数も増えている。こうした中、中国の王毅*8外相が7億元の無償貸与金を口にしながらモンゴル国入り。ウランバートルでも抗議デモ発生。
楊海英
(ボーガス注:モンゴル語教育を廃止し*9(?))内モンゴル人を弾圧するの(ボーガス注:を外モンゴルに黙認させるのに)に、王毅は(ボーガス注:外モンゴル訪問時に)モンゴル国に(ボーガス注:ODAとして)7億元持参したが、(ボーガス注:尖閣問題で対立する、あるいは在留邦人を中国が身柄拘束している)日本と(ボーガス注:サード配備問題で対立する)韓国は手ぶらか。
楊が
1)「カネで買収されやがって!。内モンゴル人への同胞意識はないのか!。外モンゴルの連中はふざけんな!」
2)「カネで買収されてるわけでもない*10のに、尖閣問題やサード問題で『中国の主張には賛同できない』とガンガン批判しないで適当に流した日韓は腰抜けだ!。ふざけんな!」
と思ってることがうかがえるツイートです。
【参考:中国と日本、韓国、外モンゴル】
中国外相、モンゴルと「内政不干渉」を確認 (写真=共同) :日本経済新聞2020年9月16日
中国の王毅(ワン・イー)外相は15日、訪問先のモンゴルの首都ウランバートルでエンフタイワン外相と会談した。「互いの主権を尊重し、国内問題に干渉しない」と確認した。
中国の内モンゴル自治区で起きたモンゴル族による当局への抗議活動について、モンゴル政府が口を挟まないよう中国がくぎを刺したとみられる。
内モンゴル自治区では小中学校で標準中国語(漢語)の教育を9月から強化した。反発したモンゴル族による授業のボイコットなどが起きている。モンゴルでも抗議活動が起きているという。
【社説】中国で序列25位以下の王毅外相、韓国に来れば国家元首クラス-Chosun online 朝鮮日報2020.11.27
中国の王毅・国務委員兼外相が26日、韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官との会談に24分遅刻した。外交部庁舎から4-5キロしか離れていないホテルから出発したにもかかわらず、「交通渋滞」を口実にした。会談の冒頭では謝罪の一言もなく、昼食会になってやっと理解を求めたという。会談直後、「米中対立」について問う質問に王毅外相は「この世界には米国だけが存在するわけではない」と述べた。米国の同盟国である韓国に来て「米国の側に立つな」と圧力をかけたのだ。文在寅*11(ムン・ジェイン)大統領が握手を求めると、「コロナ防疫を理由に予定にはなかった儀典」との理由でぐずついた。昨年12月に来韓した際には、韓国側の関係者100人を突然昼食会に呼びつけておきながら37分遅刻した。謝罪もなかった。その一方で王毅外相は米国務長官が30分遅刻した際には、謝罪を受けても顔を赤らめたような人物だ。
王毅外相の中国共産党における序列は25位以下だ。政治局員でもない中央委員だ。それでも韓国に滞在する期間、大韓民国において序列1位の大統領、2位の国会議長、さらには元与党代表、大統領特別補佐官や側近などに次々と会う。自家隔離中の与党代表は「コロナの渦中における来韓に大きく感動した」という手紙を送った。ある長官は会談に応じてさえもらえなかった。これとは別に序列がより高い中国の楊潔チ*12・外交政治局員は今年8月に来韓した際、文大統領に会いに行くこともなく、ソウルではない釜山で青瓦台(韓国大統領府)安保室長だけに会って帰国した。このあり得ない動きに韓国も中国も今なお一言の説明もしていない。
中国は周辺国と平等な立場に基づいた外交をしてきた歴史がない。常に朝貢外交だけだった。このような国を相手にする際、軽々しく頭を下げるとその後も無視され続ける。ところが韓国政府は中国が文大統領の特使を香港行政長官の席に座らせても、大統領の取材記者が激しく集団暴行を受けても、さらには王毅外相が大統領の腕をたたいても一言の抗議さえしなかった。コロナの感染が一気に拡大していた当時も中国からの入国は一切制限せず、また中国が6・25南侵*13を(ボーガス注:米国の北朝鮮侵略戦争と)歪曲(わいきょく)しても沈黙した。中国を前にすると「猫の前のねずみ」だ。世界10位圏の民主国家の国民にこれ以上恥ずかしい思いをさせないでほしいものだ。
中国外相“大暴言”に与野党議員ら反撃開始! 中山・石垣市長が喝!「その場で反論しないと日本外交ナメられる」 求められる国益を守る具体的行動 (1/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト2020.11.28
・中国の王毅国務委員兼外相が、沖縄県・尖閣諸島の領有権を一方的に主張するなどした大暴言に対し、やっと与野党議員らが反撃を開始した。自民党外交部会で抗議の声が上がったうえ、共産党の志位和夫委員長も王氏の発言を非難し、政府の対応を批判したのだ。
・「まったく受け入れられない。その場で反論すべきだった!」
「日本が十分に反論している姿勢が見えない」
「すぐにツイッターなどで日本の主張を発信しないと、黙認したことになる」
自民党は26日、外交部会と外交調査会の合同会合を党本部で開き、王氏が来日中、尖閣諸島の領有権などについて勝手な主張をしたことについて、政府に強い反論を求める声が相次いだ。近く決議文をまとめ、茂木敏充*14外相に申し入れる方針も決めた。
・共産党の志位和夫委員長も同日の記者会見で、「尖閣諸島周辺の緊張と事態の複雑化の最大の原因は、日本が実効支配している領土に対し、力ずくで現状変更をしようとしている中国側にある。中国側の覇権主義的な行動が一番の問題だ」「日本側に責任を転嫁する、驚くべき傲慢不遜な暴言だ。絶対許してはならない暴言だ」と強調した。
まったくの正論である。
・王氏の最初の暴言があったのは24日の共同記者会見である。茂木氏は、その場で反論しなかった。翌25日には衆院と参院の予算委員会で集中審議が行われたが、この問題を取り上げる与野党議員は1人もいなかった。王氏は25日、「親中派のドン」こと自民党の二階俊博*15幹事長らと都内のホテルで昼食を取り、同日夜、次の訪問国・韓国に向かった。
これでは、王氏や中国は痛くもかゆくもない。
尖閣諸島を行政区とし、中国公船の傍若無人さと、漁師らの苦境をよく知る石垣市の中山義隆市長は「日本側がその場で対応しなければ、外交自体がナメられてしまうという危惧がある。一国民という立場でも、日中で話し合いをする前に、中国公船を引く(=尖閣周辺への侵入を止める)のが先だろうという思いが強くある」と語った。
*1:静岡大学教授。著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』(2005年、平凡社)、『ユーラシア草原からのメッセージ:遊牧研究の最前線』(共著、2005年、平凡社)、『チンギス・ハーン祭祀』(2005年、風響社)、『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『続・墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命:内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋→後に『モンゴル騎兵の現代史:チベットに舞う日本刀』と改題した上で、2020年、中公文庫)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『フロンティアと国際社会の中国文化大革命: いまなお中国と世界を呪縛する50年前の歴史』(共著、2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年、岩波書店)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『中国人の少数民族根絶計画』(2019年、産経NF文庫)、『モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(共著、2019年、草思社文庫)、『独裁の中国現代史:毛沢東から習近平まで』(2019年、文春新書)、『逆転の大中国史』(2019年、文春文庫) 、『中国が世界を動かした「1968」』(共著、2019年、藤原書店)、『モンゴルの親族組織と政治祭祀』(2020年、風響社)、『内モンゴル紛争:危機の民族地政学』(2021年刊行予定、ちくま新書)など。
*2:世界四大文明 - Wikipediaが名前を挙げる梁啓超のことでしょうか?。なお、梁啓超は保守派であり、中国共産党とは関係ありません。
*3:現在は月刊誌『正論』編集長
*4:1906~2002年。東大名誉教授。著書『騎馬民族国家(改版)』(1991年、中公新書)、『日本民族の源流』(1995年、講談社学術文庫)など
*5:京大名誉教授。著書『世界史を変貌させたモンゴル』(2000年、角川叢書)、『クビライの挑戦:モンゴルによる世界史の大転回』(2010年、講談社学術文庫)、『遊牧民から見た世界史(増補版)』(2011年、日経ビジネス人文庫)、『大モンゴルの世界:陸と海の巨大帝国』(2014年、角川ソフィア文庫)、『モンゴル帝国と長いその後』(2016年、講談社学術文庫)など
*6:金沢大学教授。著書『「いのち」を食べる私たち:ニワトリを殺して食べる授業』(2001年、教育史料出版会)、『脚本家・橋本忍の世界』(2005年、集英社新書)、『勘定奉行 荻原重秀の生涯』(2007年、集英社新書)など
*7:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席
*8:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て国務委員(外交担当)兼外相(党中央委員兼務)
*9:と言う報道がマスコミでされていますね。
*10:とはいえ1)あまり無茶苦茶なことを言って中国と『日本や韓国』が対立すれば「中国市場からの排除」が最悪危惧される、2)モンゴルと違い、中国からのODA援助など無かったが、『経済的な面での前進(例:中国市場の開放など)』はあった(つまり手ぶらではなかった)のでその点では日韓も「外モンゴル」と大して事情は変わりません。
*11:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領
*12:駐米大使、外相、国務委員(外交担当)などを経て党中央外事活動委員会弁公室主任(党政治局員兼務)
*13:1950年6月25日に北朝鮮の南侵で開戦された朝鮮戦争のこと
*14:福田内閣金融等担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第三次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍内閣外相などを経て菅内閣外相