高世仁に突っ込む(2020年12/1日分)

拉致はなぜ見過ごされてきたのか5 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世仁に突っ込む(2020年11/29日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた拉致はなぜ見過ごされてきたのか4 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。拉致はなぜ見過ごされてきたのか4 - 高世仁の「諸悪莫作」日記には(つづく)と書いてなかったので「終わったのか」と思ったのですが終わってなかったわけです。(つづく)と書き忘れただけのようです。

 さて、「温海(あつみ)事件」のつづき。
 この事件は、警視庁外事・警備課長や初代内閣安全保障室長を歴任した佐々淳行氏がちょうど警察庁外事課長だった時期に起きており、佐々氏は機構上は事件担当のトップの一人だった。
 彼自身、「温海事件」では忘れられない屈辱を味わったとのことで、複数の著作に登場する。ここでは少し長いが、『私を通りすぎたスパイたち』(文藝春秋2016年)における記述を紹介したい。

 4年前の佐々の本なんぞ今頃持ち出してどや顔してる時点で「高世はアホと違うか?」「そんな事が拉致の解決と関係あるのかよ?(もちろん関係ない)」と続きを読む気を無くしますが我慢して読んでみましょう。

 (ボーガス注:佐々)淳行氏の姉には、婦人運動の活動家で参議院議員をつとめた紀平悌子氏がいる。

 紀平姓なのは「旧姓・佐々」だからですね。要するに結婚で改姓したわけです。
 紀平悌子 - Wikipediaによれば、「婦人運動」とは市川房枝が会長を務めた「日本婦人有権者同盟(後に紀平氏もここの会長を務める)」で、紀平氏はもともとは市川の秘書だったようです。市川という人は

市川房枝 - Wikipedia
 1967年(昭和42年)の統一地方選挙では東京都知事選挙美濃部亮吉を支持。その一方で、満州事変を起こした元関東軍参謀・石原莞爾を「高潔な人格者」「立派な軍人だと思います」と高く評価したり、1963年(昭和38年)結成の「麻薬追放国土浄化同盟」に加入し、右翼の大物、田中清玄や暴力団山口組組長の田岡一雄、オールド・ライトの小説家、山岡荘八に協力したりもした。

と言う御仁で左派とは言いがたい人(むしろ保守派でしょう)ですから、まあ、「佐々の姉」なら「ある意味当然かな」と思います。むしろ「佐々の姉」が共産党員だったりしたらこっちがびっくりです(一方で戦前は市川と同志的な関係にありながら戦後は左派色を強めていくのが平塚らいつうです)。
 つうか佐々なんて市川と比べても明らかに極右ですからねえ。何せ石原慎太郎の子分ですから。
 なお、日本婦人有権者同盟とは - コトバンクによれば日本婦人有権者同盟は「2016年4月、会員の高齢化や会員数の減少により解散」だそうです。
 そう言う意味では「続けばいいという物ではない」にせよ今も続く

主婦連サイト奥むめおが初代会長)
新日本婦人の会中央本部 - 平和とジェンダー平等へ 女性の願いで行動する国連NGOの女性団体ですいわさきちひろ壺井栄野上弥生子平塚らいてうらが創設メンバー)
日本婦人団体連合会(婦団連)平塚らいてうが初代会長)

なんかは立派なもんだと思います。

 「温海事件」から三日後の8月8日、東京・飯田橋のホテル・グランドパレスで発生した「金大中事件」で警察庁、警視庁は上を下への大騒ぎとなっていた。私は連日連夜、金大中事件の捜査や国会答弁、夜討ち朝駆けのマスコミ取材への対応などに忙殺されて、「温海事件」のことなど、ほとんど忘れてしまっていた。

 ここで佐々が書いてることが重要ですね。つまりは韓国だって「拉致などの非合法行為をやっていた」わけです。だから北朝鮮がやっていいとは言いませんが、当時は韓国も北朝鮮もお互い「どっちもどっちの無法者」だったと言っていいでしょう。
 そしてまあ、少なくとも表には「単なる密入国」しか出てない「温海事件」よりも「朴正熙大統領による政敵・金大中拉致&暗殺未遂」が注目されるのはある意味当然です。金大中拉致の犯行現場からは在日韓国大使館一等書記官・金東雲の指紋も検出されましたし(金は外交官特権を利用し韓国に逃亡)。

 なんとスパイどもは、証拠物であるゴムボート、無線機、乱数表などは自分の所有物ではない、金日成閣下の持ち物であると主張したのである。通常は捕まえたスパイに、自分の工作用具として認めさせたうえで所有権放棄させる。あるいは「私は知りません」と否認した場合は無主物という扱いにしておいて、裁判の際の証拠品として使う。証拠に使ったあと、無線機や乱数表などは、警察学校や公安幹部研修の教材として活用、スパイ取り締まりの教育に使っていた。
 ところが、このときは妙に仕事熱心な弁護士がついて「証拠品の押収手続きが違法で無効だ。返還しろ」と言い出したのである。山形地検の担当検事もこの主張を認めていた。

 つまりは検察、警察側の手落ちを、弁護側に突かれただけの話です。
 佐々ら警察側が自分の間抜けさを恥じるべきであって、それ以上でもそれ以下でもない。どっちにしろこんなことを今更話題にしたところで拉致被害者が日本に帰国できるわけでも何でもない。高世のアホさには心底呆れます。
 繰り返しますがそんなことより「何故小泉訪朝後、18年も経ってもあの5人以外に拉致被害者が帰国できないのか」「どうすれば拉致被害者が帰国できるのか」を高世は真面目に考えたらどうなのか。
 こんな駄文を高世はまだ(つづく)だそうです。高世はどんだけアホでクズなのか。
 それにしても興味深いのは「高世が記事をアップする時間」ですね。会社が潰れる前の高世は夜間に上げることが多かった。まあ昼はジンネットの仕事をしていたんでしょう。
 最近の高世は普通に「昼間に記事がアップします」。まあ、会社を潰して昼間から「暇」なんでしょうね。ある意味「高世は哀れで滑稽だ」と思いますね。