「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年12/3日分:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博がリツイート
レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 篠原常一郎氏は中国の対外連絡部幹部*1から、相当な数の日本人が北朝鮮にいるとの情報を得られた。
 米国人キム氏は04~15年に北朝鮮羅先市で複数の日本人に出会い「生きている人が多いだろう」と語った。
 出所の違うところから同じ「日本人*2北朝鮮で生活している」との情報。希望を捨ててはいけない。

 「やれやれ」ですね。具体的根拠もない証言には何の信用性もない。「これこれこういう根拠があります」ではなく「出所が違うから信用できる」なんてのはまともな主張ではない。
 「一見、出所が違うように見えても」、元をたどっていくと「ネタ元は一緒でデマだった」なんてことは勿論珍しくありません。だからこそ荒木ら巣くう会がこんなツイートをしたところで産経ですらこんな話はろくに報じない。
 まあ百歩譲って「生きている」としてもこんなあやふやな証言では北朝鮮との交渉に持ち出せる話ではありません。


北朝鮮人権映画祭【調査会NEWS3367】(R02.12.3) : 荒木和博BLOG

 今週土日、12月5日~6日と大阪で北朝鮮人権映画祭が開催されます。これまでの北朝鮮人権問題イベントで恐らく最も多い27団体が主催・協賛団体として集まります。関西周辺の皆様、ぜひご参加下さい

 普通こういう場合「こんな内容の映画を上映します」「この映画は監督が、映画Aで日本アカデミー賞を受賞したBさん。出演俳優はNHKの朝ドラCで主演したDさん、原作小説を書いたのは芥川賞作家のEさん」などという映画の内容紹介をするでしょうにね(苦笑)。あるいは「映画評論家のFさん(あるいは映画に出演している俳優のGさん、映画を監督したHさん、映画の原作小説を書いた作家のIさんなど)がシネマトークをします」とか。「27団体が主催・協賛団体」なんて宣伝で客が来ると本気で思ってるのか?。そんなんで来るのは「27団体の関係者」だけでしょう。それ以外の人間(例えば俺)にとっては「はあ?」でしかありません。
 荒木も本当に変な奴です。荒木が「上映映画に実は何一つ興味も知識も無い」と自白してるのも同然の行為ではないか。映画関係者(監督や俳優など)に対して荒木も随分と失礼な男です。ちなみにチラシに寄れば、主催団体は「特定失踪者問題調査会(荒木和博代表)」、「特定失踪者家族会」など、協賛団体は「拉致被害者家族会」「巣くう会(西岡力会長)」「予備役ブルーリボンの会(荒木和博代表)」「民社人権会議(旧民社党系の団体)」などです。「予想の範囲内」ですが、協賛団体の一つである「アムネスティインターナショナル日本」「ヒューマンライツウオッチ」を除けば全て「札付きの右翼団体」です。


漂着船はなぜ来ないのか(12月3日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年12月3日木曜日のショートメッセージ(Vol.245)、メルマガ「調査会NEWS」でも流していますがこの冬はほとんど北朝鮮からの木造船漂着がありません。なぜなのか、というお話しです。リモートでTBSのインタビューを受け、一昨日ニュースにも流れましたがコロナが原因のようです。

 9分30秒程度の動画です。「アホか?」ですね。
 「漂着船が少ないのはコロナが原因のようです、コロナ蔓延を恐れた北朝鮮政府によって漁業が制限されてるから漂着船が少ない」なんてことが仮に事実だとしても、拉致の解決にどう関係するのか。何一つ関係ないわけです。荒木ら巣くう会の目的は「拉致解決」ではないのか。馬鹿馬鹿しい話です。
 荒木は「コロナ蔓延を恐れて漁業も外国人観光客誘致も出来ない→外貨不足→北朝鮮崩壊→拉致解決のチャンス」といういつもの北朝鮮崩壊詐欺発言ですが。しかし今、北朝鮮に崩壊の兆しなどどこにもないでしょう。何度「崩壊するする詐欺」を繰り返せば気が済むのか。
 まあ崩壊したら「拉致解決のチャンス」つうのも意味不明ですが。
 それにしてもTBSも荒木なんぞにインタビューするのは辞めて欲しいですね。

【参考:TBSの報道】

漂着船が今年激減の背景 “海がウイルスに”北朝鮮の懸念|TBS NEWS
 この時期、日本に相次いで流れ着く北朝鮮からと見られる漂流船が今年、激減しています。その裏には、極端にも思える北朝鮮新型コロナウイルス対策の存在があるようです。

*1:その幹部の名前も不明ですし、まあ、怪しげな話ですね。篠原のデマじゃないか。

*2:前後の文脈から見て「帰国事業での日本人妻」などではなく「拉致被害者」でしょうね。