高世仁に突っ込む(2020年12/5日分)

コロナ対策の教訓にしたい墨田区モデル - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 タイトルで分かるように今回は高世仁に突っ込む(2020年12/1日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた拉致はなぜ見過ごされてきたのか5 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きではありません。

 いつまでも中途半端な状態にしておけないでとっとと『拉致はなぜ見過ごされてきたのか』を終わらせろよ!

ですね。
 さて、墨田区モデルといえるほど墨田区の新型コロナ対応がすばらしいのかはさておき。

今朝の朝日新聞13面にインタビュー記事「パンクしない保健所 新型コロナ 墨田区保健所長・西塚至さん」が載っている。
西塚
「保健所の役割は、『インテリジェンス(情報分析)』と『ロジスティックス(物質の調達)』にあります。地域で何が足りないのか、資源はどれぐらいあるのかを分析し、最悪の事態を想定する。そのために必要なモノや人を確保するにはどうすればいいのか。」

だそうですがこれは何もコロナ対応に限った話ではない。ということで以下『北朝鮮拉致の話』に移行します(以下、コロナの話は一切しないのでご容赦下さい)。
 拉致だって『インテリジェンス(情報分析)』は大事です。「特定失踪者」なんてガセネタを振り回してるのは論外です。
 そして、『横田めぐみなど拉致被害者死亡』という『最悪の事態を想定する』覚悟も必要です。巣くう会や家族会のように「生きてると信じる」なんてのは論外です。
 そして、『インテリジェンス(情報分析)』をもとに拉致被害者帰国のために必要なモノが何なのかを考える必要がある。
 たとえばそういう例を出すのなら、拉致問題だってやっぱり金(対価)次第じゃないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)や拙記事「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/11分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ(2018年10/11付け記事)が紹介した日々の記憶: ヨーロッパに架ける橋によれば旧西ドイツでは『東ドイツ政治犯の西ドイツへの引き渡し』に金が渡されるバーター取引があったそうです。
 高世の言う「コロナ対策の教訓にしたい墨田区モデル」をもじれば、「拉致解決の教訓にしたい西ドイツモデル」であり、バーター取引以外では拉致は解決しないと思いますね。金丸*1訪朝(自民、日本社会、朝鮮労働党三党宣言とのバーターで第18富士山丸船長、機関長帰国)、小泉*2訪朝(平壌宣言とのバーターで拉致被害者帰国)はその証拠でしょう。ところが拉致になるとそうしたことを全く無視して巣くう会や家族会に媚びて「制裁は続行(バーター取引反対)」としか言わないのだから高世も呆れたバカです。
 それにしても「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/11分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ(2018年10/11付け記事)を改めて見ていて、高世のブログ記事の激変に吹き出しました。
 「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/11分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ(2018年10/11付け記事)で取り上げた高世記事は

めぐみさんに謝るべきは - 高世仁の「諸悪莫作」日記(2018年11/15付け記事)
南北融和と脱北者 放送案内 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(2018年11/18付け記事)
ペットボトルで米と映像を北朝鮮住民に送る - 高世仁の「諸悪莫作」日記(2018年11/19付け記事)

北朝鮮関係記事が多かったのにねえ。今やそんな記事はほとんどありません。
 では現在、北朝鮮関係で何の動きもないかといえば勿論そんなことはありません。
 たとえば以下の記事なんかどうでしょう。

北朝鮮批判のビラ散布禁止法 与党単独で可決=韓国国会委-Chosun online 朝鮮日報(2020年12/2)
 韓国国会の外交統一委員会は2日に全体会議を開き、北朝鮮に向けた体制批判のビラ散布の禁止を盛り込んだ「南北関係発展に関する法律」改正案を与党「共に民主党」単独で可決した。
 最大野党「国民の力*3」と野党「国民の党*4」の議員は法案の採決に反対し、そろって退席した。 
 改正案は、北朝鮮との軍事境界線一帯でビラを散布するなど南北合意書に違反する行為を行った場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約280万円)以下の罰金に処することができると定めている。
 これに対し、野党側は憲法が保障する表現の自由を過度に制限するものだとして反対してきたが、与党は南北境界地域に暮らす住民の安全を守るため成立が急がれるとして採決を強行した。
 改正案を代表発議した「共に民主党」所属の宋永吉(ソン・ヨンギル)外交統一委員長は「表現の自由は保障される」としながらも、「これを制限する理由は軍事境界線付近の住民が脅威を感じると訴えているためだ」と強調した。
 野党議員は法案の処理を中止すべきだと反発している。「国民の力」の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員は、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹である金与正(キム・ヨジョン)党(ボーガス注:組織指導部)第1副部長がビラ散布を非難しなければ禁止に向けた法改正に動いていなかったはずだと指摘し、「この法案は明らかな『金与正下命法』『金与正尊敬法』『金与正称賛法』」だと激しく非難した。その上で、改正案が成立すれば党として憲法裁判所に違憲かどうかの判断を仰ぐ考えを示した。

 まあ俺的には「微妙」ですね。「表現の自由」は勿論大事です。ただし一方で「南北の緊張緩和」も大事だし、この種の反北朝鮮ビラまきが社会の役に立ってるとも思えない。宋永吉*5(ソン・ヨンギル)外交統一委員長が言うように「軍事境界線付近の住民が(ボーガス注:北朝鮮の軍事的反撃の恐れという)脅威を感じると訴えている」と言う問題もある。そう言う意味で「表現の自由の観点」から疑問を感じるが文政権を批判するのには躊躇するところが俺にはあります。
 まあ昔の高世なら「文在寅*6は軟弱だ!」と悪口でしょうが今やそんな元気は高世にはないようです。たぶんそうした非難を今後も高世はしないでしょう。

*1:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*2:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*3:ハンナラ党セヌリ党朴槿恵時代)→自由韓国党→未来統合党(国会議員選挙で与党「共に民主党」に大敗し、執行部が総退陣)→国民の力」ですね(国民の力 - Wikipedia参照)。

*4:旧「国民の党」(2016~2018年)で代表を務めていた安哲秀が中心となって結成した政党。なお、旧「国民の党」の後継政党としては民生党がある。(国民の党 (大韓民国 2020) - Wikipedia民生党 - Wikipedia参照)。

*5:元・仁川市長(宋永吉 - Wikipedia参照)

*6:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表などを経て大統領