今日の産経&中国ニュースほか(2020年12月9日分)

けっきょく渡哲也は、渥美清と同じ轍を踏んだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を読んでいて思いだしたこと

9月12日(火)のゲストは、俳優の小野寺昭さんでした!2017.9.12
 俳優の小野寺昭さんに「太陽にほえろ!」殿下(島公之刑事)役に抜擢された際のお話や殉職シーンに隠された秘密、石原裕次郎さんの思い出、舞台にかける思いなど、さまざまなお話などを伺いました!

 ということで以前、TBSラジオ伊集院光とらじおと」のコーナー「伊集院光とらじおとゲストと」に小野寺昭が出演したときの話です。
 これから書くこと(殉職シーンに隠された秘密)は小野寺昭 - Wikipediaにも多少書かれていることですが。
 小野寺が最初に「テレビで有名になった記念すべき作品」が「太陽にほえろ!」(1972~1980年)です。
 しかし、小野寺は「太陽にほえろ!」で有名になったことを喜ぶ反面、次第に「このままでは自分には刑事役しか、あるいは善人の役しか来ないんじゃないか?」という恐怖感を感じる。「寅さんの渥美清」などと同じパターンです。そこで「もう8年もやったし、そろそろ降板したい」と言いだしたところ「それなら殉職させることになる」と言われたとのこと。小野寺自身は「刑事なんだから当然、人事異動もありうるし、そういう普通の『卒業』にして欲しかったんですが」。
 小野寺の殉職シーンは「犯罪捜査中に死亡」ではなく、また松田優作の有名な殉職シーンのような「衝撃性」もなく、「プライベートで自動車運転中に、運転を誤った対向車が、小野寺の車に突っ込んできて交通事故死」というあっさりしたもんですが、これまた「衝撃的な殉職シーンにすると降板しても、『太陽にほえろ!』イメージにいつまでも拘束されるんじゃないか」ということを恐れた小野寺の要望だったそうです。


デジタルゆでガエル 「桜を見る会」でも「学術会議」でもない日本の危機 元総務審議官・寺﨑明 - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが、「そんなことよりデジタル化ガー」だそうです。呆れて二の句が継げません。「政府の進めるデジタル化」の是非はひとまず置くにしても、「桜を見る会」「学術会議会員任命不当拒否」などの不正を追及したらデジタル化が実現できないわけでもないのに。これが単に「デジタル化の重要性を訴える記事」ならまだしも。
 自民党だって野党時代は平然と「細川*1首相の佐川急便ヤミ献金疑惑」「鳩山*2首相の故人献金疑惑」などを追及していたのに。
 ちなみにこの寺崎という御仁、寺崎明 - Wikipediaによれば

総務審議官を最後に退官し、東京工業大学客員教授NTTドコモ代表取締役副社長等を歴任。2017年からアシュリオンジャパン・ホールディングス会長、情報通信振興会理事長。

だそうです。つまりは「元エリート官僚で、途中退官で天下りして今も通信業界の偉いさん」のわけでそれでこのタイトルとは「何という恥知らずなのか」と呆れますね。こんなんはその種の大物が書くような文章じゃないでしょう。
 もしかして「菅政権とのしがらみでイヤイヤ書いた(書かされた)が読んで欲しくないのでネット上では有料にしたのか?」と疑いたくなります。


【主張】日中の大学間協定 中国軍強化を助けるのか - 産経ニュース
 やれやれですね。「助けるのか」も何も協定は「軍事分野の共同研究」なんて定めてない。産経が「確かに非軍事分野の研究協定だが、研究成果が軍事分野に転用されてる疑いがある」というなら「まず、軍事転用を疑うまともな根拠を出せ(お前、そんな根拠は何も出してないだろ)」と言う話です。
 言いがかりも甚だしい。正直、産経のような言いがかりを認めて「中国の大学との研究協力」を「理系分野限定ですら*3」全否定したら「中国側も困る」でしょうが、むしろ困るのは日本側ではないのか。
 産経が「中国を格下」にみて「日本から与えるものはあっても、中国からもらえる物はない」と勘違いしているのかもしれませんが、もはやそんな時代ではないでしょう。

*1:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*2:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長などを経て首相

*3:さすがに産経ですら「中国古典文学の共同研究」のような「軍事転用が出来るとは思えない代物」にまではいちゃもんは付けないでしょう(いやそれともつけるのか?)。