「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年12/11日分:荒木和博の巻)

政府からの回答 「ケンカ売ってるのか」という話(12月11日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
 7分程度の動画です。
 「特定失踪者の拉致認定」「山本美保さんの死亡認定の撤回」など荒木の希望を「全て」叶えないせいか、

・「ケンカ売ってるのか」
・各省庁のやる気の無さがひしひしと伝わってきます

とは、随分と政府に悪口雑言するもんです。
 まあ、荒木の要望の一つ「北朝鮮に身柄拘束された後に、米朝の外交交渉で解放された米国人で、『北朝鮮国内で拉致被害者とみられる日本人を見た』と証言している人物ドンチョル・キムに聞き取り調査して欲しい(ドンチョル・キムについては例えば〈独自〉北朝鮮から解放された米博士「日本人7人前後とひそかに会った」拉致被害者と判断、周辺合わせ約25人(1/2ページ) - 産経ニュース「実情把握の手がかりに」 北解放の米博士証言に特定失踪者問題調査会 - 産経ニュース参照)」に「新型コロナウイルス渡航制限がかかってるから当分無理」つうのは「どんなもんか?(それ本当の理由じゃないよね?。コロナの渡航制限がなくても聞き取りしないよね?)」とは思いますが。
 まあ聞き取り調査しない理由は恐らく「証言に信用性がない」でしょうがそう言うと荒木がマジギレすると思って「渡航制限ガー」になるわけです。
 それはともかく、荒木ら救う会の方こそ
1)小泉訪朝について「たった5人か」と悪口し、小泉*1総理に喧嘩を売り
2)田中均*2を個人攻撃し、外務省退官に追い込み、田中氏に喧嘩を売り
3)蓮池透*3家族会除名で蓮池氏に喧嘩を売り
4)週刊文春に掲載されたウンギョンさん写真の件で有田芳生*4に喧嘩を売り
5)荒木著書『山本美保さん失踪事件の謎を追う:拉致問題の闇』(2012年、草思社*5)などで「山本美保さんDNA鑑定捏造疑惑」を騒ぎ立て、山梨県警及び警察庁に喧嘩を売り
と四方八方に愚かにも喧嘩を売り続けたわけです。
 特に5)なんか最悪ですね(勿論、他だって最悪ですが)。警察をデマで誹謗中傷するなど「警察を完全に敵に回す」と言う意味でも、「日本の警察は社会の信用が高いのでよほど正当な根拠を上げないと、アンチ北朝鮮のウヨですらある程度まともな人間なら『警察をデマで誹謗する異常者の集団=荒木ら救う会救う会言いなりの家族会』と白い目で見る、その結果、拉致の風化に拍車がかかる」と言う意味でも最悪です。
 荒木は

◆当時の土田警視総監が引責辞任に追い込まれた制服警官女子大生殺人事件(1978年)
大阪府警賭博ゲーム機汚職(1982年)
桶川ストーカー殺人事件(1999年、警察のストーカー対応の不手際で被害者が殺害され、遺族に警察が謝罪を余儀なくされた)
神奈川県警覚醒剤使用警官隠蔽事件(1999年)
北海道警裏金事件(2003年)
◆鹿児島県警の違法な取り調べが裁判所に断罪された志布志事件(2003年)

など、過去にも警察不祥事がある。美保さんの件もそれと同じだ」と強弁するわけですが、まあ強弁にもほどがありますね。
 過去の警察不祥事と違い美保さんの鑑定を「警察不祥事」と騒ぎ立ててるのは荒木等救う会だけです。産経ですらこんな与太はまともに報じません。山梨県警も当然「過去の不祥事での警視庁、大阪府警、埼玉県警、神奈川県警、北海道警、鹿児島県警」と違い、非を認めないし、謝罪なんかしません。
 しかし美保さんのご遺族もよくもまあ荒木の与太に付き合えるもんです。
 「家族の死亡を認めたくない気持ち」はわかります。しかしそれにしたって根拠もないのに「鑑定は警察の捏造」「美保は北朝鮮で生きてる」はないでしょう。

*1:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*2:著書『プロフェッショナルの交渉力』(2009年、講談社)、『外交の力』(2009年、日本経済新聞出版社)、『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)、『見えない戦争』(2019年、中公新書ラクレ

*3:著書『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)、『拉致問題を考えなおす』(和田春樹氏などとの共著、2010年、青灯社)、『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(辛淑玉氏との共著、2017年、岩波書店)『告発:日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由』(2018年、ビジネス社)など

*4:著書『歌屋 都はるみ』(1997年、文春文庫)、『テレサ・テン十年目の真実:私の家は山の向こう』(2007年、文春文庫)、『ヘイトスピーチとたたかう!:日本版排外主義批判』(2013年、岩波書店)、『50分でわかる!立憲民主』(2019年、弓立社新書)など

*5:草思社もよくもまあこんな酷いデマ本が出せたもんです。