今日の産経ニュースほか(2020年12月18日分)

「『従軍慰安婦』は検定基準違反」つくる会 文科相に削除要望 山川出版教科書 - 産経ニュース
新しい教科書をつくる会文科大臣は「従軍慰安婦」記述削除の訂正申請勧告を!、つくる会と「慰安婦の真実国民運動」が要望書
 検定合格した山川の教科書にこんなことを言ったところで

【記者会見】
◆記者
つくる会の申し入れについてはどうお考えですか?」
◆萩生田文科相
「当たり前のことですが、検定基準に合致してなかったら合格しないんですよ。我々だってちゃんと検定基準に合ってるかどうかぐらい判断しています。つくる会の主張は事実に反すると思っています」
◆記者
「つまり合格は撤回しないと」
◆萩生田文科相
「撤回する理由がありませんので。不当な理由で撤回したらそれこそ国が教科書会社に行政訴訟を提訴されかねません。撤回しないのはおかしいというなら、つくる会は国相手に行政訴訟でも起こせばよろしいと思います」

で終わりでしょう。でそう言われても何も出来ないへたれがつくる会の訳です。つうか山川の教科書に因縁付ける前に「手前らつくる会の教科書が検定不合格になったのは今どうなってるの?。行政訴訟しないの?」でしょう。
 

男女共同参画基本計画案を了承 自民総務会 - 産経ニュース
 当初は今週中、閣議決定だった予定が、夫婦別姓関係でごたついたせいで来週月曜に閣議決定だそうです。正式に閣議決定されたら色々記事も出るでしょうからコメントする予定です。


澤藤統一郎の憲法日記 » 夫婦別姓の実現を阻む天皇制の呪縛
 確かに「天皇制万歳右翼」の日本会議などは「夫婦別姓反対」ではある。
 しかし「夫婦別姓賛成」を表明している野田聖子*1が「天皇制廃止派」かと言えばそんなことはないし、世論調査においては「夫婦別姓積極支持」ではないとはいえ、「夫婦別姓容認が多数」のわけです。
 つまりは「天皇制支持」と「夫婦別姓支持」は現在においては何ら関係ない。まあ、天皇制(というか天皇制に限らず王制全てが)が「民主的」だと俺は思いませんし、したがって「天皇制(というか天皇制に限らず王制)廃止派」ですが、だからこそ「こうした無茶苦茶な珍論」には「天皇制批判派」として我慢がなりませんね。


【主張】全世代型社会保障 現役世代の負担増抑えよ - 産経ニュース
 問題は「現役世代と高齢者」ではなく「金持ちと貧乏人(金持ちに応分の負担を求め、貧乏人の負担を軽減する)」と言う話ですが「弱き(貧乏人)をくじき強き(富裕層)を助ける」自民党とその応援団・産経は絶対にそう言う話をしません。
  

【産経抄】12月18日 - 産経ニュース

 国家の危機に際して、指導者にとって最も大切なのは、国民に語りかける言葉である。コロナ禍が過ぎ去った後に、あの火の玉のような演説が転換点になったと、ドイツ国民は振り返るかもしれない。メルケル*2首相といえば冷静沈着のイメージが強いが、今月9日、連邦議会では感情をむき出しにしていた。
 「今年が祖父母との最後のクリスマスになったら、われわれは重大な間違いを犯すことになるだろう」。
 コロナの1日当たりの死者数が過去最多となった事態を受けて、拳を振り上げて国民に協力を求めた。
▼では菅義偉*3首相は、どんなメッセージを発しているのだろう。あろうことか、政府が国民に多人数での食事を避けるよう呼びかけているなか、自民党二階俊博*4幹事長ら5人以上の会食に参加していた。
 「他の方の距離は十分あった」。
 われわれが聞きたいのは言い訳ではない。
 「ガースーです」。
 インターネット番組に出演して発した笑えないギャグでもない。
 ▼かつて自民党竹下派では(ボーガス注:金丸信*5の言葉とされる)「平時の羽田*6(孜、元首相)、乱世の小沢*7(一郎、現立憲民主)、大乱世の梶山*8(静六、元官房長官)」という言い方があった。ウイルスの感染拡大が止まらない、大乱世の日々が続く。
 ▼菅氏が政治の師と仰ぐ梶山氏は泉下で、イライラが募るばかりだろう。

 産経には珍しく菅に批判的ですね。少なくとも「菅のコロナ対応」については産経も「何でああまで無為無策なのか」と不満が募ってるようです。

*1:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを経て現在、自民党幹事長代行

*2:コール内閣環境相キリスト教民主同盟幹事長などを経て首相

*3:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官などを経て首相

*4:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て現在、自民党幹事長

*5:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*6:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、新生党党首、細川内閣副総理・外相などを経て首相。首相退任後も太陽党党首、民政党代表、民主党幹事長、最高顧問など歴任

*7:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党幹事長、党首、自由党党首、、民主党幹事長、国民の生活が第一代表、生活の党代表などを歴任。現在、立憲民主党岩手県連代表

*8:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官などを歴任