「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2020年12月20日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 私も差別はいけないと思いますが、朝鮮学校ではチュチェ思想金日成金正日の「教示」「お言葉」を最も基本的な教育指針としています。

香山リカ*1
 (ボーガス注:チョントリー発言の)DHCは「大日本帝国純粋日本人限定栄養供給及美容促進商会」とでも改名すべき

 黒坂には「はあ?」ですね。香山氏ツイートが「朝鮮学校無償化除外は不当な差別だ」ならまだしも、香山氏が批判するDHCの「チョントリー発言」と「朝鮮学校の教育内容」と何の関係があるのか?。朝鮮学校の教育に問題があれば「チョントリー発言が正しくなる」のか?。サントリーの経営と朝鮮学校の教育内容に何の関係があるのか?
 チョントリー発言を擁護するのが黒坂の立場なのか?
 なお、香山氏は「朝鮮学校無償化除外を差別行為と批判する立場(なお、俺もその立場です)」のようですが、もちろんそんなことでこの「黒坂のアホツイート」が正当化できるわけもない。たぶん、黒坂的には「無償化除外を批判する香山氏への嫌がらせのつもり」なのでしょうが全く非常識な男です。ツイッター社もいい加減、黒坂をアカウント停止にしたらどうなのか。「黒坂の勤務大学」大阪経済大学もいい加減、黒坂を懲戒処分でもしたらどうなのか。
 大阪経済大学とは

◆もともとは神官養成学校で「右翼活動家」新田均が教員である皇學館大学
◆もともとは国学研究機関で、「右翼活動家」大原康男が教員だった國學院大學
◆もともとは国士(?)養成機関で、「右翼活動家」百地章が教員を務める国士舘大学
◆もともとは拓殖(台湾や朝鮮といった植民地支配のこと)のための人材養成機関で、「右翼活動家」荒木和博が教員である拓殖大学
◆右翼宗教モラロジーが母体で、古森義久(元産経ワシントン特派員)、高橋史朗つくる会元副会長)、西岡力救う会会長)、八木秀次日本教育再生機構理事長)らウヨが教員の麗澤大学

のような札付きの右翼大学なのか?

黒坂真リツイート
 中野顕さん。昔の日本共産党は、日本をソ連のような全体主義体制にするため*2、内乱を訴えました。
◆中野顕がリツイート
 「左右の全体主義に反対」なら、日本共産党が一番近いんじゃないの?戦前の日本軍国主義とも、ソ連や中国の覇権主義とも命がけでたたかってきた歴史を持つ党は日本共産党しかない。
総体で立憲民主党を支援 連合の衆議院選挙基本方針/国民民主、無所属にも含み - 連合通信社
・連合は9月17日の中央執行委員会で、衆議院選挙に対応するための基本方針を確認した。
・連合は「共産党を含む野党共闘にはくみしない」とし、共産党との候補一本化はあくまでも、政党間で行う選挙戦術の問題として、「連合が関知するものではない」としている。
・政権の枠組みについて方針は「左右の全体主義を排する」と明記。共産党の連立政権入りについて、神津会長は「一緒にやるべきではない」とくぎを刺した。

 黒坂の言う「昔」って「徳田球一の火焔瓶闘争時代」ですからねえ。「徳田路線を否定して今があるんじゃねえか」「今、日本共産党が内乱なんて起こしてるのかよ?」で終わる馬鹿話です。
 それにしてもピノチェトクーデターを容認するなど「右の全体主義=旧民社」とずぶずぶだった「旧同盟系労組」が牛耳る「反共労組」連合執行部が「左右の全体主義に反対」とは「寝言も大概にしろ」ですね。大体「右の全体主義=自民」だとして「左の全体主義」とは何なのか。中野氏が憤慨するように、おそらくは「共産党のこと」なのでしょうが「馬鹿も大概にしろ」ですね。労組加入率が落ちる一方で、また、共産党の協力なしでは「立憲民主党が自民に勝てるとは思えない現状」で反共主義固執とは連合執行部も「バカ」としか言いようがない。

黒坂真リツイート
 大山奈々子議員。戦国時代が終わったのは、戦国大名が皆、非武装中立の道を選択したからですか。羽柴秀吉が北条攻めで天下を統一。秀吉の軍事力が他の大名を圧倒。圧倒的な軍事力による覇権が平和と安定を築く。今は米国の力が衰え不安定化しています。
◆大山奈々子*3(誰1人置き去りにしない県政を)
 世界が戦争の歴史だからこれからもとは思いません。人類は進化しています。日本の戦国時代も終わりましたよね?。ヒトは、力による支配しか出来ないほど哀しい種だとは思いません。東南アジア諸国や、中南米カリブ海諸国連合のように知恵を使った安全保障の構築を。

 ということで日米安保廃止を主張する大山氏に対し、「米国の覇権」を正当化する黒坂です。
 しかし黒坂の「圧倒的政治力、経済力、軍事力には従うしかない」「その方が社会が安定して良い」というここでの立場は「中国の少数民族統治」を非難する黒坂の「別の立場」と明らかに矛盾するんですがね。
 黒坂は「中国の統治でチベットウイグルは安定している、経済も発展している」「中国の圧倒的な経済力に逆らうことは得策ではない」として中国の少数民族統治を肯定したらどうなのか。それともそうした「圧倒的パワーへの服従」路線は黒坂が「親分様」「宗主国」と認めた米国限定なのか(もちろん黒坂への皮肉、嫌みで書いています)。
 そして「米国であれ、旧ソ連であれ、中国であれ、日本であれ」どこであれ「ある国が覇権を握る場合」、その国が「公正中立な無私の国」でない限り「その国にとって都合の良い安定」でしかない。そして「公正中立な無私の国」なんかもちろんないわけで、「覇権国家による安定」なんてもんが手放しで評価できるわけもない。
 なお、

大山奈々子(誰1人置き去りにしない県政を)
(ボーガス注:朝鮮学校の教科書内容を元に無償化除外を正当化しようとするウヨ連中に言いたいが、米国の教科書が)アメリカが戦争終わらせるために原爆を投下したと正当化する事は問わない?。日本も侵略ではなく進出だとか史実を曲げる表現の教科書もあります。どこの国も黒歴史があります。

として「朝鮮学校無償化除外を批判する大山氏」には俺も全く同感です。

*1:立教大学教授。著書『リカちゃんのサイコのお部屋』(1994年、ちくま文庫)、『ココロのクスリ:リカちゃんのサイコのお部屋2』(1996年、ちくま文庫)、『自転車旅行主義:真夜中の精神医学』(1998年、ちくま文庫)、『<じぶん>を愛するということ』(1999年、講談社現代新書)、『若者の法則』(2002年、岩波新書)、『「心とおなか」の相談室』(2003年、NHK生活人新書)、『生きづらい<私>たち』(2004年、講談社現代新書)、『<私>の愛国心』(2004年、ちくま新書)、『10代のうちに考えておくこと』(2005年、岩波ジュニア新書)、『いまどきの「常識」』(2005年、岩波新書)、『<いい子>じゃなきゃいけないの?』(2005年、ちくまプリマー新書)、『老後がこわい』(2006年、講談社現代新書)、『「悩み」の正体』(2007年、岩波新書)、『親子という病』(2008年、講談社現代新書)、『「私はうつ」と言いたがる人たち』(2008年、PHP新書)、『うつで困ったときに開く本』、『雅子さまと「新型うつ」』(以上、2009年、朝日新書)、『母親はなぜ生きづらいか』(2010年、講談社現代新書) 、『弱い自分を好きになる本』(2011年、朝日文庫)、『〈不安な時代〉の精神病理』(2011年、講談社現代新書)、『若者のホンネ:平成生まれは何を考えているのか』(2012年、朝日新書)、『「独裁」入門』(2012年、集英社新書)、『職場で他人を傷つける人たち』(2012年、ベスト新書)、『新型出生前診断と「命の選択」』(2013年、祥伝社新書)、『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』(2014年、朝日新書)、『弱者はもう救われないのか』(2014年、幻冬舎新書)、『リベラルじゃダメですか?』(2014年、祥伝社新書)、『劣化する日本人:自分のことしか考えられない人たち』(2014年、ベスト新書)、『「発達障害」と言いたがる人たち』(2018年、SB新書)、『大丈夫。人間だからいろいろあって』(2018年、新日本出版社)、『オジサンはなぜカン違いするのか』(2019年、廣済堂新書)、『皇室女子』(2019年、秀和システム)、『精神科医香山リカが教える!セラピストのためのやさしい精神医学』(2020年、BABジャパン)など。個人サイト香山リカ オフィシャルウェブサイト香山リカ (精神科医) - Wikipedia参照)

*2:もちろん「当時の党幹部(徳田書記長など)の、少なくとも主観的」には「全体主義体制にするため」ではないですね。

*3:神奈川県議(日本共産党