高世仁に突っ込む(2020年12/22日分)

コロナ抑え込みの成功例(豪州・台湾)に学ぶ - 高世仁の「諸悪莫作」日記(12月21日付記事)
 タイトルから分かるように今日の高世記事も拉致はなぜ見過ごされてきたのか6 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(12月7日付記事)の続きではありません。高世もいい加減(つづく)としている拉致はなぜ見過ごされてきたのか6 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(12月7日付記事)をほったらかしにしないでとっと終わらせたらどうなのか。(つづく)としているけど「本当は終わったのか?」「それとも終わっては居ないが、続けることを忘れてるのか?(事実上終わってるのと同じ)」と聞きたくなります。

 きのうの日曜、20日の夜、「危険地報道を考える会」のZOOMによる勉強会があった。 
 安田純平さんの「旅券発給拒否」がテーマで、ジャーナリストやNGO関係者などが参加した。

 やれやれですね。なんでコロナ抑え込みの成功例(豪州・台湾)に学ぶ - 高世仁の「諸悪莫作」日記と言うタイトルの記事に全く関係ない「安田云々」を混入するのか。
 高世には何故か「1日1記事」という変な縛りがあるようですが、「安田云々」の話はコロナ抑え込みの成功例(豪州・台湾)に学ぶ - 高世仁の「諸悪莫作」日記とは別に「「危険地報道を考える会」の勉強会に出席」「安田氏の裁判は今どうなっているのか?」などの別タイトルで別記事にすべきではないのか。
 これでは高世が「安田氏の件についてまともに考えてるのか?」「安田氏や彼の支援者とのしがらみでイヤイヤ、渋々記事にしてるんじゃないのか?」と疑われても文句は言えないと思います。いや実際に「イヤイヤ渋々」かもしれませんが。
 なお、こうした高世の記事の書き方についてはそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

ここ最近の高世のブログというのは、いろいろなネタを1つの記事につめこんでいるので、どうも内容が散漫な感が否めません。

と指摘しています。

 安田さんの旅券の発給拒否は、常岡浩介さんの旅券を返納命令で取り上げたこと(常岡さんが提訴して裁判中)とあわせ、政府が気に入らないジャーナリストを(とくにフリーのうるさい奴らを)排除しようということだと私は理解している。研究者の「レッド・パージ*1」である日本学術会議の任命拒否と同じ質の問題だろう*2

 安田や常岡、あるいはその支援者たち(「危険地報道を考える会」もその一つ?)が安田や常岡の件を「政府が気に入らないジャーナリストを(とくにフリーのうるさい奴らを)排除しようということだ」と言うから、彼らとしがらみのある高世も調子を合わせてるのでしょうが、「旅券拒否の是非」はともかく拒否について「気に入らないジャーナリストの排除」と決めつける根拠は何かあるのか。何もないでしょう。
 常岡にせよ安田にせよ「現地武装組織に身柄拘束され、解放に日本政府が手間取った(安田の場合は恐らく金も払った)」「もし彼らが殺害されていれば政府が批判されていたかもしれない」と言う意味で「また同じ身柄拘束を避けるために旅券は出しません(あんな厄介事に付き合わされるのはもう嫌だ)」という政府の言い分は「菅の任命拒否での詭弁」と違い「充分理屈になっています」(そうした理屈を支持するという意味ではなく「そうした理屈が嘘で本心は気に入らないジャーナリストの排除」と決めつける根拠がないという意味です)。
 そもそも「安田や常岡の報道内容を政府が嫌ってる」と決めつける根拠は何なのか。ぶっちゃけ、「小物でしかない彼ら」「身柄拘束事件がなければ無名の存在だった彼ら」にそんな力は何もないでしょう。嫌ってるとしてもそれは「身柄拘束された前科があるのに、また同じ危険を犯そうとすること(もし拘束されたらまた面倒な解放交渉をする羽目になること*3)」でしかないでしょう。
 以前、前川喜平氏が名古屋の学校で講演したら「どういう経緯で前川氏が講演したのか」という調査名目の嫌がらせが文科省から実施され、その黒幕が自民党文教族議員である自民党文科部会長の赤池誠章参院議員と部会長代理の池田佳隆衆院議員であるという事件がありました
(例えば、赤旗自民議員圧力 文科相認める/前川氏授業 市教委への質問 事前に修正参照)
 で、その種の嫌がらせが外務省や警察庁自民党などから、常岡や安田にあるかと言ったら恐らく何もない。おそらく「旅券拒否以外には何もない」わけです。
 たとえば安田や常岡がどこで講演しようと「どういう経緯で彼らが講演したのか」なんて調査名目の嫌がらせなんか誰もしない。
 「加計告発」阿川喜平氏や、「記者会見での厳しい突っ込み」で菅官房長官(現首相)に嫌われた東京新聞・望月記者などの方がよほど政権にとっては「気に入らない人間」でしょう。
 つまり、「どう見ても事実とは言いがたい」、『気に入らないジャーナリストの排除』などという与太ではなく、政府の主張する、そしておそらく本心でもある「常岡や安田がまた身柄拘束されたら、どうするんだ!。政府にまた解放交渉しろ、尻拭いしろというのか!。冗談じゃねえぞ!」にきちんと「申し訳ないが、もしそうなったら、また解放交渉という尻拭いをお願いしたい(というかそう言う尻拭いをするのが政府の仕事では?。尻拭いが嫌だというのはおかしいのでは?)」「ただしそうしたことが起きないように出来るだけの注意はする*4し、『安田や常岡の出国を認めて良かった』と言われるだけの良い記事を書く覚悟です」と反論すべきでしょう。
 しかしおそらく「変なプライドがあるらしい」安田や常岡には「申し訳ないが、もしそうなったら、また解放交渉という尻拭いをお願いしたい(というかそう言う尻拭いをするのが政府の仕事では?。尻拭いが嫌だというのはおかしいのでは?)」「ただしそうしたことが起きないように出来るだけの注意はするし、『安田や常岡の出国を認めて良かった』と言われるだけの良い記事を書く覚悟です」ということができないのでしょう。
 そこで「気に入らないジャーナリストの排除」などと言ってかっこつける。で、それに高世も調子を合わせる。
 しかしその主張は明らかに事実に反するが故に「旅券拒否を容認する人間」はもちろん「批判的な人間」ですら、「何でああいうデタラメを放言するのやら?」「あんなんじゃとても手放しで支持できませんよ」と距離を置くわけです。
 先ずは安田や常岡、その支持者(高世を含む)は「気に入らないジャーナリストの排除」などという「根拠のない陰謀論」ではなく「また身柄拘束されたら迷惑だから拒否する」という政府の公式見解(本音でもあるでしょうが)を前提に政府への批判や反論を行うべきです。
 しかし巣くう会や家族会だけではなく、こうして「安田や常岡」に対してもしがらみから「明らかなデタラメの流布」に加担するのだから高世のクズさ、馬鹿さには心底呆れます。まあ、こんなろくでもない男が社長のジンネットが倒産したことは大変良いことだったと改めて思います。 
 なお、この後も高世記事では『コロナ抑え込みの成功例(豪州・台湾)に学ぶ』という内容が続きますが「豪州、台湾が高世の言うように成功例として学ぶ価値があるのかどうか」については無知なので特にコメントはしません。
 一般論として言えば「海外の成功例には大いに学ぶべき」ではあるでしょう。

*1:今回、任命拒否された人間は「明らかな保守派」もいるし、建前上も、本音(政府批判したから目障り)の上でも「レッドであることでパージされたわけではない」ので「レッドパージ」という高世の表現は明らかに適切ではありません。レッドを付ける必要はどこにも無く「パージ(追放)」でよろしい。まだ「令和版・天皇機関説事件」「令和版・滝川事件」の方がましでしょう。

*2:まさかとは思いますが、「だから学術会議問題で菅政権を批判する人間は同じ問題である安田、常岡問題で彼らを支援しろ」と強弁しないで下さいよ、高世さん。「後でも指摘しますが」、彼らを支援すべきかどうかはともかく「彼らの問題は学術会議問題とは全く別問題」でしょう。

*3:かつ「プライドが無駄に高いらしい」安田だが愚劣にも「日本政府の解放交渉があったか分からない(政府は交渉について明確な形では認めていない)」などとデマを放言してることも政府的には不愉快ではあるでしょう。「政府交渉を認めるといろいろ支障があると思って曖昧な態度を取ってるだけなのに何だ、あいつは!。そんなに政府の世話になったことを認めたくないのか!。ふざけてる!」と。まあ俺は安田のようなそんなクズを国外に出したところでまともな取材が出来るとはとても思えませんが。

*4:ただし、人間は神様ではない以上「絶対に身柄拘束が起きないようにする」なんて断言は出来ません。