今日の産経ニュースほか(2020年12月24日分)

政権交代情勢?: 白頭の革命精神な日記
 1)「金脈問題での田中*1退陣」「リクルート疑惑での竹下*2退陣」が「政権交代をもたらさなかった過去(三木*3や海部*4で何とか乗り切った*5)」や
 2)最大野党立憲民主党の支持率がなかなか上向かないこと
を考えれば「アンチ自民、野党共闘支持」の小生も「政権交代情勢にある」と思うほど「楽観的ではない」。
 ですが、白頭氏の文章に共感できるのは「そこまで」ですね。
 『gotoトラベルを辞めても旅行客が減るか分からないからやめなくてもいい』という変人(追記あり) - bogus-simotukareのブログで彼を批判しましたが、あの「自民応援団」産経ですら「政府専門家会議の尾身会長や医師会のGOTO批判を理由に否定的」だった「菅のGOTO継続」を一時「公然と擁護する」など、何故か「北朝鮮の国家理念・主体主義の支持者」を自称しながら、「菅応援団」らしいこの御仁。この御仁がどう強弁しようとも、菅がGOTOを一時中止した今は「菅首相は野党やマスコミ、医師会、政府専門家会議の尾身会長などの誤った主張に屈服するな!。観光業界のためにGOTOを継続しろ!」とは言わないのだから、『gotoトラベルを辞めても旅行客が減るか分からないからやめなくてもいい』という変人(追記あり) - bogus-simotukareのブログで俺が批判した、この御仁の国民はそんなに言うことを聞かない、国民はそんなに操れない: 白頭の革命精神な日記でのGOTO擁護論は「単に菅を野党などの批判からかばいたかっただけの醜態」であることはモロバレです。
 おそらく「菅は絶対にGOTOを辞めないし、やめなくてもコロナは終息し、支持率も上向く」と「超楽観的だった」からこそここまで脳天気にGOTOを擁護したのでしょう(そこまで脳天気な理解は俺には到底出来ませんが)。しかし、その予想は外れ「コロナは終息せず支持率は落ち続け、菅はGOTOを一時中止」し、にもかかわらず「GOTO擁護論」を彼は(予想通り?)放棄して、彼の「単に菅をかばいたいだけ」という「化けの皮」が見事に剥がれたわけです。おそらく彼に其所を突っ込んでも「id:Mukkeid:noharra並みの酷い詭弁」がでるだけでしょうが。
 人間としてここまで酷い醜態はさらしたくないもんです。
 もちろん「政権交代があるかどうかはともかく」政権発足直後は支持率が高かったが、その後、失政で急落、菅*6退陣の可能性まで出てきて、当面とても解散など出来ないという意味では菅政権は「麻生政権に似ている」と言って良いでしょう。あるいは「麻生*7と違い政権交代するか分からない!」と言うこの御仁の強弁におつきあいするならば

1)「今太閤(田中以前の首相が岸*8、池田*9、佐藤*10と三代続けて東大卒のキャリア官僚出身*11で、田中の最大のライバル福田*12も東大卒のキャリア官僚出身だったのに対し田中は小学校卒のノンエリート)と呼ばれ、日中国交正常化で一時支持率は高かった」が、政権末期にはいわゆる「金脈問題と狂乱物価のダブルパンチ」で支持率が急降下し退陣に追い込まれた「田中内閣」
2)発足当初は支持率が高かったが、「細川氏*13の佐川ヤミ献金疑惑」「国民福祉税騒動」で政権末期には(以下中略)の細川内閣
3)発足当初は支持率が高かったが「事務所費疑惑」「消えた年金問題」で政権末期には(以下中略)の第一次安倍内閣
4)発足当初は支持率が高かったが「故人献金疑惑」「沖縄基地問題での公約違反&それによる社民党の政権離脱」で政権末期には(以下中略)の鳩山*14内閣

などに似ているとでもいえばいいのか?
 なお、この御仁が「政権交代があるか分からない!」という政局問題にやたらこだわり、「それ以外の話をしたがらない」「その本心は見え透いている」と言って良いでしょう。
 つまりは菅応援団として
1)「政権交代がない限りは菅が首相を辞めようが自民にとっては痛くない」と言う強弁→その結果、「菅批判が弱まれば御の字」
 実際には菅が辞めた場合「菅からのイメージチェンジのため*15に石破*16、岸田*17など菅擁立時に二階*18幹事長や麻生副総理・財務相が切って捨てた派閥ボスをあえてたてるのか?」「それとも菅を擁立したように、加藤*19官房長官、茂木*20外相など菅政権幹部を擁立するのか」、二階、麻生コンビにとっても悩ましいでしょう。
2)「菅政権のコロナ対応をどう評価するか」などのあるべき政治論をしたくない
つうだけの話でしょう。


本紙、新潟日報の写真 無断引用 記事を取り消し、謝罪 - 産経ニュース
 「デマ記事阿比留」を懲戒処分どころか、編集委員論説委員に出世させる産経には新聞倫理などと言う物はかけらもないらしいことが改めてよく分かります。


【正論】対中で「FOIP」は生き残るか 東京外国語大学教授・篠田英朗 - 産経ニュース
 「自由で開かれたインド太平洋(FOIP=Free and Open Indo-Pacific)=安倍流の中国封じ込め」なんてもんは「習*21主席の国賓訪日」が計画された時点で「事実上崩壊した」でしょうに産経も全く愚劣です。


《独自》大阪市幹部ら減給処分へ 都構想コスト増試算、公文書破棄 - 産経ニュース
「住民投票に影響あった」 都構想試算で大阪市が謝罪 - 産経ニュース
 どうみても無法な報復ですが、維新を持ち上げる関西マスゴミとそれに踊らされるアホ府民のせいで「維新が衰退する保証がない」が故に泣き寝入りするんでしょうか?。個人的には裁判に訴えて欲しいと思いますが。
 なお、住民投票への影響はあったでしょうがそれは「コストが増える」という「試算それ自体」というよりは試算について「捏造呼ばわり」「コストは減る」といいながら「ならば正しい試算だとどうなるのか」と問いただされてもまともな試算が出せなかった維新の「デタラメさ」にあるといっていいでしょう。
 また、処分理由は「松井市長の了解なく試算を公表したこと(常識的に考えてそんなことはあり得ず明らかなデマでしょうが)」であり「試算それ自体が捏造扱いされてるわけではない」点に注意が必要です。デマ常習の維新は「懲戒処分は資産捏造の証拠」と強弁しかねませんが。

 財政局幹部ら3人を減給10分の1(3~6カ月)の懲戒処分

というのは「軽いとは言いませんが」厳罰とはほど遠く、さすがの維新も、言いがかりによる懲戒では「この程度にせざるを得なかった」という話でしょう。


安倍氏秘書を略式起訴 「桜」夕食会めぐり東京地検特捜部 - 産経ニュース
 過去にも「リクルート事件で藤波*22官房長官しか起訴しなかった」「日歯連事件で橋本*23元首相、野中*24元幹事長、青木*25官房長官を起訴しなかった」「森友疑惑で安倍*26どころか、財務官僚すら起訴しなかった」無能or「政治家への忖度」日本検察では「安倍の不起訴」は予想の範囲内ですが全くふざけています。


【安倍前首相記者会見詳報】(8)「自民党の信頼を回復すべく努力していきたい」 - 産経ニュース
 「自民党の信頼を取り戻したい」なら安倍がすべきことは「自民党離党」か「議員辞職」でしょう。


【安倍前首相記者会見詳報】(1)「私が知らない中で行われていたが道義的責任痛感」(1/2ページ) - 産経ニュース
 「責任を痛感」と言ったところで「ダグラスグラマン疑惑で議員辞職に追い込まれた岸元首相(安倍の祖父)」の様な議員辞職どころか「自民党離党」すらしないであろうによくもいったもんです。おそらく証人喚問にも応じる気はないでしょう。
 「ほとぼりが冷めた時点で」後に復党したとは言え加藤紘一*27鈴木宗男*28は金銭疑惑で一時離党したし、「目白の闇将軍」として田中派を支配したとは言え、田中角栄*29ロッキード事件逮捕後は自民党離党を余儀なくされたことを考えれば安倍も離党してしかるべきです。


【安倍前首相会見】安倍前首相、「桜を見る会」夕食会補填「5000円で賄っていたと思っていた」 - 産経ニュース
 よくもまあこんなモロバレのデマがほざけるもんです。ニューオータニのような高級ホテルのパーティーが一人5千円でできるわけがない。一般庶民がその辺の飲み屋でやる忘年会だって一人5千円は普通にかかります。


【安倍前首相会見】安倍前首相、細田派への復帰「考えていない」 - 産経ニュース
 さすがの安倍ですら少なくとも現時点では「復帰したい」とはいえないわけです。


安倍前首相、25日に「桜」国会説明 議運委で公開 - 産経ニュース
 さすがに支持率の低下から、「非公開で自民だけのセレモニー」とはいかず、偽証罪の適用がある証人喚問ではないものの「公開での野党の追及」となったわけですがどこまで追及できるか。


【安倍前首相会見】安倍前首相、「桜を見る会」夕食会補填で公設秘書が辞職 - 産経ニュース
 つまりはリクルート事件など過去の疑惑でもあったいつもの言い訳「全て秘書が悪い」「私は知らなかった」を安倍も使って逃げようとしているわけですが、それを許さないマスコミや野党の追及を期待したい。

*1:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*2:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*3:国民協同党書記長、委員長、片山内閣逓信相、改進党幹事長(重光総裁時代)、鳩山内閣運輸相、自民党幹事長(石橋総裁時代)、政調会長(岸総裁時代)、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣経済企画庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*4:自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田、中曽根内閣文相などを経て首相。首相退任後も新進党党首

*5:まあ海部について言えば「完全には乗り切れなかった」からこそ次の宮沢内閣で政権交代したとは言えますが。

*6:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官を経て首相

*7:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~第四次安倍内閣副総理・財務相などを経て菅内閣副総理・財務相

*8:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(いずれも総裁は鳩山一郎)、石橋内閣外相を経て首相

*9:大蔵次官から政界入り。自由党政調会長、吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*10:運輸次官から政界入り。自由党幹事長、吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*11:岸は元商工次官、池田は元大蔵次官、佐藤は元運輸次官

*12:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*13:熊本県知事、日本新党代表などを経て首相

*14:新党さきがけ代表幹事、細川内閣官房副長官民主党幹事長などを経て首相

*15:「岸退陣後のいわゆる経済の池田」「田中退陣後のいわゆるクリーン三木」はそうしたイメージチェンジの一例です。

*16:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*17:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*18:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て現在幹事長

*19:第二次安倍内閣官房副長官、第三次安倍内閣一億総活躍等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣厚労相などを経て菅内閣官房長官

*20:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融等担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第三次安倍内閣経済財政等担当相、第四次安倍内閣外相などを経て菅内閣外相

*21:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*22:大平内閣労働相、自民党国対委員長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣官房長官など歴任

*23:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*24:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*25:小渕、森内閣官房長官自民党参院幹事長、参院議員会長など歴任

*26:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*27:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*28:橋本内閣沖縄・北海道開発庁長官、小渕内閣官房副長官など歴任

*29:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相