バイデン氏が勝利したアメリカ大統領選挙について | 新・大森勝久評論集
トランプ氏は民主主義を否定し破壊する独裁志向者である。彼は「バイデンと民主党は不正選挙をした。票を盗んだ!」と一切の証拠を示すことなく叫んでいる。
このトランプ批判(陰謀論は辞めろ!)自体は正しいのですが大森氏自身がまともな証拠を示すことなく「近衛文麿*1は、近衛が組織した昭和研究会ブレーンである尾崎秀実(ゾルゲ事件で死刑判決)らとともに、ソ連を有利にするために日本を対米戦争に突入させたソ連の手先」と放言する陰謀論者なので「何だかなあ(呆)」ですね。ちなみにこうした近衛陰謀論は一部のウヨ業界で人気です。
ちなみに近衛は近衛で、「本気か、故意のデマかはともかく」悪名高い近衛上奏文で「陸軍統制派(東京裁判で死刑になった東条英機*2首相や武藤章*3陸軍省軍務局長など対米戦争を主張した陸軍強硬派)=ソ連の手先説」を唱えてました。
まあ、「日弁連やアムネスティが支援してる」のでおそらく「大森氏は本当に冤罪」なのでしょうが、それにしても、大森氏の非常識発言を聞いていると「本当は犯人なのに妄想で無実だと思い込んでるんじゃないか」とすら思えてきます。まあ、そうではなくむしろ「長期の服役で情報が制限され、そのことでトンデモ右翼陰謀論にはまった」のでしょうけど。まあ、彼が今付き合ってる人間の一人がよりによって荒木和博ですしね。
共和党はこのようなトランプ氏を、4年前の大統領選挙では批判しつつも、共和党の大統領候補から排除することができなかった。4年間が経つと、共和党はトランプ党に改造されてしまった。共和党の上下院議員の大部分は、上記のように主張するトランプ氏に追随した。「トランプ氏は選挙結果を受け入れて敗北を認めるべきだ」と早くに公言した共和党議員はごく僅かであった。
共和党は自己批判して、トランプ氏の独裁主義と白人至上主義から完全に決別しなくてはならない。
まあ、おっしゃる通りで本当に困ったもんです。今のトランプ共和党が衰退して「新しく、別のまともな政党が共和党に取って代わり、民主党と対決すれば良い」ですが当面そうなりそうにないし、まさか「千代に八千代に民主党政権でOK」つうわけにもいかない。共和党には早急に「まともな政党に立ち直って欲しい」もんです。
日本では「法の支配」の思想がないために、誤っている最高権力者や政府を批判することができない。
「誤っている」が
などを意味するならば、大森氏の指摘は全くその通りだと思います。日本人多数派には「法の支配」という認識が弱すぎでしょう。
特定失踪者家族の本(12月25日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
6分30秒程度の動画です。
国内で40人も発見されており、その中には「失踪者自身が自発的失踪と認めてるもの」もあれば
足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia(国内で他殺体で発見された上、犯人は北朝鮮と全く関係なかった)などという事件もあった「特定失踪者」はもちろん北朝鮮拉致などではありません。
なお、荒木の紹介する特定失踪者家族の著書ですが
【著者名順(著者名が同じ場合は刊行年順)】
◆天内みどり*4『歌集いもうと』(2016年、近代文藝社)
◆天内みどり『芙蓉の花:北朝鮮引揚げの記録:(増補)特定失踪者の妹いずこ』(2018年、近代文藝社)
天内みどり『芙蓉の花:北朝鮮引揚げの記録』(2000年、近代文芸社)の増補版
◆生島馨子*5『うらさんの祈りはダイヤモンドになって:健気に生きた明治の母』(2006年、文芸社)
◆特定失踪者家族会、特定失踪者問題調査会編『「ただいま」も言えない「おかえり」も言えない』(2020年、高木書房)
は全て自費出版です。文芸社、近代文芸社、高木書房(ここだけは異常な極右出版社でもある)は全て自費出版の会社です。
この点は
【著者名順(著者名が同じ場合は刊行年順)】
◆チャールズ・R・ジェンキンス『告白』(2006年、角川文庫)
◆蓮池薫『半島へ、ふたたび』(2011年、新潮文庫)
◆蓮池薫『拉致と決断』(2015年、新潮文庫)
◆蓮池透『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)
◆蓮池透『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)
◆蓮池透『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)
◆横田早紀江『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』(2011年、草思社文庫)
◆横田早紀江、滋『めぐみへの遺言』(2012年、幻冬舎)
◆横田早紀江『めぐみと私の35年』(2012年、新潮社)
など、ということで「商業出版がある拉致被害者や拉致被害者家族の本」とは大きく違います。
自費出版(高木書房、近代文芸社や文芸社)でないと出せないような代物で、商業出版で出せる場合も
◆荒木和博『山本美保さん失踪事件の謎を追う:拉致問題の闇』(2012年、草思社)
◆荒木和博『北朝鮮拉致と「特定失踪者」:救出できない日本に「国家の正義」はあるか』(2015年、展転社)
ということで「草思社、展転社」のようなトンデモウヨ出版社でしか出せないのが「特定失踪者関係の本」です。世間は特定失踪者にはそう言う評価しかしていない。
それにしても「横田滋氏のお別れの会は大きく取り上げられ、菅首相や安倍前首相も出席したのになぜ特定失踪者家族の葬儀はマスコミも取り上げないし、菅首相や安倍前首相も出席しないのか?」て「アホか?」ですね。菅や安倍も「マジの拉致被害者家族ならともかく、お前のでっち上げに付き合いきれるか、荒木はふざけんな!」「俺もそんなに暇じゃない!」でしょう。
拉致被害者家族会も良く荒木に怒り出さないもんです。彼らもまさか本気で「特定失踪者」なんて与太を信じては居ないでしょうに。
北朝鮮と宗教(12月23日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
6分30秒程度の動画です。「北朝鮮の宗教事情と拉致被害者帰国」と何の関係があるのかと心底呆れます。しかも荒木ら巣くう会右翼は「北朝鮮の人権状況(例えば宗教の自由)をどう改善するか」なんて話はしません。単に「北朝鮮の宗教事情」をネタに「(体制に批判的な宗教団体を弾圧する)北朝鮮は酷い国だ」と悪口雑言するだけなのだから全く馬鹿馬鹿しい。建設性がないにもほどがあります。
しかもそういうことをいって北朝鮮に悪口する荒木らウヨが「戦前日本の宗教弾圧(国家神道の押しつけ)」についてはもちろん「滅茶苦茶甘い」のだから全くお話になりません。
それにしても「反対派が怖いから北朝鮮は宗教弾圧するのだ」と荒木がどや顔するのには「蓮池透氏という反対派が怖くて不当にも家族会に除名させたお前ら救う会が良くそんなことが言えるな(呆)」と吹き出しました。
北朝鮮への帰還事業について(12月24日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
8分程度の動画です。「帰国事業と拉致被害者帰国」と何の関係があるのかと心底呆れます。しかも荒木ら巣くう会右翼は「いわゆる帰国事業で北朝鮮に渡った日本人妻の日本帰国をどう実現するか」なんて話はしません。単に帰国事業をネタに「北朝鮮は酷い国だ」と悪口雑言するだけなのだから全く馬鹿馬鹿しい。建設性がないにもほどがあります。