今日の中国ニュース(2020年12月27日分)

中国の大人気小説「シンデレラはオンライン中」が日本でドラマ化 中村里帆と瀬戸利樹が主演--人民網日本語版--人民日報

 顧漫(グー・マン)の人気小説「シンデレラはオンライン中(原題:微微一笑很傾城)」が日本(ボーガス注:のフジテレビ)でドラマ化されることになった(ボーガス注:シンデレラはオンライン中! - フジテレビ参照)。ヒロインの女子大生が、オンラインゲームと現実生活で、王子に恋する物語で、女優の中村里帆や俳優の瀬戸利樹が主演を務める。
 同小説は中国でもドラマ化され、女優の鄭爽(ジェン・シュアン)や俳優の楊洋(ヤン・ヤン)が主演を務めた。斬新なテーマだったため、2016年に放送が始まると高視聴率をマーク。2017年3月に、日本でも(ボーガス注:ホームドラマチャンネルで)放送されると好評を博した(ボーガス注:「シンデレラはオンライン中!」ドラマ公式サイトシンデレラはオンライン中! | ホームドラマチャンネル参照)。

 「中国の小説が中国でドラマ化」→「中国のドラマが日本で放送され好評」→「ついに日本版ドラマを作成」とは「昔では考えられなかったような話」です。逆(日本のドラマを中国でローカライズ化)なら過去に沢山ありますが。しかもそれが「アンチ中国」を売りにする右翼・産経新聞系列のフジテレビですか(苦笑)。
 なお、ダブル主演の二人ですが

中村里帆 - Wikipedia
・1999年生まれ(21歳)
・2013年、ローティーン向けファッション誌『ニコラ』の「第17回ニコラモデルオーディション」に応募。グランプリの5人に選ばれ専属モデル(ニコモ)となる。2016年、『ニコラ』2016年5月号をもって同誌専属モデルを卒業。2017年3月21日、その2日後に発売の『Ray』2017年5月号より同誌最年少の専属モデルとなった。

瀬戸利樹 - Wikipedia
・1995年生まれ(25歳)。
・2014年にテレビドラマ『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』で俳優デビュー。2015年、『ストレイヤーズ・クロニクル』にて映画初出演。2016年、特撮ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』にて鏡飛彩(仮面ライダーブレイブ)役として初のレギュラー出演。

ということでまだ「代表作」と言えるほどの物がない若手のようですね(特にファッションモデル出身の中村里帆が)。

参考

フジFOD×中国配信サイトYOUKU 共同制作ドラマ第4弾決定 - 産経ニュース2020.12.21
 フジテレビが運営する動画配信サービス「FOD」と中国のAlibabaが運営する「YOUKU」の共同制作ドラマ第4弾「シンデレラはオンライン中!」が日中同時配信され、フジ地上波でも放送されることが21日、発表された。
 FODは来年1月12日正午配信スタートで、以降毎週火曜正午(中国時間午前11時)から最新話が同時配信される。
 地上波は同日深夜1時40分スタートで、以降毎週火曜深夜1時25分から最新話が放送される。
 両社はこれまでに「小説王」「運命から始まる恋」「時をかけるバンド」の3作品を共同制作している。
 ドラマは、恋を知らない平凡な女子大生とエリート男子の“王子様”がオンラインゲームで出会い、現実と仮想世界の間で揺れ動くラブストーリーで、若手の中村里帆瀬戸利樹がダブル初主演する。
 企画・プロデュースの同局・田淵麻子さんは「中国で人気を博した『微々一笑很傾城』のリメークをさせていただくことになり、主演2人のキャスティングがとても重要だと感じた。原作を読んで瀬戸さんにはすぐにオファー。中村さんはオーディションでの抜群の透明感に惚れ込んだ。また撮影した映像空間にCGをリアルタイムに合成するRCGという技術を駆使したゲームシーンにもぜひご注目ください」と話している。

 赤字強調は俺がしました。つまりはフジは「中国の視聴者もターゲットにしている」わけで、「アンチ中国右翼の産経新聞」にとっては不愉快でしょうが、「経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ」の実例(ハリウッド編) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の「米国映画産業のような思惑」をフジは中国市場に持っているわけです。


香港警察、国安法違反容疑で海外在住30人を指名手配 亡命中の前議員ら - 毎日新聞
 「本気で逮捕する考え」というよりは「香港に来て政治活動したら投獄する用意がある(だから香港に来るな)」という政治的な牽制、恫喝でしょうが、これにいわゆる「海外在住の民主派」はどう対抗するのか。


中国のGDP “2028年 アメリカ上回り世界1位” 英民間調査機関 | NHKニュース
中国経済、28年に世界一 日本は4位転落―英調査:時事ドットコム

中国経済、28年に世界一 日本は4位転落―英調査:時事ドットコム
 英有力シンクタンクの「経済経営研究センター(CEBR)」は26日に公表した世界経済の年次報告書で、中国の経済規模が2028年に米国を抜き世界一になるとの見通しを示した。昨年時点の予測から5年前倒しした。一方、日本は2030年にインドに抜かれ、現在の3位から4位に転落するという。

 改めて中国の経済発展に驚嘆しますね。この事実の前で産経や日本会議のような「アンチ中国」は全く現実性皆無です。


中国念頭の人権侵害制裁法、超党派で制定目指す動き - 産経ニュース
 「アンチ中国」産経らしいですが

自民党中谷元*1元防衛相と国民民主党山尾志桜里*2衆院議員を共同会長

なんてマイナー議連に政治力などろくに無い*3し、「日本版マグニツキー法*4の制定」なんてことはほぼ確実に「実現性皆無」でしょう。
 「政府提出法案」がありえないのはもちろん、「可決成立の可能性以前」に「議員立法」として法案提出されるかどうか自体が怪しい。

*1:小泉内閣防衛庁長官、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*2:民進党政調会長、国民運動局長などを経て、現在、国民民主党広報局長、憲法調査会

*3:そもそも「中谷の自民」はともかく「山尾の国民民主」は「最大与党自民」「最大野党立民」どころか「公明、共産、維新」すら下回る低支持率です。

*4:セルゲイ・マグニツキー - Wikipediaによればマグニツキー法は中国ではなく、ロシア対象の法ですが。