「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年12/28分:荒木和博の巻)

子供に拉致をどう教えるかについて(12月29日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
 7分20秒程度の動画です。
 荒木の動画から関係なく、俺の意見を書けば、北朝鮮拉致に限らず「政治問題、社会問題」を取り上げる際に大事なことは「特定の政治運動、社会活動」への「勧誘や美化(あるいは逆に非難)」になってはいけないということですね。教育とはそういうものであってはならない。
 特に「成人相手の教育」ならともかく「判断能力が未熟な未成年相手の教育」、特に「小中学生相手の教育」ではその種の「価値観の押しつけ」が避けられるべきなのは当然の話です。
 まあ、実際には「言うは易く行うは難し」でしょうが。
 拉致について言えばそれは「家族会や救う会の運動への支援(あるいは救う会や家族会が敵視する個人や団体への非難)」の呼びかけであってはならない。
 ただし、荒木ら救う会、「救う会言いなりの家族会」の場合、「特定の政治運動の勧誘や美化(あるいは救う会や家族会が敵する個人や団体への非難)」を避けようとしているが「なかなか難しい」というのではなく「教育の口実による家族会、救う会運動の勧誘や美化(あるいは救う会や家族会が敵する個人や団体への非難)」ですからお話になりません。
 「拉致の教育が難しい」という荒木ですが、そりゃ難しいでしょう。荒木らは「教育を口実にした政治活動」なのだから、子どもたちも「共感しづらい」でしょうし、教師だって「荒木らの同類右翼」でもない限り、そんなもんには関わりたくないのは当然です。
 なお、「教育するな」とは言いません(ただし荒木ら救う会にまともな教育が出来るとは思えませんので「そういう意味」では「教育するな」と言いたいところです)。
 しかし「拉致の解決」と言う意味では「教育」などは関係ないわけです。
 その点で「一般的な人権教育(外国人差別女性差別、障害者問題など)」と「拉致の教育」は違います。荒木らの場合、「拉致の解決の展望がない」からこそ「教育」云々と言いだし、「何かやってる振り」でごまかそうとするわけですが。
 それにしても荒木が「荒木の講演へ興味を持ってもらう前振り」として、

Twitterに投稿した写真から『身バレ』? 原因や危険性、身元特定されない対策を解説|TIME&SPACE by KDDI
 近年、TwitterInstagramといったSNSに投稿された写真から個人情報が特定され、それが事件にまで発展したという事例を聞くようになった。SNSに投稿した写真に少しだけ写り込んだ背景から、居住地や現在地が絞り込まれたり、部屋の間取りから物件情報を探し出されたりする、『SNS身バレ』である。昨年は女性アイドルが、なんと瞳に写り込んだ景色からその場所を特定されてしまうという衝撃のニュースも報じられている。
(以下略)

的な話(つまり自室の写真など個人情報が特定されストーカー被害などにあいかねない情報はうかつにSNSに上げるべきでない)をしていると言い出したのには吹き出しました。
 いやいやそれは確かに「ストーカーなどにあわない対策の一つ」ではあるでしょうが
1)拉致と関係ない
・1970年代にはSNSなどないので、めぐみさんなど拉致被害者はそういう形で拉致されたわけでは勿論無いし、今後北朝鮮拉致が起こることもあり得ない(まあ荒木は小泉訪朝後の失踪すら特定失踪者認定する馬鹿野郎ですが)
2)荒木はそうした問題の専門家でないので「具体的な防衛策」などは話せず「非常に簡単な話」しかできない
と言う意味で「拉致の講演でやる話じゃねえだろ?」でしょう。
 また荒木が「そうした『拉致の教育』は在日朝鮮人への差別を助長しないかという意見があるが、我々は北朝鮮は批判していても在日差別はしてない」などと言い出すのには「良く言うぜ(呆)」ですね。だったら「朝鮮学校無償化除外」など主張するのは何なのか。在特会のような在日差別団体に対して批判一つしないのは何なのか?。

【参考:SNS被害の例】

「瞳に映った景色」で住所特定か わいせつ事件で逮捕の男 - 産経ニュース2019.10.8
 アイドル活動をする20代の女性にわいせつな行為をしたとして警視庁が逮捕した男が、被害者の住所を特定するため、会員制交流サイト(SNS)に投稿された女性の顔写真から「瞳に映った景色を手掛かりにした」と供述していることが8日、捜査関係者への取材で分かった。
 ある捜査幹部は「SNSでの画像や動画の投稿は、個人情報流出のリスクがあるので十分に注意してほしい」と話す。
 捜査関係者によると、男はさいたま市北区の無職、佐藤響容疑者(26)。SNSの女性の顔写真で瞳に映った駅の景色を確認し、検索大手グーグルのサービス「ストリートビュー」で特徴が似た駅を発見して待ち伏せ、後をつけて自宅マンションを割り出したという。さらに女性が投稿した動画を見て、室内の様子などから部屋の位置まで突き止めたとされる。

SNSでアイドル住所特定: 日本経済新聞2020.2.7
 アイドル活動をする女性が会員制交流サイト(SNS)に投稿した写真から住所を特定し、わいせつな行為をしてけがをさせたとして、強制わいせつ致傷罪などに問われた無職、佐藤響被告(27)に対し、東京地裁は27日までに懲役2年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。被告は女性のファンだったという。

個人情報割り出す「特定屋」ストーカー行為に悪用も | IT・ネット | NHKニュース2020年10月22日
 報酬を受け取ってSNSの画像などをもとに、第三者の個人情報を割り出す動きが広がっていることが分かりました。こうした人は「特定屋」と呼ばれていますが、ストーカー行為に悪用されるケースも確認されていて、専門家は犯罪につながるおそれもあると指摘しています。
 NHKが取材した複数の「特定屋」によると、ネットでの商品売買のトラブルなどで相手を特定してほしいという依頼が多い一方で、中には「元交際相手の住所を突き止めてほしい」という依頼もあるということです。
 実際に、ストーカー犯罪に悪用されるケースが起きていて、ことし6月に警視庁に逮捕された30代の男は「特定屋」に依頼して、被害者の大学や住所などを割り出したことが分かっています。
 都内に住む20代の女性は先月(9月)、見知らぬ男に電車内でカメラを向けられ、さらに、自宅近くまでつきまとわれたといいます。
 女性は別の場所に逃げましたが、その後、インスタグラムとツイッターのアカウントに身に覚えのないダイレクトメールが届き、相手のアカウントを確認したところ、この男の顔写真があったということです。メールはいずれもホテルに誘う内容で、アカウントがなぜ特定されたのか分からず、女性は恐怖を感じたといいます。
 こうした経験から、女性はSNSの投稿を他人に見られない設定にあらため、それ以来、男からの接触はないということです。
 女性は「SNSには友人と行った観光スポットや自宅で撮った写真も投稿していたので、自宅まで特定されていたかもしれないと思うと今でも怖くて仕方ないです。不特定多数の人に情報を公開することのリスクを実感しました」と話していました。
 SNSのリスクに詳しい東京都立大学の星周一郎*1教授は、「スマートフォンがこれだけ普及し画質も向上する中、SNSに投稿した本人が意図していない情報が読み取られ、居場所などを特定されてしまうリスクは相当高まっている。こうした状況を考えれば、『特定屋』と呼ばれる人たちが出てきたのは必然とも言える」と指摘しています。
 その上で、「私たちもSNSの投稿などが思わぬ影響を与えることを意識し、自衛のための措置を講じていかなければならない」と話しています。
 また、現在の法律では誰もがアクセスできるネット上から個人情報を特定する行為は警察などが直ちに取り締まることは難しいのが現状ですが、悪用されると分かっていて依頼を受けた場合は犯罪のほう助に問われる可能性があるということです。
 星教授は「安易な気持ちで割り出した個人情報がストーカー犯罪など違法な目的に利用されることもあるということを認識すべきだ」と注意を呼びかけています。


ニューしおかぜグッズのお知らせ【調査会NEWS3378】(R02.12.28) : 荒木和博BLOG
 「活動資金に詰まってるので皆さんグッズを買ってください、新しくマスクをつくりました」というだけの話です。
 しかしもはや「拉致の風化」やコロナ不況もあり「グッズを買うのは荒木のいつものウヨ仲間だけ」。そこで既に「しおかぜ放送の委託金」という形で救う会に税金投入しているところですが、「救う会への追加税金投入を菅政権に訴えても」、1)救う会の政治力の衰退と、2)深刻なコロナ不況(救う会に税金投入するよりもコロナ不況への景気対策が急務)ということでそんなもんには菅も応じないわけです。
 残念ながら「しおかぜ放送中止」にはならないものの「追加投入」に応じるほど菅もお人好しではないし、今の救う会や家族会にはそこまでの政治力は無い。


写真からみた金正恩体制と人民軍の関係(12月28日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
 7分程度の動画です。内容的には李炳鉄が踏んだ線【調査会NEWS3377】(R02.12.27): 荒木和博BLOGと大して変わらないので李炳鉄が踏んだ線【調査会NEWS3377】(R02.12.27): 荒木和博BLOGを読めば、動画を見る必要は実はあまりありません。
 李炳鉄が踏んだ線【調査会NEWS3377】(R02.12.27): 荒木和博BLOGとほとんど変わらない内容を「動画でも流す」とは荒木的には「余程宣伝したいネタ」ではあるのでしょうが。
 まあ馬鹿馬鹿しいですね。
 何が馬鹿馬鹿しいか。
 まず第一に荒木は

李炳鉄が踏んだ線【調査会NEWS3377】(R02.12.27): 荒木和博BLOG
 今回の写真、他の最前列の幹部がどうしているかは見えないので推測に過ぎませんが、少なくとも崔竜海は一歩下がり、李炳鉄が線を踏んでいることは間違いありません。そしてその後10日間、李炳鉄が解任されたという話は聞きません。李英鎬の更迭は軍の力を金正恩が削ぐためだったとも言われます。あるいは金正恩に軍をコントロールする力がなくなっているのではないか。そんなことも可能性の一つとして考えていても損はないように思います。

などと書き「李炳鉄(朝鮮労働党軍事委員会副委員長)と金正恩が政治的に対立しているかのように放言しています」が、まあこんな写真の「荒木流の分析」は「そう判断するまともな根拠」とはとても言えないでしょう。
 第二に仮に「百歩譲って」荒木の分析が正しいとしましょう。それが「荒木の建前である拉致被害者の帰国」と何の関係があるのか。
 何の関係もない。しかし荒木としては「こうすれば拉致が解決する」というまともな案を主張できないが故に「現在の北朝鮮分析」などをやり出し、「何かやってる振り」をするわけです。
 とはいえ1)荒木の分析など何の根拠もない与太、2)百歩譲って荒木の分析が正しいとしても拉致被害者帰国に関係ない、と言う意味で荒木のこうした主張は「救う会など荒木のお仲間ウヨ」、「救う会言いなりの拉致被害者家族会」以外にとっては「はあ?」「そんなことより拉致被害者帰国実現の妙案でも出せよ」でしかありません。

*1:刑法学、刑事訴訟法学者。著書『放火罪の理論』(2004年、東京大学出版会)、『防犯カメラと刑事手続』(2012年、弘文堂)など