今日の産経ニュース(2021年1月1日分)

◆一応新年のご挨拶
 昨年は色々と拙記事にコメント頂きありがとうございました。
 まあ、「菅のようなごろつきが首相*1」ではあまり「めでたくもない」。この年(1970年代後半生まれ)になると以前、前衛記事紹介で触れた「8050問題(80歳代の老親を50歳代の子どもが介護する問題、あるいは50歳代の引きこもり子どもに80歳代の親が悩む問題のこと、サラリーマンである小生の場合関係するのは介護問題だけで引きこもりは関係ないですが)」もちらつく。そうしたこと(つまりは一人で老親介護などしたら潰れてしまうだろうと言うこと:まあ今のところは両親は元気ですが)もあって「早く結婚してくれ」と言われて悩ましいのですが、お約束として「あけましておめでとうございます」。
 今年も拙記事に色々コメント頂ければ幸いです。今年もよろしくお願いします。
 特に新年の抱負は無いというか、「そんなくだらないことが抱負なの?」「1年後、実現できたか書いてほしい」などと言われたくないので「あっても公言したくない」ので特に書きませんがご容赦下さい。


12年ぶり新・千葉知事誕生へ 出馬表明の若手2人、新春に語る (1/2ページ) - 産経ニュース
 千葉県が自民党王国とは言え、自民系二人では「野党支持層には選択肢がない」ので、何とか野党共闘候補を擁立してほしいところです。前も別記事で書きましたが「願望込みですが」モリケンの前任知事が元参院議員(社会党新党さきがけ)である種のリベラル性を持っていた堂本暁子氏という事を考えれば「それなりにまともな候補も擁立可能」ではないか。


【2021焦点】(1)皇位継承議論は進展するか 政府慎重 国論二分は必至 - 産経ニュース
 ぶっちゃけこの問題ほど「国論が二分されてない問題」もないでしょう。ほとんどの国民は「天皇制を維持するなら、女帝制度導入しかないでしょ?」と思ってるからです。産経など一部のウヨがそれに反対してるに過ぎない。
 ただし女帝賛成派の多くが「女帝導入すべきだと思うけど、俺、別に当事者じゃないからそこまで熱心になれないなあ。(悠仁君が結婚しても男児が生まれないなど)いよいよになれば反対派も渋々でも賛成するんじゃねえの?」的な熱意しかないのに対し、反対派はなぜか「絶対阻止!」と強い情熱を持ってるが故に「女帝が未だに導入されない」だけの話です。
 まあ、反対派のウヨ連中は「元皇族復帰」などと言ってますがこの実現性は低いでしょう。「愛子さんなど今の皇室に近い存在」ならともかく、男性であっても「遠く離れた親戚」では国民の敬愛の念が生まれるか疑問ですし、最悪の場合「皇族復活後に、一般人時代の醜聞が発覚する」なんてこともありうるからです。


天皇陛下ビデオメッセージのお言葉全文 - 産経ニュース
 「コロナで大変だけどお互い頑張ろう」という程度の「可も不可も無い」「当たり障りのない」内容です。


【紅白詳報】(5)政界揺らした星野さん「うちで踊ろう」 MISIAさん圧巻の大トリ(1/2ページ) - 産経ニュース
 安倍が星野源動画に悪乗りした結果「そんなパフォーマンスをしている暇があったら、まともな対策をしろ!」「そんなパフォーマンスで支持率が上がると思ってるのか!。国民を馬鹿にするな!」と批判されただけの話であって、別に「星野動画それ自体」が政界に影響を与えたわけではありません。


【政界徒然草】憲法改正はまだ1合目 主導権を握るのは自民党ではなく… - 産経ニュース
 無料部分しか読めませんが「主導権を握ってるのは立憲民主党」だそうです。
 これはほとんど「当面、改憲は無理」と認めたに等しい発言でしょう。立民の主要な支持層が「改憲支持」とはとても思えません(改憲支持はむしろ維新や国民民主の支持層でしょう)。
 かつ立民が共闘相手とする野党各党*2のウチ、「国民民主」を除けば、共産も社民もれいわも「護憲」の立場であるところ、改憲にシフトしたところで「自公が喜ぶだけ」「共産を下回る支持率の国民民主が喜ぶだけ」「共産、社民、れいわが立民との共闘を撤回するだけ」です。何のメリットもない。まあ、それ以前に菅が「安部ほど改憲に熱心ではどう見てもない」ですが。しかも「コロナ蔓延による支持率低下」では当面「改憲など手を付けられる話ではない」でしょう。


【正論2月号】司法も事実認定した 元朝日記者の「ねつ造」 本誌編集部 安藤慶太(1/3ページ) - 産経ニュース
 捏造など認定されてないので完全なデマです。
 認定されたのは「捏造だと認識したことに、当時においては桜井*3や西岡*4に過失はない*5」という話であり、むしろ「捏造などない*6」と言うのが裁判所の認定です。
 例えるなら「エイズ薬害刑事訴訟での安部副学長一審無罪判決(検察控訴、二審審理中に安部氏が病死したので判決は確定せず)」のような話です。あの件も「安部氏の治療に問題は無かった」と言う話では無く「当時としては過失は無かった」と言う話です。
 この記事はそう言う意味で植村氏に名誉毀損で訴えられても文句は言えないでしょう(訴えるかどうかはともかく)。
 そしてその場合「過失がない」とはとても言えないでしょうね。
 それにしてもこの理屈なら「辻元議員が原告の裁判、小西議員が原告の裁判で、敗訴し二度も裁判所に捏造認定された阿比留」を懲戒処分もせずに、出世させた産経はどうなるのか。
 ついでにいえば、「明らかな虚偽である吉田証言」と違い、植村氏の記事はデマなどではありませんが、そもそも「河野談話」「国連のクマラスワミ報告、マクドガル報告」「米国下院慰安婦問題決議」「吉見義明氏*7林博史*8慰安婦研究」などは別に「植村記事や吉田証言のみを根拠にしてるわけではない」ので、植村記事をいくらあげつらったところで「慰安婦戦争犯罪ではない」などということにはなりません。
 というか植村記事なんて「慰安婦問題の初期の記事」ですからねえ。そんなレベルに今の研究が止まってるわけがない。

*1:去年はこの部分「安倍のようなごろつき」と書いていました。

*2:もちろん露骨に自民にすり寄ってる維新は明らかに共闘相手ではない。

*3:桜井については最高裁で確定

*4:西岡については二審で植村氏が敗訴し現在上告中

*5:そうした認定が正しいとは俺は思いませんがそれはひとまずおきます

*6:当然ですが「捏造」呼ばわりするには「捏造の故意」が必要です。単に「取材が不十分で不適切な記事を書いた」だけでは捏造とは言えません。

*7:吉見『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『買春する帝国:日本軍「慰安婦」問題の基底』(2019年、岩波書店

*8:林『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)