高世仁に突っ込む(2021年1/1日分)

今年読んだ本ベスト10 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(12月31日付記事)
 タイトルから分かるように今日の高世記事も拉致はなぜ見過ごされてきたのか6 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(12月7日付記事)の続きではありません。高世もいい加減、(つづく)としている拉致はなぜ見過ごされてきたのか6 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(12月7日付記事)をほったらかしにしないでとっと終わらせたらどうなのか。
 それとも「続ける気が無い」のか。ならばはっきり「続けません」と書くべきでしょうにねえ。
 なお、俺個人は「今年読んだ本ベスト10」は特にないですね。最近は「あまり本を読んでないな」と言うことに改めて気づきました。
 「月刊前衛」「月刊経済」「月刊歴史評論」は「読み方が適当」とはいえ、毎月読んで、ブログ記事も書いてますが雑誌は本ではないですからねえ。
 さて興味深いのは高世の「ベスト10」に北朝鮮関係が無いことですね。もう高世も「そう言う方面への興味を失いつつある」のかもしれません。なお、「高世の今年のベスト10」ですが

6.宮崎駿風の谷のナウシカ』(全7巻)(1983~1995年、徳間書店
9.車谷長吉赤目四十八瀧心中未遂』(2001年、文春文庫)
 1998年に直木賞受賞。2003年に映画化され、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(寺島しのぶ)、ブルーリボン賞主演女優賞(寺島しのぶ)、助演女優賞大楠道代)、毎日映画コンクール女優主演賞(寺島しのぶ)、女優助演賞(大楠道代)など受賞(赤目四十八瀧心中未遂 - Wikipedia参照)。

ということで「高世が今年読んだ本」であって必ずしも「今年出版の本」ではありません。

1.斎藤幸平*1『人新生の「資本論」』(集英社2020)
 私にとっての一番はこれですね。資本主義をやめて「低成長のコミュニズム*2」を説くこの本は再び私を「革命」へと誘った。
 白井聡*3『武器としての「資本論」』(東洋経済新報社2020)もよかった。

 やれやれですね。「右翼団体救う会とつるんでいた野郎が「それについての明確な反省もなし」でよくもまあ「左翼面」できるもんです。
 まあ「ジンネットが潰れた(拉致商売が上手くいかなかった)」ことにより「左翼ぶることに決めた」のかもしれませんが「ふざけんな!」ですね。
 高世のカスぶり、クズぶりには心底呆れます。高世のような「腐れカス」「ゴミ野郎」と交際できる人間の脳みそは理解できないですね。
 なお、私見ですが「低成長」と「コミュニズム」は別問題でしょう。環境保護の問題を考えれば「コミュニズム」でなくても「日本の高度成長時代のような成長」はもはや不可能でしょう。

3.上杉一紀『ロマノフの消えた金塊』(東洋書店新社2019)
 大陸に進出していた日本は、1917年のロシア革命後の情勢から大きな影響を受ける。この要素なしには1920年前後の日本政治史を理解することはできない。そして、この時期にこそ、大東亜戦争*4以外の日本近代が選択しえたもう一つの道があったのでは、と思わせる。

 高世の言う「この要素なしには1920年前後の日本政治史を理解することはできない」、「この時期にこそ、大東亜戦争以外の日本近代が選択しえたもう一つの道があったのでは」つうのはどういう意味なんですかね?
 ちなみにロシア革命前後(1916~1918年)、1920年前後(1919~1921年)、そして1920年代と言えば日本や世界では

1918年 - Wikipedia
◆7月22日
 富山県米騒動がおこる。
◆8月2日
 日本が英米仏軍と共にシベリア出兵をすることを宣言。
◆9月21日
 米騒動の責任を取り寺内*5内閣総辞職
◆9月29日
 原*6内閣成立(日本最初の本格的な政党内閣)
◆11月10日
 ドイツ革命(ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世がオランダに亡命)
1919年 - Wikipedia
◆3月1日
 朝鮮半島で三・一独立運動
◆4月6日
 インドでマハトマ・ガンディーが第1次サティヤーグラハ(非暴力・不服従)運動を開始
◆5月4日
 中華民国で五・四運動
1920年 - Wikipedia
◆1月10日
 国際連盟成立、ベルサイユ条約発効
◆1月16日
 日本が国際連盟へ正式加入
◆3月28日
 平塚らいてう*7市川房枝*8奥むめお*9らが婦人参政権を要求する婦人団体「新婦人協会」を結成
◆5月2日
 東京の上野公園で日本最初のメーデー開催
1921年 - Wikipedia
◆4月24日
 伊藤野枝大杉栄の妻)、山川菊栄*10(山川均の妻)らによる赤瀾会結成(日本初の女性による社会主義団体)
◆11月4日
 原敬首相暗殺事件
1922年 - Wikipedia
◆3月3日
 全国水平社創立。「水平社宣言」が宣言される。
◆4月20日
 治安警察法改正公布(女子の政治集会参加禁止を撤廃)
◆6月24日
 シベリア出兵について日本が撤兵を声明
◆7月15日
 日本共産党結成(堺利彦、山川均ら)
◆10月25日
 シベリア出兵について樺太北部を除いて日本軍が撤兵を完了
1923年 - Wikipedia
◆4月5日
 日本共産青年同盟(後の日本民主青年同盟)設立
◆9月3日
 亀戸事件(日本共産青年同盟(共青)委員長・川合義虎、労組活動家・平沢計七らを軍が虐殺)
◆9月16日
 大杉事件(大杉栄伊藤野枝を軍が虐殺)
◆12月27日
 虎ノ門事件(亀戸事件、大杉事件への報復としての皇太子(後の昭和天皇)暗殺未遂)
1924年 - Wikipedia
◆6月7日
 いわゆる「第二次憲政擁護運動」の結果として、清浦*11内閣総辞職
1925年 - Wikipedia
◆1月20日
 日ソ基本条約締結(日本はソ連を国家承認し国交樹立)
◆4月22日
 治安維持法公布
◆5月5日
 普通選挙法公布(25歳以上の男子に選挙権)
◆12月1日
 京都学連事件京都府警察特高課が京大・同志社大などの社研部員33名を拘束)
1926年 - Wikipedia
◆1月15日
 京都学連事件で初の治安維持法適用
◆3月5日
 労働農民党結成
◆7月1日
 治安警察法第17条の廃止、小作調停法・労働争議調停法の施行により労働者・農民の団結権争議権が制限付きながら認められる。
◆12月25日
 大正天皇崩御。皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)が即位。昭和と改元
1927年 - Wikipedia
◆4月17日
 第1次若槻*12内閣総辞職(枢密院が台湾銀行救済緊急勅令案を否決)
◆5月28日
 北伐軍に対する日本人居留民の保護を理由として日本が中華民国山東省に陸海軍を派遣(第一次山東出兵)。
◆6月1日
 立憲民政党結成(憲政会と政友本党が合同)。初代総裁は浜口雄幸*13
1928年 - Wikipedia
◆2月1日
 日本共産党機関紙「赤旗」創刊(当時は月2回発行)
◆2月20日
 第16回衆議院議員総選挙(最初の普通選挙
◆3月15日
 日本共産党に対する一斉検挙(三・一五事件)
◆4月10日
 治安警察法により労働農民党日本労働組合評議会・全日本無産青年同盟に解散命令
◆5月3日
 済南事件(日本軍が山東省済南で国民政府軍と衝突)
◆6月4日
 張作霖爆殺事件(満洲某重大事件)
◆6月29日
 緊急勅令で治安維持法改正公布施行(死刑・無期刑を追加)
◆7月3日
 全府県警察部に特別高等警察設置
◆10月1日
 陪審法施行
1929年 - Wikipedia
◆3月5日
 治安維持法への反対を主張していた山本宣治代議士が右翼テロで暗殺される
◆4月16日
 日本共産党に対する一斉検挙(四・一六事件)
◆7月2日
 張作霖爆殺事件の処理について昭和天皇の不信を買ったために田中義一*14内閣が総辞職

などの政治的出来事がありました。
 まあ、それはともかく、「1931年の満州事変」がやはり、「アジア太平洋戦争(大東亜戦争)に突き進む上」で大きな出来事でしょうね。
 それ以降の「盧溝橋事件(1937年)」「仏印進駐(1940年)」などがどうでも良いとは言いませんが「1931年時点で戦争への道をストップできなかったこと」がやはり大きかったと言うべきでしょう。

 上杉さんは、(中略)この本の前に上杉さんは『ロシアにアメリカを建てた男』(旬報社 1998)を出版している。
 ロシア革命後、アメリカのシカゴにいたクラスノシチョーコフとう男が、極東に飛び、アメリカ型の民主主義憲法を備えた「極東共和国」を建国し、大統領になった。その後、この歴史的実験はあえなくつぶされる。
 思い立ってパステルナーク『ドクトル・ジヴァゴ』を読みなおした。赤軍に追われるジヴァゴたちが極東に逃げようとする。そこで「極東共和国」に関する以下の台詞が。

 ソヴィエト政権はこの極東共和国の成立を見て見ぬふりをしているわけだ。辺境にこうした共和国が出来ることは、政権にとっては赤化シベリアと外の世界との間の緩衝地帯になるので好都合だ。この共和国は混成の構成だ。モスクワが閣僚ポストの半分以上をコミュニストに回す取り決めになった。それは、よきおりが来れば、彼らの力でクーデターを起こして共和国を我がものにするためだ。」(工藤正廣訳)

 
アレクサンドル・クラスノシチョーコフ - Wikipediaや高世が引用する

モスクワが閣僚ポストの半分以上をコミュニストに回す取り決めになった。

を見れば分かるように極東共和国とは「反ソ連」ではありません。
 ソ連と欧米列強の対立を利用して、ソ連にとっては「欧米との直接対立を回避できる緩衝国家(また極東共和国の存在を認めることで欧米でのソ連イメージをアップできる可能性もある)」、欧米にとっては「たとえソ連寄りであろうともソ連とは違うと言う意味でまだマシ」という「ソ連及び欧米にとっての極東共和国による利益を提示すること」で「ソ連とは別国家として建国し、ソ連とは政治的傾向の異なる国家を目指した」ものの、力関係(ソ連を完全に敵に回したらやっていけない)から「ソ連にかなり政治的に傾かざるを得ない国」とでも呼べるでしょうか。当然ながら「欧米列強がソ連打倒を諦め、シベリアから撤退した時点」で、「ソ連と欧米列強の対立を利用」という「建国を実現した条件」が消滅するので、ソ連への吸収合併(高世流に言えば「つぶされた」)を宿命づけられていたと言えるでしょう。
 「極東共和国大統領」クラスノシチョーコフはアレクサンドル・クラスノシチョーコフ - Wikipediaによればその有能さを買われて、「極東共和国崩壊後」もソ連高官(財務人民委員部第二次官、全ロシア商工銀行頭取)としてしばらく活動しますが、結局はスターリンの大粛清で殺害されます。
 さて

辺境にこうした共和国が出来ることは、政権にとっては赤化シベリアと外の世界との間の緩衝地帯になるので好都合だ。

と言う部分も俺的には「重要な記述」ですね。
 何故中国やロシアが北朝鮮を支援するのか。それは北朝鮮が「在韓米軍がある韓国」と「中露」との間の緩衝地帯になるからです。
 したがって「そうした緩衝地帯としてのメリットよりも、デメリットの方が大きい」と判断しない限り、「シベリアから欧米軍が撤退するまではソ連極東共和国を支援した」ように中ロは北朝鮮を支援し続けるでしょう。つまりは「遠い将来はともかく、当面、北朝鮮崩壊の可能性などない」「日本の対北朝鮮経済制裁など中露の支援で無力化している」ということです。
 だからこそ「制裁で締め付ける」のではなく「バーター取引で拉致を解決すべき」でしょうにねえ。

6.宮崎駿風の谷のナウシカ』(全7巻)
 今年、『風の谷のナウシカ』の研究会に顔を出したら、真剣に議論していてちょっと驚いた。

 「どんな研究会だ?」ですね。まあ高世の知人がやってる「研究会」であって別に「マンガ評論家」など「プロ(?)」が集まって最終的には「ナウシカについての研究本を出版社から出しましょう」なんてご大層なもんではないでしょうが。

9.車谷長吉赤目四十八瀧心中未遂
 車谷氏がかなり変わった人であることは確かだ。
 車谷氏が直木賞を受賞した後、高校時代の級友が出版社を通じて「同級生仲間で祝杯の機会があれば」とのメッセージを託したところ、車谷氏は、文芸春秋誌のコラムにその旧友の実名を記してこう書いた。
 「8月20日・木曜日。手紙が3通。高等学校時代の同級生G氏(実名)からの手紙は不快だった。『親しくすること』と『狎れ狎れしくすること』とを履き違えている。親しくするとは、持続することだ。35年間1度も逢ったことがないのにどうしていっしょに酒など呑めるものか。こちらが困惑するだけだ」。
 おいおい、昔の仲間が会いたいと言っているのに、なんて嫌なやつ・・。

 確かに「嫌な奴」ですね。まあ、車谷氏に善意に理解すれば、もしかしたら「高校時代のG氏」と車谷氏は「不仲」で、にもかかわらず「すり寄ってきたこと」に「何だ、あいつ。高校生の頃は俺のことを嫌っていて、だからこそ、ずっと付き合いも無かったのに直木賞を受賞して有名人になったら俺のことをチヤホヤするのか?」と不快に思ったのかもしれませんが、少なくとも普通の人間は「実名」では悪口を書かないでしょう。最低限「匿名で書く」。
 それこそ「名誉毀損」で訴えられかねません。文藝春秋も良くそのまま載せたと思いますが、「絶対に実名で載せろ、そうしなければ文春では二度と連載しないし、本も出さない」「もらった直木賞も返上する」などとすごまれて渋々でしょうか?
 車谷長吉 - Wikipedia(1945~2015年)にも

・1976年1月30日、就職未定の状態で故郷へ戻ると母親に激怒され「一生、旅館の下足番でもやれ」と罵倒された。職業安定所に行くと本当に旅館の下足番の募集があったため、そこに雇われた。下足番として働きつつ、調理師専門学校で学び、1977年3月に同校を卒業。以後、30歳からの8年間は、旅館の下足番や料理人として、神戸、西宮、曽根崎、尼崎、三宮などを転々と漂流する、住所不定の生活を送っていた。当時は朝6時から夜11時まで働き、月給は2万円から5万円であった。首相となる宮澤喜一*15山口組組長となる竹中正久の靴を揃えたこともあったという。
・『赤目四十八瀧心中未遂』で第119回(1998年上半期)直木賞を受賞。一方で、伊藤整との文学観の違いから、同作による1998年の伊藤整文学賞の小説部門の受賞を辞退している。
・2004年4月、『新潮』(2004年1月号)掲載の私小説「刑務所の裏」で事実と異なることを描かれ名誉を傷つけられたとして俳人齋藤愼爾に提訴され、同年12月に齋藤の申し立てをのみ和解、これにより「私小説作家」としての廃業を宣言した。以降、史伝小説や掌編小説、聞き書き小説などに創作の軸を移した。
・2015年5月17日、妻の留守中に、解凍済みの生のイカを丸呑みしたことによる窒息のため死去。

という車谷氏の「変人(?)エピソード」が書かれています。
 車谷氏は発達障害、精神障害の可能性のある有名人はかなりいるようだ(映画やドラマの登場人物にも、それをうかがわせるキャラクター多し) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が取り上げた「発達障害精神障害の可能性のある有名人」の一人では無いか。まあ、「よほど車谷氏に惚れ込んでるか」「よほど心の広い人間」でもないと付き合いきれないと思います。
 俺は付き合いたくないですね。
 なお車谷長吉 - Wikipediaによれば、「長吉」は「ちょうきち」ではなく「ちょうきつ」と読み、中国唐代の詩人李賀の字「長吉」にちなむそうです。

番外.くさか里樹*16ヘルプマン*17
 ちゃらんぽらんな青年が、親友が介護業界に就職するというのでつられてこの業界に入って奮闘する話。
 私は介護関係の番組企画をつくるために読み始め、あまりのおもしろさに27巻まで読んだ。(「鬼滅の刃」などと違って)絵がとてもきれいだ。
 かなり前だが、作者のくさか里樹さんを主人公にした番組企画を立てていたので、彼女ともお会いしてお話したうえ、活動を取材させていただいた。
 今回、ふたたび介護関係の取材をやるので、思いだして1巻を手に取ったら、やめられずに一気に4巻まで読んでしまった。自信を持ってお薦めできる漫画だ。

 俺個人は「お薦めしません」。
 というのは介護マンガと言うことは要するに読んでて「必ずしもハッピーではない」わけです。
 もちろん「不幸な出来事しか起きない」「主人公が介護について空しさと疲労感しか感じない(離職を決意)」ではマンガとして連載できません。当然ハッピーな出来事も描くわけですが、とはいえ、「介護問題を真摯に訴えたい」というのではある程度は「リアルな不幸話(介護疲れによる虐待、介護士による金銭横領など)」も書かざるを得ない。また、当然、作者の「私が考える介護業界の問題点(場合によってはそれプラス解決策)」も出てくるわけですが、そういう「政治問題、社会問題」については必ずしも作者の問題意識に賛同できるとは限りません。
 まあ、俺は「そう言う暗くなるマンガよりは、ギャグマンガドラえもん)だの、アットホームなマンガ(サザエさん)だの読んでて気が晴れるマンガ」の方が好きですのでねえ。
 それはともかく、

(「鬼滅の刃」などと違って)絵がとてもきれいだ。

てのは「鬼滅の刃をけなしてるんじゃねえよ、手前!(鬼滅ファンではないですが、こういう『ヘルプマンを持ち上げるために、ヘルプマンと関係ないマンガをけなす』つう行為には不快感を感じますね)」と言う意味でも「ヘルプマンてそんなに絵がきれいか?*18」と言う意味でも「はあ?」ですね。
 それにしても

今回、ふたたび介護関係の取材をやる

とはどういう意味なんですかね。まさか「ジンネットは倒産しましたが、また番組制作会社を興しました」てことではないでしょうが。
 高世が「某ドキュメンタリー番組制作会社」に幸いにも再就職が決まり「介護関係の番組作り」をすることになったのか、はたまた番組制作では無く「ライター」として雑誌連載か、ブログ記事か、書き下ろし単行本かはともかく、「介護関係の記事」を書くことになったのか。
 高世がその辺り曖昧にごまかしてるのは「まだ、正式決定でないから」でしょうか。
 まあ、高世の「ヘルプマン持ち上げ」も本心というよりは「横田奥さん持ち上げ」などと同じで「介護関係の取材」を円滑に進めるための「提灯持ち」でしょうねえ。いつもながら高世もげすな野郎です。
 幸いなのは「ヘルプマン」自体は「介護問題を真面目に描いた作品」として「世間の評価も高く」、高世の思惑が何であれ「ヘルプマン絶賛」には「横田早紀江持ち上げ」と違って「実害はない」ですが。
 それにしても「介護問題の取材」ねえ。高世ももう拉致問題から完全に足を洗うんでしょうねえ。

*1:大阪市立大学准教授。著書『大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝』(2019年、堀之内出版)

*2:内用の是非はともかく斎藤氏の言う「コミュニズム」が何なのかは気になるところです。「ソ連共産主義でないこと」だけは確かでしょうが、それはいわゆる「欧州社民主義」とは何か違うのか?。

*3:京都精華大学専任講師。著書『増補新版「物質」の蜂起を目指して:レーニン、「力」の思想』(2015年、作品社)、『戦後政治を終わらせる』(2016年、NHK出版新書)、『永続敗戦論』(2016年、講談社+α文庫)、『増補「戦後」の墓碑銘』(2018年、角川ソフィア文庫)、『国体論:菊と星条旗』(2018年、集英社新書)など

*4:日中戦争・太平洋戦争」あるいは「アジア太平洋戦争」と一般に呼ぶところ、わざわざ高世が「大東亜戦争」と呼ぶ理由は何なのか?。まさかとは思いますが「大東亜共栄圏の理念」を支持しているのか?

*5:第一次桂、第一次西園寺、第二次桂内閣陸軍大臣朝鮮総督などを経て首相

*6:第四次伊藤内閣逓信相、第一次西園寺内閣逓信相(内務相兼務)、第二次西園寺、第一次山本内閣内務相などを経て首相

*7:戦後、日本婦人団体連合会婦団連)会長、世界平和アピール七人委員会委員など歴任

*8:戦後、日本婦人有権者同盟会長、参院議員(第二院クラブ)など歴任

*9:戦後、主婦連合会会長

*10:片山内閣で労働省の初代婦人少年局長に就任

*11:第二次松方、第二次山県、第一次桂内閣司法相、第一次桂内閣農商務相、内務相、枢密院議長、首相などを歴任

*12:第三次桂、第二次大隈内閣蔵相、加藤高明内閣内務相などを経て首相

*13:加藤高明、第一次若槻内閣蔵相、第一次若槻内閣内務相を経て首相

*14:原、第二次山本内閣陸軍大臣立憲政友会総裁などを経て首相

*15:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*16:これで「くさか・りき」と読むそうです。くさか里樹 - Wikipediaによれば『ペンネームの由来は、出身地である高知県日高村の地名「日下(くさか)」と、当時ファンであった俳優リッキー・ホイからとった』。

*17:当初は講談社週刊モーニング」で連載されていたが現在は週刊朝日に連載が移動している(ヘルプマン! - Wikipedia参照)。

*18:高世の言う「きれい」が「絵がごちゃごちゃして無くて、整理されていて見やすい(近視の俺としては「目が疲れる」ので整理されてるマンガの方がありがたいですね)」「鬼というグロテスクで気持ち悪い物が出てくる鬼滅と違いそんな物は出てこない(ただしそれはヘルプマンに限らずほとんどのマンガはそうですが)」「細部まで描かれていて、写実的でまるで写真のよう」「美男美女、美しい風景など、見ていてきれいな物が多数出てくるマンガ」のいずれを指すのか意味不明ですが、いずれにせよ、「ストーリーが面白い」「社会問題を真摯に取り上げていて好感が持てる」ならともかく、他のマンガと比べて「絵がきれい」と褒めることができるほど「ヘルプマン」の絵は「きれいではない」と思います。ちなみに、作者は少女マンガ出身なので絵のタッチは「少女漫画的」であり、「少女マンガ的な絵柄が苦手」な俺なんか正直「苦手な絵柄」です。もちろんマンガにおいて、「主人公と他の登場人物の見分けが付かない(きちんと描き分けが出来てない)」「何を描いてるのか、見てもさっぱりわからない」など「余程、酷い絵でない限り」、「絵がきれいであること」はそれほど意味のあることではありませんが。それよりも「ストーリーの面白さ」などの方が重要でしょう。特にヘルプマンは「社会派マンガ」なので「絵がごちゃごちゃして無くて、整理されていて見やすい(ただ、そういう面でヘルプマンが「非常に見やすい」とは俺は思いませんが)」と言う意味でのきれいさならともかく、「細部まで描かれていて、写実的でまるで写真のよう」「美男美女、美しい風景など、見ていてきれいな物が多数出てくるマンガ」といったきれいさは何ら必要ありません。