今日の中国ニュース(2021年1月18日分)(副題:楊海英のクズさ、馬鹿さに今日も呆れる)

トランプ政権が残した「台湾救済」という功績 | 楊海英 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 落選が決まった大統領が次期大統領を無視して好き勝手やらかすというのは「台湾政策」に限らず許されることではありません。しかし、そんな常識も「アンチ中国で頭が狂ってる楊」にはないようです。なお、楊のこの文章においては「トランプの台湾政策は評価するがバイデン不正選挙論などのトランプの問題点まで容認しているわけではない」程度の釈明すらつきません。


◆楊海英のツイート

楊海英
 中国公船が武器搭載で尖閣に現れて来るのは、もはや時間の問題。

 勿論そんなことはあり得ませんが、もはや楊にとって反中国デマを垂れ流すことには何の躊躇もないようです。
 所属大学(静岡大学)や大学の同僚、著書の編集者などが苦言を呈したらどうなのか(そして苦言に応じないなら場合によっては懲戒処分するなり関係を断ち切るなりしたらどうなのか)と思いますね。

楊海英*1
 民族問題は、対岸の火事ではない。地政学的には既に日本の領土も中国に狙われている

 「日本にもアイヌ問題(先住民族にして少数民族)がある!」とか「日系ブラジル人問題が」「在日朝鮮・韓国人問題が」(以上は少数民族問題)とか言う意味では確かに民族問題は「対岸の火事ではありません」。日本にも少数民族問題は存在する。
 しかし楊の言うような「中国の日本侵略ガー」という意味では「対岸の火事」です。というか、1)中国にとって何のメリットもないのでそんなことはあるわけもない、2)侵攻されたところで自衛隊で反撃できる、3)北方領土はロシアが支配しているがソ連侵攻時に居住していた日本人が全て追放されたので「民族問題は存在しない」(つまり日本全土支配ならともかく、北方領土ケースなら民族問題は生じない)と言う意味で「完全なデマ」ですが。
 そして「中国の少数民族問題ガー」という楊が日本において「アイヌ差別暴言」を吐く日本ウヨと「反中国で野合してること」には心の底から呆れ、軽蔑しています。
 まあ、「ボーガスは中国シンパ」との誤解を恐れずあえて言えば「言語が絶滅の危機にあると言われるアイヌ」よりチベットだのウイグルだの「内モンゴル」だのの方が明らかに恵まれてますよねえ。「内モンゴル」の場合、いざとなれば「外モンゴルに移住」て手もありますし。
 そう言う意味では中国の少数民族政策について悪口する気には正直あまりなりません。欧米人ならともかく「日本人の俺」がそれをやることは偽善の様に思えるので。

*1:静岡大学教授。著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』(2005年、平凡社)、『ユーラシア草原からのメッセージ:遊牧研究の最前線』(共著、2005年、平凡社)、『チンギス・ハーン祭祀』(2005年、風響社)、『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『続・墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋→後に『モンゴル騎兵の現代史:チベットに舞う日本刀』と改題した上で、2020年、中公文庫)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『フロンティアと国際社会の中国文化大革命: いまなお中国と世界を呪縛する50年前の歴史』(共著、2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年、岩波書店)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『中国人の少数民族根絶計画』(2019年、産経NF文庫)、『モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(共著、2019年、草思社文庫)、『独裁の中国現代史:毛沢東から習近平まで』(2019年、文春新書)、『逆転の大中国史』(2019年、文春文庫) 、『中国が世界を動かした「1968」』(共著、2019年、藤原書店)、『世界を不幸にする植民地主義国家・中国』(2020年、徳間書店)、『モンゴルの親族組織と政治祭祀』(2020年、風響社)、『内モンゴル紛争:危機の民族地政学』(2021年、ちくま新書)など