高世仁に突っ込む(2021年2/1日分)

『日本のいちばん長い日』によせて4 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(2月1日付記事)
 タイトルから分かるように、今回は高世仁に突っ込む(2021年1/29日分) - bogus-simotukareのブログで紹介した『日本のいちばん長い日』によせて3 - 高世仁の「諸悪莫作」日記(1月30日付記事)の続きです。

 ミャンマーでクーデターが起きた。

 まあ正直意外でしたね。「事情や思惑が何であれ」アウンサンスーチーの軟禁を解き、国家顧問(外相兼務)にした以上、スーチー潰しに打って出ることがあるにしても「口実を付けてスーチーの政治権限を削減していく」など、「もっとソフトな形だろう」と思っていました。何せ、スーチーが率いる国民民主連盟が選挙で大勝し、親軍部政党が惨敗したとは言え、軍部の政治力は未だ無視できないものがあり、スーチーも「徐々に軍部の政治力を削減」ならともかく「一気に軍部の政治力を大幅に削減」などは目指してなかったでしょうし。
 あるいは「今回のクーデターのような」ハードな形で潰しに出る場合も「スーチーが名実ともに大統領になることを目指す(現状は事実上大統領だが、建前上は大統領ではない)」「現在、既得権益として与えられてる軍部への議席(全体の議席の1/4)を全て剥奪する」など軍部にとって、認められないような事にスーチーが公然と手を付け出し「かつ」その実現の可能性が「かなり高い」とき「だけ」だろう、当面は軍部も「選挙大勝後のスーチーがどう動くか様子見だろう」と思っていました。
 それにしても例の「ただの反中国、反北朝鮮右翼団体一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会 | Asian Solidarity Council for Freedom and Democracyも「自称・アジアの民主主義団体」に過ぎないのでミャンマー政府批判などは何もしないのでしょう。もちろん高世も中国や北朝鮮に悪口雑言するほどのミャンマー批判は今後しないのでしょう。
 なお、ミャンマー政府がこうした手法に打って出た背景としては「タイの軍政」「カンボジアのフンセン政権」「フィリピンのドゥテルテ政権」の存在があるかと思います。「近隣国(タイやカンボジア、フィリピン)に独裁的国家があり、にも関わらず国際的批判が弱く、とにもかくにも政権が継続している」のを見ればこうしたクーデターをしたい気持ちは当然助長されるでしょう。

 日本では国会でもメディアでもワクチンの後れを厳しく追及するようすがない。これは国民レベルでのワクチン忌避感情がベースにあるからだろう。
 JNNの1月9‐10日の調査では、「あなたはワクチンを接種したいですか?接種したくないですか?」の質問に対する答えは以下のようだったという。
接種したい  48% (↓-4pt )
接種したくない 41% (↑+4pt )
答えない・わからない 11%(→±0pt)

 ワクチン問題での政府批判が仮に「高世が言うように小さい」としてもそれは「ワクチン忌避感情」云々よりも
1)日本よりはマシかもしれないが「欧米においてもワクチン接種が順調には進んでいないからだ(従って日本政府を批判しづらい)」
2)あるいは「ワクチン云々」よりももっと内容として酷い「PCR検査の少なさやGOTOトラベル、イート強行に政府批判が集中しているからだ」
3)あるいは「パンケーキ懇談会で懐柔されたマスコミが菅批判を躊躇しているからでは無いか」
などと思います。そもそも「接種したいとしたくないが均衡してる」のに「国民レベルでのワクチン忌避感情?」ですがそれはさておき。
 そもそも新型コロナワクチンについてはよく分からないことが多い(メーカーもアストラゼネカファイザー、モデルナと複数あり、それぞれ性格が違う)のだから「国民に不安感がある」のは仕方が無いでしょう。
 日本は特に「サリドマイド薬害」「薬害スモン(キノホルム薬害)」「クロロキン薬害」「エイズ薬害」など薬害の歴史があるのだからなおさらです(薬害 - Wikipedia参照)。そうした事を無視して「ワクチン万歳」の高世も呆れたバカです。

 子宮頸がんワクチンの有効性については国際的にも評価は確立している。
 子宮頸がんワクチンの騒動では、ワクチンの危険を根拠なく煽ったテレビはじめマスコミの責任は大きい。コロナワクチンでは積極的な接種を広報することに徹してほしい。

 いつもながら高世には「やれやれ」ですね。子宮頸がんワクチンに対する評価はともかく、「子宮頸がんワクチン」と「新型コロナワクチン」は別物であり、当然ながら「頸がんワクチンに否定的な人物=新型コロナワクチンに否定的な人物とはいえない」のだから、新型コロナワクチン云々で子宮頸がんワクチンを持ち出すのはおかしな話です。新型コロナワクチンについての忌避感はそういうことでは無く「新型コロナワクチンそれ自体」に対する疑問でしょう。
 それにしても「特定失踪者」などと言うガセネタの垂れ流しに加担し、未だにそのことについて公式に反省も謝罪もしない「巣くう会、家族会の太鼓持ち幇間」「人間のクズ」「生きる価値のない、死んだ方が良いゴミカス野郎」高世が「自分の過ち(というか故意のデマ垂れ流し)を棚に上げて」よくもふざけたことが抜かせたもんです。「恥を知れ」「くたばれ」「とっとと故郷の山形に帰れ、二度と表舞台に出るな」と高世への怒りを禁じ得ません。

 1945年8月14日から15日にかけて、皇居で一部の陸軍省勤務の将校と近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件(宮城事件)のつづき。
 田中静壱*1司令官(大将)を徹底抗戦派の中心人物、畑中健二*2陸軍少佐が訪ねた。東部軍管区司令部は、東京を含む関東全域と山梨、長野、新潟の軍政を束ねるところで、畑中少佐は、田中司令官にポツダム宣言受諾を拒否し徹底抗戦すべしと「決起」を促そうとやってきたのだった。終戦決定の報を知っており、同時に若い将校に暴挙を企てるものがあるとの知らせも耳に達していた田中司令官は、畑中少佐を大声で叱りつけた。畑中少佐の「オルグ」は失敗に終わった。

 このあたり、こうしたクーデター計画の「成功の可能性の乏しさ」を露呈していると言って良いでしょう。
 青年将校たちは「上官である田中司令官」を恫喝して言うことを聞かせたり、暗殺して実権を奪ったりするだけの覚悟は無かった。もちろんそうした「恫喝や暗殺」をしても成功の可能性が乏しいのも事実ですが。

 畑中少佐ら数名が、宮城警備を担当する近衛第一師団の森赳(たけし)*3師団長に面会し、決起を要求したが拒否された。森はじめ軍の高級幹部は天皇が決めたことにはどんなことでも従うという方針だった。激高した畑中少佐は森師団長を銃撃し殺害した。

 とはいえ森師団長を殺害したところで事態は何ら畑中らに有利に動かず、計画は失敗し、畑中は自殺します。そもそも森の殺害自体、事態を有利に運ぶための「計画的犯行」というより、計画が思い通りに運ばず「精神的に追い詰められた畑中らの逆ギレ、暴走」でしかなかったのでしょうが。
 なお、今回は「つづく」は無く、今回で打ち止めのようです。

 放送が日本の命運を決する役割を果たした日だった。

 前も書きましたが青年将校のクーデターによって「玉音放送の放送」ができなくなったとしても降伏の日時が多少遅れたに過ぎず「放送が日本の命運を決する役割を果たした日」にはならなかったでしょう。阿南、田中や森の態度で分かるように、軍の主流はポツダム宣言受諾を容認していたからです。

 徹底抗戦を唱えて終戦に反対する少壮将校がNHKに乗り込んでピストルを突きつけた報道部の責任者、柳澤恭雄氏。
 その後、レッドパージで柳澤氏はNHKを追われ、「日本電波ニュース社」を創設。私はそこにお世話になり、報道部長をつとめた。
 こうみてくると、私たち「ジン・ネット」にもNHKの報道のDNAが流れていたのかもしれないと思えてくる。

 おいおいですね。「日本のいちばん長い日」を持ち出して何をやるかと思えば「元上司・柳沢氏の行為」をネタに自画自讃だから呆れます。「柳沢氏の主観」はともかく、また彼の行為を全く無意味とまでは言いませんが、ぶっちゃけ、あの事件において柳沢氏(当時、NHK局員)なんてそれほどの重要人物でもないでしょうに(苦笑)。繰り返しますが、柳沢氏が青年将校の要求に「命の恐怖」から応じたとしても「日本の今後」と言う意味では降伏が若干遅れたに過ぎなかったでしょう。
 そもそも高世が「日本電波ニュース社で報道部長を務めた」とはいえ、独立してジンネットをつくってからは電波ニュース社とのつながりなどないのに良くもふざけたことが言えたもんです。
 つうか「巣くう会、家族会の太鼓持ち」で「特定失踪者と言うデマの垂れ流し」にも加担したデマ屋の分際でジャーナリスト面すんな、ふざけんな、大体ジンネットなんて高世の「経営的無能さ」からとっくに倒産してるじゃねえか!(嘲笑)、て話です。
 つうか「ジンネットには、俺、高世にはこういう手柄がある!」といえないから「独立して以降は、もはや関係が切れたはずの電波ニュース社を自らの美化に持ち出すのか?」と思うと高世の滑稽さに呆れるとともに嗤わざるを得ません。そう言うと高世は恐らくマジギレするのでしょうが。
 しかし今の高世の「無様さ」「滑稽さ」「ていたらく」を考えると電波ニュース社が高世を報道部長にしたことは高世を「俺は有能だ」と勘違いさせたと言う意味で重大な過ちだったのでは無いか。

*1:関東憲兵隊司令官、第13師団長、東部軍司令官、第14軍司令官、陸軍大学校長、第12方面軍司令官(東部軍管区司令官兼務)など歴任。終戦直後に自決。映画『日本のいちばん長い日』では石山健二郎(1967年版)、木場勝己(2015年版)が演じた(田中静壱 - Wikipedia日本のいちばん長い日 - Wikipedia参照)

*2:映画『日本のいちばん長い日』では黒沢年雄(1967年版)、松坂桃李(2015年版)が演じた(日本のいちばん長い日 - Wikipedia参照)

*3:第6軍参謀長、第19軍参謀長、近衛第1師団長など歴任。映画『日本のいちばん長い日』では島田正吾(1967年版)、髙橋耕次郎(2015年版)が演じた(森赳 - Wikipedia日本のいちばん長い日 - Wikipedia参照)