今日の産経ニュース(2021年2月2、3日分)

有本嘉代子さん一周忌 明弘さん亡き妻しのぶ - 産経ニュース
 まあ馬鹿馬鹿しいですね。拉致被害者家族というだけで一周忌が記事になるわけですから。


「女性入ると時間かかる」森氏、JOC会議で発言 - 産経ニュース
 弁解の余地の無い女性差別発言であり、完全に常軌を逸しています(追記:なお記事紹介は省略しますが、さすがに世論の批判を受けて、役職引責辞任は否定したものの、森氏は発言を撤回し、一応謝罪しました)。


総務省幹部、首相の長男の勤務先から接待か 同省が調査開始 - 産経ニュース

 総務省は3日、同省幹部が衛星放送などを手がける東北新社から接待を受けていたとの文春オンラインの報道を受け、国家公務員倫理法違反にあたる可能性もあるとして調査を始めたことを産経新聞の取材に明らかにした。報道では同社に勤める菅義偉首相の長男が接待に関与したと指摘している。
 国家公務員は利害関係者から高額な接待を受けると国家公務員倫理法違反に問われる。東北新社は、子会社*1総務省の認定を受けて衛星放送を運営している。幹部の3人は届け出を行わなかった理由を「利害関係者との認識がなかった」と説明しているという。
 首相は3日、文春の報道について「私自身は全く承知していない。総務省で適切に対応していると思う」と述べた。

 こうしたことが「文春に内部告発」され、表に出るとは「菅批判派の俺の願望込み」ですが「コロナ失政による支持率低下」によって、もはや、菅政権も「いつ崩壊してもおかしくない状況」にあるように思います。
 もちろん普通に考えて「菅が知らないわけがない」ですが、百歩譲って知らなくても「菅(首相、元総務相)の長男」が「父親の威光」を商売に利用しようとしたことは明らかであり「知らぬ存ぜぬ」で逃げられる話では無いでしょう。いやそもそもこうなると「長男の東北新社への就職時期」にもよりますが「第一次安倍内閣総務相時代」「第二~第四次安倍内閣官房長官時代」に「モリカケ的な東北新社への利益誘導」が菅の指示でなされてなかったか、どうかも問題になるでしょう。


【法廷から】甲子園優勝校の主将が強盗、なぜ… 野球をやめた絶望、孤独が背景に(1/2ページ) - 産経ニュース

 一昨年、千葉県八街市の住宅に押し入り、住人夫婦にけがを負わせたとして、強盗致傷などの罪に問われた千丸(ちまる)剛被告(21)ら4人に対する裁判員裁判の判決公判が4日、千葉地裁で開かれる。花咲徳栄高(埼玉県)野球部で主将を務め、夏の全国大会で優勝を果たしてから、1年8カ月後の犯行は、世間を驚かせた。先月28日に結審するまでの法廷では、犯行前日に友人に参加を持ちかけられ、話に乗ってしまう軽率さが浮き彫りになった一方で、打ち込んできた野球をやめざるを得なかった被告の絶望と、やめた後の孤独が語られた。
 「野球をしていない自分に声をかけてくれる地元の人間との関係を悪くしたくなかった」。
 千丸被告は法廷で、犯行への誘いに応じた理由を振り返った。犯行に至る経緯も、被告にとっては野球抜きには語れないものだった。
 千丸被告は、強豪の花咲徳栄高校で1年の秋からレギュラーに。主将に任命され、3年夏の甲子園では埼玉県勢として初めての優勝を勝ち取った。卒業後は、プロ野球選手を多く輩出する強豪、駒沢大学に進学。しかし、順風満帆だった千丸被告の野球人生は駒大で“暗転”する。
 被告の法廷での説明によると、先輩から深夜までコンクリートの上に正座をさせられての説教、大雨の中でも傘を禁止されての買い出し、たばこの火による根性焼きなど、理不尽なしごきを受けたという。母親に夜中に電話で「もう限界だから助けて」と泣きながら訴え、野球部を退部。そして、「部の先輩と顔を合わせることも苦痛だった」と退学して家に引きこもるようになった。
 「野球をやっていない自分には価値がない」と絶望する日々。野球関係者と疎遠になり孤独感を募らせる中、小中学校時代の友人と連絡を取るようになった。友人から事件前日の夜、「人のいない家からお金を運ぶ仕事」があると電話で誘われたという。
 千丸被告は、(ボーガス注:「人の居ない家」というので空き巣(窃盗)だと思い込んでいた、「人の居る家」で)強盗をするとは犯行直前まで知らなかったと主張。だが検察側は、犯行現場までの車内での会話で、強盗だと認識しなかったのは不自然で、千丸被告の証言は信用できないと指摘し、(ボーガス注:強盗致傷罪で)懲役6年を求刑した。
 恩師である花咲徳栄の岩井隆監督も証人として出廷。大学でのしごきについて電話などで相談をうけた際は「耐えろ。そういう世界もある」と話し、退部後に報告を受けた際にも叱責したという。岩井監督は、「もう少し寄り添っていたらこうはならなかったと思う。重いものを背負っていかなくてはならない千丸の支えになりたい」と述べた。被告は今後、岩井監督の大学時代の後輩が経営する会社に勤める予定だ。
 全身全霊をささげた野球を意図せず失ったむなしさが犯行につながった経緯には酌量の余地もあるが、突然、自宅に押し入られた被害者の恐怖は想像を絶し、決して許されるものではない。裁判員の判断が注目される。

 何があろうと犯罪行為は正当化されませんが自暴自棄となり、犯罪に走ったきっかけが「常軌を逸した大学野球部でのしごき→退部→野球進学だったので退部に止まらず退学」であるなら駒沢大学野球部にも「被告の犯罪行為」について一定の道義的責任はあるかと思います。というか法廷での証言が事実なら「強盗」云々に関係なく、「たばこの火による根性焼きなど」の自称「しごき」は常軌を逸した人権侵害では無いのか。駒澤大学野球部に対して、大学野球の世界において「当面の間出場停止処分」などの「何らかの制裁措置」がなされるべきでは無いのか。あるいは駒澤大学が野球部やこの野球部員に対して「野球部の廃部や当面の間、活動停止」「野球部員の退学処分や停学処分」などの罰を加えるべきでは無いのか。
 もし「そんな事実はない、全て被告の虚偽発言だ」というなら駒澤大学野球部はきちんと釈明すべきでは無いのか。おそらく「法廷で公然とデマは放言しない(そんなことをしてデマだと分かれば裁判官の心証を害して罪が重くなりかねないし、明らかなデマならそもそも検察もそんな発言を容認しない)」でしょうから「駒沢大学にとって非常に不名誉なこと」ですが「仮に被告による誇張があるにしても」これらの発言(酷い「しごき」で大学野球部を辞めた)は「概ね事実」なのでしょうが。
 なお、駒澤大学野球部への批判としてどんだけ無法地帯・治外法権なんだか(大学の野球部) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も紹介しておきます。


自民・長尾氏の尖閣出漁申請を水産庁認めず - 産経ニュース
 もちろんこれは水産庁の考えというより菅政権の考えでしょう。菅はこの種の極右の暴挙を認めて日中関係が悪化することを望んでないわけです。今が民主党政権なら躊躇なく悪口するであろう産経も菅批判が出来ないようです。


【産経抄】2月3日 - 産経ニュース

 平成24年に95歳で亡くなった女優の山田五十鈴さんは長年、東京の都心にある帝国ホテルで暮らしていた。1人暮らしの山田さんは「意外に合理的なのです」と語っていた。
 まず仕事場である劇場に歩いて通える。お手伝いさんを雇い自家用車を維持する費用を考えると、けっして割高ではない。
 山田さんのライフスタイルが広がっていくかもしれない。(ボーガス注:コロナの影響による宿泊者減少を受けて)帝国ホテルが客室の一部を改修して、来月から専用のアパートに切り替えるという。希望者には食事などの定額サービスを提供し、洗濯機や電子レンジを備えた共同利用スペースも設ける。料金は約30平方メートルの部屋なら30泊で36万円。お得といえるのか、小欄には見当もつかない。

 山田五十鈴が言ってることは以前、拙記事矢崎滋って「事実上引退してた」のかとびっくり - bogus-simotukareのブログで取り上げた矢崎滋発言とほとんど同じで「生活に必要な最低限のものはホテルにあるし、駅近くなので便利」ということですね。違いがあるとすれば「矢崎のホテル生活は比較的安く済む」が「帝国ホテル暮らし」なんかしたら高く付くことぐらいでしょう。


千葉知事選 熊谷・千葉市長が立民、維新と政策協定 - 産経ニュース
 やれやれですね。千葉と言えば「自民と見分けが付かないウヨ政治家・野田元首相」の地元なので「予想の範囲内」ですがよくもまあ「維新が担ぐようなウヨ政治家」を維新と一緒に支援できるもんです。


アレフ信者 失業給付金詐取容疑で逮捕 大阪府警 - 産経ニュース
 組織的犯行、つまり教団上層部の命令により教団活動資金を得るためにやったというのならともかく、そうでないなら「アレフ」云々はむしろ不適切でしょう。

*1:東北新社 - Wikipediaによれば、株式会社囲碁将棋チャンネル、エーアンドイーネットワークスジャパン合同会社ヒストリーチャンネルを放送)、株式会社ザ・シネマ(洋画専門チャンネル)、株式会社スター・チャンネル(映画専門チャンネル)、株式会社スーパーネットワーク(海外ドラマ専門チャンネル)、PM ENTERTAINMENT株式会社(プレイボーイチャンネルを放送)のこと