「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2021年2月13日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 李相英さんは、張成澤*1処刑についてどうお考えですか。
◆李相英(りーさんよん、리상영)
いい記事
文章は“書く”ものではなく出会いの中で“書かせてもらう”もの - 安田菜津紀|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

 李氏がリツイートした安田菜津紀*2による中村一成*3紹介記事には何一つ「張成沢」に関係した話は出てこないのにこれです(呆)。

黒坂真がさいとう和子をリツイート
 さいとう和子さん。オリンピック、パラリンピック組織委員会の会長を密室で決めるべきでない、という呟きに一言。日本共産党はこの組織の人選を国民投票で決定せよ、と主張しますか。
◆さいとう和子*4
 閉じちゃダメ!
森喜朗会長辞任へ 自ら後任指名 禅譲劇も「密室」での幕引き - 毎日新聞2021年2月12日
 東京オリンピックパラリンピック組織委員会森喜朗会長(83)は11日、女性を蔑視する発言をした責任を取り、会長を辞任する意向を周囲に伝えた。複数の関係者が明らかにした。組織委が12日に開く緊急会合で表明する見通し。後任は元日本サッカー協会会長で組織委の評議員を務める川淵三郎氏(84)で調整している。2人は東京都内で会談し、森氏の就任要請に川淵氏は会長職を受ける意向を示したという。
 森会長を辞任に向かわせたのは、開催都市のトップである東京都の小池百合子知事の発言だった。10日、国際オリンピック委員会IOC)のトーマス・バッハ会長が提案し、今月中旬で調整されていた4者協議への出席を拒んだ。これを受け、急転直下、事態が動き始めた。森氏を擁護してきた政府関係者の間でも一転、「どうやったら森会長に辞めていただけるか。官邸も自民党も見限り始めている」と動きが慌ただしくなり、森氏が辞意を固めたとの情報が流れ始めた。
 森氏は機先を制した。関係者によると、11日朝から組織委の武藤敏郎事務総長らと相次ぎ面会し、辞意を伝えた。さらに午後には元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏と話し合った。森氏は「自分は辞めて新しい人に代わってもらって、国民的行事を何とか成功させたい」と川淵氏に後任を託したという。
 12日の組織委の緊急会合を前に後任を固めることで、自らの影響力を残すことも忘れなかった。ある理事は「(ボーガス注:失言で引責)辞任する会長が後任を指名するなんてあり得ない。物事には手順がある。これならば(ボーガス注:理事の話し合いで会長を決定する)12日の会議なんかいらない」と不信感をあらわにした。組織委の規定によると、会長職は理事の互選で決まる。今回批判が高まった背景には、公の場での真正面からの議論を避けて、あうんの呼吸が通じる男性優位の日本社会のあり方がある。禅譲劇もまた「密室」で幕を閉じた。

 「閉じちゃダメ!(川淵への禅譲指名なんか認められない!)」と言う斉藤氏のような批判の前に恐れをなした川淵が「いったんは受諾したがやはり辞めたい」と辞退したことで「閉じなかった」わけですがそれはさておき。
 黒坂にはいつもながら呆れますね。第一に「密室決定反対」は共産党以外も言ってる。共産主義が関係ある話じゃないですから。それで斉藤氏に絡むとは全くふざけてる。そもそも斉藤氏がリツイートしてる毎日新聞自体が密室決定を批判してるわけですし、結局、そうした批判がかなり多かったからこそ川淵は「辞退」といって逃げ出したわけです。何も斉藤氏のような共産党関係者だけが川淵を批判していたわけじゃない。
 第二に「密室決定反対」とは「理事の話し合いで決めろ」「森氏の川淵への後継指名を言われるがママに、理事たちは受諾するな」に決まってるでしょう。「理事の話し合いで決める」つう内部ルールの訳ですから。
 要するに

「(ボーガス注:失言で引責)辞任する会長が後任を指名するなんてあり得ない。物事には手順がある。これならば(ボーガス注:理事の話し合いで会長を決定する)12日の会議なんかいらない」

つう話です。なんでそこで斉藤氏が言ってもいない「国民投票」なんて話が出てくるのか。

黒坂真リツイート
 田村智子議員は、昔の日本を絶対悪とお考えなのでしょうね。
◆田村智子*5
 女性蔑視の思想には、(ボーガス注:男尊女卑だった)戦前の日本社会への憧憬という根があると思えてならない。経済も社会も責任もっているのは男、女がでしゃばるなんて迷惑だ、みっともない、という根っこ。
 そういう人物だと、わかっていたのに、なぜ五輪組織委員会の会長なのか。

 やれやれですね。「男尊女卑という戦前の悪しき面」を批判することは「昔の日本を絶対悪とお考え」という話ではない。くだらない話のすり替えにもほどがあります。

*1:処刑当時、北朝鮮国防副委員長、朝鮮労働党行政部長

*2:2012年に第八回名取洋之助写真賞を受賞。著書『君とまた、あの場所へ:シリア難民の明日』(2016年、新潮社)、『それでも、海へ:陸前高田に生きる』(2016年、ポプラ社)、『故郷の味は海をこえて:「難民」として日本に生きる』(2019年、ポプラ社)など(安田菜津紀 - Wikipedia参照)

*3:著書『声を刻む:在日無年金訴訟をめぐる人々』(2005年、インパクト出版会)、『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件』(2014年、岩波書店)、『ルポ 思想としての朝鮮籍』(2017年、岩波書店)、『映画でみる移民/難民/レイシズム』(2019年、影書房)など(中村一成 - Wikipedia参照)

*4:衆院議員。日本共産党中央委員

*5:参院議員。日本共産党政策委員長(副委員長兼務)