「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/13日分:島田洋一の巻)

◆島田のツイート

島田洋一
 米上院のトランプ弾劾裁判評決。賛成57、反対43で憲法上必要な3分の2に届かず無罪。妥当な結果でトランプの影響力は残る。「平和的に」議事堂に向かおうと語ったトランプを「反乱教唆」というのは「疑わしきは被告人の利益に」に反する。

 上院において「民主党が圧倒的議席数を有するわけでは無く」、2/3というハードルが高い上に、未だに共和党議員の多くが「トランプ派でなくても」トランプに対して曖昧な態度で、必ずしも批判的でないため、残念ながら「ある程度予想されていた結末」ではあります。とはいえ、ウォーターゲートニクソンが退任後「影響力を大きく失った」ように、トランプの「実質的な影響力」は衰退する一方では無いか。それにしても未だに「詭弁でトランプを擁護する」島田のアホさに心底呆れますね。

島田洋一
 森氏の後任は、やはり元首相クラスで、近隣アジア諸国に拍手で迎えられ、フェミニズムに理解が深く、宇宙的視野を持った人が望ましい。となれば鳩山由紀夫氏しかないだろう。

 鳩山氏を嫌ってる島田が本心からこんなことを言うわけがないので「嫌み」のつもりなのでしょうが「誰に対する嫌みなんだ?」ですね。
 IOCJOC組織委員会などで鳩山氏を後任に強く押す声が上がってるわけでもない。鳩山氏が「やりたい」と手を上げたわけでも勿論ない。
 そもそも自民党関係者が「民主党代表だった」鳩山氏を会長にすることを認めるわけもないし、「森が川淵(スポーツ界の重鎮で、政治家とも深いつながりがあるが、国会議員などの『狭義の政治家』ではない)を指名した時点」で「元首相」なんて条件は事実上なくなっています。
 しかもIOCからは「女性でアスリート出身でどうか」と言う声が出てることから

海外も森前会長の後任人事てんてこ舞いを報道 候補に五輪メダリストの女性4人の名前:中日スポーツ・東京中日スポーツ
 後任候補としては、いずれも五輪メダリストの山口香さん*1(筑波大大学院教授)、小谷実可子さん*2(スポーツディレクター)、高橋尚子さん*3日本陸上競技連盟理事)、橋本聖子さん*4(五輪相)の4人の女性が挙がっている

なんて噂話も出ている。
 そう言う状況でこんなことを言ってもそもそも嫌みになどなっておらず完全に外しています。大体「近隣アジア諸国に拍手で迎えられ、フェミニズムに理解が深く、広い視野(島田的に言えば宇宙的視野)を持った人が望ましい」つうのは「全くその通り」ですし。特に森氏が「女性差別暴言」で辞めた以上、また同じような暴言をする輩ではまずすぎるわけで「フェミニズム」的な観点が非常に重要です(もちろん『高いフェミニズム性』なんか誰も求めておらず『一般常識レベル』で構わないわけですが)。
 まあ、「当人が引き受けるか」などの現実性を無視すれば元首相の会長候補といったら、
1)現役の副総理・財務相の麻生では政治的中立性に問題がある上に、森同様の失言王
2)極右の安倍では近隣諸国(中韓)の反発が不可避で論外
3)細川氏、村山氏、鳩山氏、菅氏、野田氏といった非自民系を自民が受け入れるわけがない(まあ、菅、野田氏の場合、現役の国会議員なので政治的中立性の面でも問題がありますし、細川氏(1938年生まれ)、村山氏(1924年生まれ)は『森氏(1938年生まれ)と同年配or年上』と言う年齢の問題があります)
4)海部氏(1931年生まれ)、福田康夫氏(1936年生まれ)は存命だが森氏(1937年生まれ)より年上
となると「小泉氏(1942年生まれ)」になるでしょうね(とはいえ、小泉氏も森氏よりは若いとはいえ結構な年齢ですが)。「元首相クラス(外相、財務相官房長官などの重要閣僚:もちろん政治的中立性の観点から引退した人間で森氏よりも若い人間)」となると適任者が俺に思いつかないので紹介は省略します。 
 もちろん元首相や「元首相クラス(重要閣僚)」にこだわる必要は無いですが。

*1:1964年生まれ。1988年ソウル五輪女子柔道52キロ級銅メダル。JOC理事(山口香 - Wikipedia参照)

*2:1966年生まれ。1988年ソウル五輪女子シンクロナイズドスイミング銀メダル。JOC理事(小谷実可子 - Wikipedia参照)

*3:1972年生まれ。2000年シドニー五輪女子マラソン銅メダル。JOC理事(高橋尚子 - Wikipedia参照)。

*4:1964年生まれ。1992年アルベールビル冬季五輪スピードスケート女子1500m銅メダル。元・日本スケート連盟会長(橋本聖子 - Wikipedia参照)