「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/27分:荒木和博の巻)

予備役ブルーリボンの会の「レブラ君あやしい仲間たち」22回目。今回はゲスト無しで尖閣問題について葛城幹事長が話します。ぜひご覧下さい。: 荒木和博BLOG
 10分30秒程度の動画です。呆れて二の句が継げませんね。この団体は「予備役ブルーリボンの会」であり「ブルーリボン救う会の広報グッズ)」という名前で分かるように「拉致問題解決が建前の団体」のわけです。
 いくら「ブルーリボンの会幹事長」葛城が

葛城奈海 - Wikipedia
 2014年(平成26年)10月23日には、右翼結社「センカクモグラを守る会」のシンポジウムに参加し、自身の尖閣諸島領海での集団漁業活動の内容や尖閣諸島の実態を報告した。

【直球&曲球】日本の漁師が漁をできなくなった尖閣の海 「国防女子」葛城奈海(1/2ページ) - 産経ニュース2016.2.4
【直球&曲球】葛城奈海 口先だけの抗議で尖閣は守れない - 産経ニュース2020.5.21
【直球&曲球】葛城奈海 「だらだら感」漂う尖閣の今 - 産経ニュース2021.2.25
という「尖閣右翼」はいえ、なんでブルーリボンの広報で「尖閣ガー」なのか。まあ、「最近の海警法制定」がらみでしょうが「拉致に関係ねえだろ?」て話です。「拉致(北朝鮮)も尖閣(中国)も、外国に日本政府が舐められてるという意味では同じだ」と強弁する葛城や荒木ですが。
 それにしても「予想の範囲内」ですが、葛城が
【1】

安倍晋三首相、「尖閣諸島に公務員常駐検討」の過去発言「現在はその選択肢とらず」 - 産経ニュース2017.3.27
 安倍晋三首相は27日の参院予算委員会で、尖閣諸島沖縄県石垣市)への公務員常駐を検討するとしていた自身の発言について「現在はその選択肢はとっていない。総合的に、戦略的に判断している」と述べた。

などの安倍の「裏切り行為(?)」に

【直球&曲球】日本の漁師が漁をできなくなった尖閣の海 「国防女子」葛城奈海(1/2ページ) - 産経ニュース2016.2.4
 国有化後、私たち漁船が島の1マイル以内に近づこうとすると海保に阻まれるようになった。一方で、中国公船はその内側を遊弋(ゆうよく)しているのだ。なんという倒錯した光景であろう。
 中国公船にはアリバイ作り程度に領海外への退去を呼びかけはするものの、実質的には事なかれ対応に終始し、日本漁船を追い払う。事実上、中国の増長を手助けしているのである。
「あそこは、もう日本じゃないよ」。
 船長が告げる実態を、政府は、国民は、どう受け止めるのか。
 「主権、領土、領海を守り抜くことは、自由民主党が国民から課せられた使命です」。
 前日の『尖閣諸島開拓の日式典』に寄せられた、安倍晋三首相のメッセージがむなしい。

【直球&曲球】葛城奈海 口先だけの抗議で尖閣は守れない - 産経ニュース2020.5.21
・(ボーガス注:安倍政権成立以降の平成)25年11月に中国が尖閣上空に防空識別圏を設定して以来、(ボーガス注:危険だから飛ばさないでほしいという政府の要請で)NHKや共同通信などの報道ヘリが飛ばなくなった。翌26年には、われわれジャーナリストが漁師*1尖閣海域に向かうといえば、(ボーガス注:危険だから出港しないで欲しいという政府の要請で)出港すら許可されなくなった*2
・(ボーガス注:菅直人政権当時の平成)22年9月の尖閣漁船衝突事件の折もそうだったが、中国と事を荒立てたくない政府は弱腰の対応に終始している。その姿勢は政権が民主党から自民党に移っても、あきれるほどに変わらない。

【直球&曲球】葛城奈海 「だらだら感」漂う尖閣の今 - 産経ニュース2021.2.25
(ボーガス注:野田内閣による平成)24年9月の国有化までは、上陸こそ禁じられていたものの、手を伸ばせば島に届くくらい近づくことができた。漁師たちは島の目前で、潜り漁も行っていた。国有化後、島に近づこうとすると「1海里(かいり)(1852メートル)以内への接近」を海保に阻まれるようになり、漁師たちも潜り漁ができなくなった。そうやって、日本国民を遠ざける一方で、国有化を機に頻繁に現れるようになった中国公船は、領海内どころか、島々の至近をわが物顔で遊弋(ゆうよく)している。そんな実情を見せたくないのか(ボーガス注:安倍政権成立以降の平成)26年以降、私たちは出港さえ認められなくなった。

ということで「安倍さんに失望した!」と悪口し、
【2】
 菅政権の尖閣対応についても

日本側に責任転嫁する傲岸不遜な暴言/志位委員長 中国・王毅外相を批判2020.11.27
 志位氏*3は、共同記者会見に同席した茂木敏充外相は王外相に何ら反論や批判もしなかったとして、「中国側の不当で一方的な主張だけが(記録に)残るという事態になる。極めてだらしない態度だ」と批判。また、直後に王外相と会談した菅義偉首相が王外相の暴言についてただした形跡もないとして、「(ボーガス注:中国の)覇権主義にモノも言えない屈従外交でいいのか」と厳しく批判しました。

自民・長尾氏の尖閣出漁申請を水産庁認めず - 産経ニュース2021.2.3
 自民党の長尾敬衆院議員が尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺海域で漁を計画していることについて、水産庁が出漁の申請を許可しなかったことが3日、分かった。水産庁は同日、長尾氏に計画は「純粋な漁業活動を目的としたものとは認められない」と回答した。
 長尾氏は石垣市の漁師らが尖閣周辺で行う漁業活動を補助する目的で、1月29日に水産庁に漁業許可を申請していた。
 当初計画していた2月5日は石垣市の漁業者らが尖閣海域に向け出港する。長尾氏も水産庁の許可が必要ない石垣沿岸から20カイリ(約37キロ)まで、別の漁船で同行し、漁業者を見送るという。
 尖閣の領有を主張する中国政府は海上警備を担う海警局(海警)の武器使用を認める海警法を1日に施行しており、尖閣海域での漁業活動は危険性が高まっている。

【直球&曲球】葛城奈海 「だらだら感」漂う尖閣の今 - 産経ニュース2021.2.25
 政府は6日、首相官邸の情報連絡室を官邸対策室に格上げした。が、現場の実態を知れば、これまたアピールのための「やってるやってる詐欺*4」にしか見えない。

として「中国を恐れてるのか、茂木外相は王外相にはその場で抗議せず、水産庁は長尾議員の出港も妨害した!。菅政権に失望した!」と悪口したのには吹き出しました。つうか普通に考えて「長尾の出港」なんか認めるわけが無いでしょう。中国側に「菅政権が自民議員の長尾にこういう挑発行為をやらせてるのか!」と思われて日中関係がやばくなるリスクを容認するほど、さすがに菅もキチガイじゃ無いでしょう。
 つうか長尾にしても「出港を止められること」を前提にして「菅政権や水産庁などは中国に忖度して腰抜けだ」とウヨ支持層相手にふかしてるだけでしょう。マジで「どうぞどうぞ」なんて出港を容認されたら長尾も困るんじゃ無いか。


特定失踪者の問題はアクセルとブレーキを一緒に踏まなければならないという話(2月27日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月27日土曜日のショートメッセージ (Vol.331)。この長ったらしいタイトルにしなければならないほど特定失踪者の問題は複雑だということです。大澤孝司さんのことと長岡少女監禁事件のことをを中心にお話ししました。

 8分20秒程度の動画です。「長岡少女監禁事件」というのは新潟少女監禁事件 - Wikipediaのことです。
 それにしても新潟少女監禁事件 - Wikipediaについては「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/25分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが、荒木は気が狂っていますね。
 荒木の特定失踪者認定のデタラメさを示す話である新潟少女監禁事件 - Wikipediaを自分から持ち出した上で「特定失踪者ガー」。常識人にはおよそ理解不能キチガイ行為です。
 「特定失踪者の問題は複雑だ」つうのは要するに新潟少女監禁事件 - Wikipediaのように特定失踪者が国内で発見される可能性があるつう事です(既に国内で40人も発見されてることは荒木も渋々認めていますが)。アクセルとブレーキとは要するに「特定失踪者の北朝鮮拉致疑惑(アクセル)」を叫んでも「特定失踪者が国内で発見されて言い訳する羽目になってる(ブレーキ)」つうことですが、だったら最初から特定失踪者認定するな、つう話です。
 しかしこんなことを自分から言い出すとは荒木も「特定失踪者が既に国内で40人も発見されて批判を浴びてること」について逃げ出したくなってるんですかね。だったらとっとと「嘘八百をついて済みません」と詫びて、表舞台からとっとと消えろという話です。どっちにしろ「特定失踪者認定のデタラメ」一つとっても荒木及び「荒木を幹部とする救う会界隈」はまともではない。家族会が拉致解決のためにまずすべきことは「デマ屋の荒木」や「荒木を幹部とする救う会界隈」と縁を切ることです。切らないから頭痛がしますが。俺は家族会にはもはや何一つ同情しません。軽蔑や憎悪、憤怒といった負の感情しかありません。


2.26事件から考えたこと(2月26日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月26日金曜日のショートメッセージ(Vol.330)。今日は2.26事件から85年目の日です。もちろん生まれるはるか前ですし、詳しく知っている訳ではありませんが、そこから得られる教訓は様々あります。そんなことについてお話ししました。

 タイトルだけでうんざりですね。226事件と荒木ら「救う会」の建前上の目的である「拉致被害者の帰国」と何の関係があるのか(追記:と書いたのですが荒木が動画で語る「226事件の教訓」とやらの一つ「226事件は『現実無視の急進主義(磯部浅一ら)の愚劣さ』と『漸進主義、現実主義の重要性』を示してる」の立場に立てば、あながち「拉致解決と無関係」ともいえません。後で俺の考えを書きます)。
 荒木がまず何を言い出すかと言えば

1)目的が正しければ暴力を行使して良い、要人を暗殺していいという青年将校の考えはロシア革命とどこが違うのか?
2)かえって青年将校のグループ(いわゆる皇道派)が昭和天皇の逆鱗に触れて、衰退し、対立する東条英機*5ら統制派が陸軍の実権を握った。青年将校は愚かだ。

てそんなことは拉致の解決と何一つ関係が無い。まあ、2)について言えば全くその通りだと思いますけどね。正直、青年将校グループがやらかした「永田鉄山暗殺(東条が永田の後継者になる)」と「226事件昭和天皇の逆鱗に触れた皇道派が衰退し、東条率いる統制派が陸軍の実権を握る)」が無ければ、東条が陸軍大臣や首相になることはなく「戦犯として死刑になること」もなかったかもしれない。陸軍大臣、首相となり、そして「戦犯として死刑になった」のは東条の先輩・永田だったかもしれない。
 1)について言えば、似たようなこと「ロシア革命」云々は昭和天皇も言って、磯部浅一226事件の中心人物)が

『獄中日記』 磯部浅一
◆陛下が私どもの挙をおききあそばして、「日本もロシヤのようになりましたね」と言うことを側近に言われたとのことを耳にして、私は数日間気が狂いました。
 「日本もロシヤのようになりましたね」とははたして如何なる御聖旨かにわかにわかりかねますが、何でもウワサによると、青年将校の思想行動が(ボーガス注:ロマノフ王朝を打倒した)ロシヤ革命当時のそれであるという意味らしいとのことをソク聞した時には、神も仏もないものかと思い、神仏をうらみました。天皇陛下、何というご失政でありますか、何というザマです、皇祖皇宗におあやまりなされませ。

などと激怒したというのは有名な話です。
 まあ磯部らの主観では「自分たちは天皇のために動いた」のであってそれ以上でもそれ以下でもないのですが、昭和天皇は「あいつらは俺を殺して、秩父宮昭和天皇の弟、思想的に磯部ら皇道派に近い)を後釜にすえる気じゃ無いか」「俺の意思を無視して軍が動くなんてまるでロシア革命だ」と憤慨、激怒、恐怖していたことも有名な話です。磯部からすれば「天皇殺害など何故俺たちがするのか(呆)」つう話ですが。
 しかし、「暴力=ロシア革命(荒木)」つうなら何も「日本の右翼テロ」は226事件(高橋*6蔵相、斎藤*7内大臣(元首相、元海軍大臣)、渡辺*8陸軍教育総監暗殺)に限らないんですけどね。

1860年桜田門外の変大老井伊直弼暗殺)
1878年:紀尾井坂の変(大久保利通*9内務卿暗殺)
◆1889年:森有礼文相暗殺
1921年:原*10首相暗殺
◆1923年:甘粕事件(大杉栄伊藤野枝暗殺)、亀戸事件(川合義虎・日本共産青年同盟初代委員長らを暗殺)
◆1928年:張作霖爆殺事件
◆1929年:山本宣治代議士暗殺
◆1930年:浜口*11首相狙撃(狙撃の傷が元で死去)
◆1932年:血盟団事件三井財閥総帥・団琢磨や井上*12前蔵相を暗殺)、515事件(犬養*13首相暗殺)
◆1935年:永田鉄山陸軍省軍務局長暗殺
◆1960年:浅沼稲次郎社会党委員長暗殺
◆1961年:風流夢譚事件
◆1963年:河野一郎*14邸焼き討ち事件(野村秋介の犯行)
◆1970年:三島事件
◆1977年:経団連襲撃事件(野村秋介の犯行)
◆1990年:本島長崎市長狙撃

なんかもある。
 それらも全部「ロシア革命みたいなもん」なのか。
 そしてその理屈なら「荒木のいた旧民社」が「右翼テロ=ピノチェトクーデター」を擁護したのは一体どういう意味なのか?(呆)
 それにしても「浅沼稲次郎を暗殺した右翼青年のせいで、同情票で、社会党が旧民社を圧倒し、旧民社が衰退した。あの右翼青年は余計なことをしてくれた(荒木)」て(苦笑)。
 それにしてもこの「浅沼暗殺の同情票ガー」は「荒木とは別の旧民社党員」も言ってますし、「旧民社党では広く流布してる負け惜しみ」なのか(例えば第二自民党あるいは自民党補完政党もしくは極右政党の解党・壊滅的打撃を嘆く産経新聞 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。
 まあ、第二自民党あるいは自民党補完政党もしくは極右政党の解党・壊滅的打撃を嘆く産経新聞 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も指摘するように

 浅沼稲次郎*15の暗殺によって社会党に同情票が集まったとか(そのような話も書いています)そんな矮小な問題ではない。

であって荒木ら旧民社連中の負け惜しみは「みっともない」にもほどがある。そもそも旧民社なんて社会党どころか、一時は「公明党共産党を下回った議席数」の癖に、しかも「旧民社が消滅してから大分経ってる」のによくもアホなことが言えます。
 「旧民社に方向性が近い国民民主党(そもそも党員や支持者も主として旧民社連中のようですが)」が自民、立民どころか公明、共産を下回る支持率であることが荒木の目には見えないのか。
 それにしても荒木が「民社党員だった私は社民主義のつもり、右翼扱いされるのは性に合わない」というのには吹き出しました。荒木や旧民社のどこが社民主義なのか。
 ちなみに荒木曰く「226事件の教訓の一つは急進主義の危険性だ。政治というのは漸進主義で、現実に妥協しながら一歩一歩進むしかない。一気に全てを変えようとするのはリスキーだ」「味方を増やして敵を減らすのが政治で大事なことだ。そのためにはつまらないことで相手を攻撃すべきではない。できる限り共通点を見いだし、色々な人々と共闘していくことが大事だ」「政治で大事なことは現実を直視することだ」。
 まあ、俺も「政治は漸進主義、現実主義」「敵を減らし味方を増やすことが大事」については荒木に同感*16です。
 また、磯部浅一226青年将校が「現実無視だった」からこそ自滅したことも事実です。磯部らは「自分たちは昭和天皇のために誠心誠意尽くしてる。暗殺した連中(高橋蔵相、斎藤内大臣など)は国を誤らせる売国奴、奸物だから殺した。昭和天皇もそのことを分かってくれるはずだ、俺たちを褒めてくれるはずだ」と勝手に勘違いしていた。しかしそれは事実とは異なり、激怒した昭和天皇によって磯部らは死刑になります。
 しかし「蓮池透氏を家族会から除名した野郎が良く言うぜ(呆)」ですね。荒木や旧民社党、あるいは救う会のどこが「漸進主義」なのか。拉致問題なんてのはそれこそ「一人でも二人でも帰国すれば御の字」という「漸進主義」でなきゃ解決しないでしょうに「即時一括全員帰国」などという実現可能性の低い「急進主義」で拉致解決を遠のかせてるのはどこの誰なのか。
 意見の違いから、蓮池氏や田中均氏を敵視し、「共闘相手を減らし拉致の風化に拍車をかけてる」のはどこの誰なのか。
 拉致解決のために協力を依頼すべき韓国政府を「慰安婦ガー、徴用工ガー」などで不当に敵視し、拉致解決を阻害してるのはどこの誰なのか。
 「小泉訪朝から18年に及ぶ拉致敗戦とそれによる拉致の風化(国民多数が拉致への関心を失いマスコミも今やろくに報道しない)」という現実を無視して「拉致解決」と言う意味では何の意味もない経済制裁固執してる「現実無視、空理空論のバカ」はどこの誰なのか。
 南北朝鮮の対立を「漸進主義」で解決しようとする太陽政策に「北朝鮮に対して軟弱だ」と悪口雑言して、現実性の低い「打倒北朝鮮」なんて急進主義を放言していたのはどこの誰なのか。
 「全て」荒木ら救う会と「救う会言いなりの家族会」でしょうに。それで「漸進主義、現実主義が大事」と言い出すとは呆れて二の句が継げませんね。
 「過大評価はしませんが」この辺り、荒木らウヨが敵視する日本共産党の方が余程「漸進主義、現実主義」の立場から、「他野党や市民団体などとの共闘に力を入れ」、「敵を減らし味方を増やしてる」でしょう。小林節氏など一部の保守派が共産支持を表明してるのはそういうことです。
 あるいは鄧小平の「改革開放(白猫でも黒猫でもネズミをとる猫が良い猫だ)」「一国二制度」なんてのも「現実主義」「漸進主義」の一例ではあるでしょう。天安門事件後において日本が「強硬な対中国制裁」などしなかったのも「現実主義」「漸進主義」の一例ではあるでしょう。
 ちなみに「226事件の教訓」と言えば軍隊とは、本質的に民主主義の敵対物である。 | ちきゅう座と言う指摘が重要ですね。
 「軍隊が本質的に民主主義に反する」かどうかはともかく「226事件」の他にも「515事件(海軍青年将校による犬養首相暗殺)」「三月事件 - Wikipedia十月事件 - Wikipedia(軍によるクーデター計画であることから『もう一つの226事件』などと評価される。実際、三月事件、十月事件で橋本欣五郎ら首謀者が厳罰にならなかったことが226事件の発生を助長したと言われる。ただし計画者の橋本らは『226皇道派』と対立する統制派)」「韓国の朴正熙クーデター」「チリのピノチェトクーデター」「全斗煥光州事件」「中国の天安門事件」「タイの軍政」「エジプトの軍事クーデター(→現在のシシ軍事独裁政権)」「トルコの軍クーデター未遂*17エルドアン*18大統領によって鎮圧されましたが)」「先日のミャンマーのクーデター」「現在進行形のアルメニアのクーデター騒動(まだ実態がよく分かりませんが)」など「軍隊による民主主義蹂躙」は過去にたくさんあるし今後も沢山あるでしょう。
 我々は「三島事件に対して自衛官が呼応して決起することなど無かったこと」でそうした「軍の危険性」を日本ではもはや余り実感しませんが。

【参考:トルコのクーデター未遂】

トルコ内相「16年のクーデター未遂の背後に米国」 米国務省は否定 - ロイターニュース - 国際:朝日新聞デジタル2021年2月5日
 トルコのソイル内相は4日、2016年に同国で起きたクーデター未遂事件について、背後に米国が存在していたとの認識を示した。
 米国務省は内相の発言について「全く誤りだ」との見解を表明した。
 クーデター未遂は2016年7月15日に発生。トルコ軍の一部が政権転覆を狙い、軍用機や戦車を展開し、250人以上が死亡した。 
 エルドアン政権は在米イスラム指導者ギュレン師をクーデター未遂の黒幕と主張しているが、同師は関与を否定している。
 ソイル内相は「7月15日の背後に米国の存在があったことは非常に明らかだ。(ギュレン師のネットワーク)FETOが彼らの指示を受けて実行した」と述べた。
 米国務省は「米国は2016年のトルコのクーデター未遂に全く関与しておらず、直ちに非難する。」との声明を発表。
 「トルコの事件は米国に責任があるという事実無根の無責任な主張は、北大西洋条約機構NATO)同盟国、また米国の戦略的パートナーとしてのトルコの地位と矛盾する」と述べた。

【参考:アルメニアのクーデター騒動】

軍が首相辞任要求 支持は限定的か―アルメニア:時事ドットコム2021年02月25日
 アルメニアの軍参謀総長らは25日、パシニャン首相の辞任を求める声明を出した。パシニャン氏は「クーデターの試み」と反発し、参謀総長を解任。辞任を拒否して支持者に団結を呼び掛けた。
 アルメニアは昨年、アゼルバイジャンと係争地ナゴルノカラバフをめぐり軍事衝突し、事実上敗北した。昨年11月の停戦以降、アルメニア国内ではパシニャン氏の辞任を求める動きがくすぶっていた。

*1:まあ「なんちゃって漁師(つまり葛城のウヨ仲間)」でしょうね。

*2:まあ下手にヘリ飛行や船の出航を認めてけが人や死人が出たり、そこまでいかなくても日中関係がやばくなったりすることを恐れて安倍が許可しなかったわけです。

*3:ここで紹介した発言者は志位氏ですがほとんど同じ事は荒木や葛城も言っています。

*4:一般的には「やるやる詐欺」「するする詐欺」などと言います。

*5:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相など歴任。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀

*6:日銀総裁、第一次山本、原、田中、犬養、斎藤、岡田内閣蔵相など歴任

*7:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣など歴任

*8:陸軍大学校長、陸軍航空本部長、台湾軍司令官、陸軍教育総監など歴任

*9:参議、大蔵卿、内務卿など歴任

*10:第4次伊藤内閣逓信相、第1次、第2次西園寺、第1次山本内閣内務相などを経て首相

*11:逓信次官、大蔵次官、加藤高明、第一次若槻内閣蔵相、第一次若槻内閣内務相などを経て首相

*12:日銀総裁、第二次山本、濱口、第二次若槻内閣蔵相など歴任

*13:第一次大隈内閣文相、第二次山本、加藤高明内閣逓信相などを経て首相

*14:鳩山内閣農林相、岸内閣経済企画庁長官、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣農林相、建設相、副総理・五輪担当相、佐藤内閣副総理・五輪担当相など歴任

*15:日本社会党書記長、委員長を歴任

*16:但しこんなことを言うのに226事件を持ち出す必要性はどこにもありません。

*17:もちろんエルドアンが独裁的であることはクーデター未遂事件の正当化理由には全くなりません。

*18:イスタンブル市長、首相を経て大統領