「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年3/2分:荒木和博の巻)

幻のスパイ団事件(日本における外事事件の歴史4)【調査会NEWS3405】(R03.3.2) 幻のスパイ団事件(日本における外事事件の歴史4): 荒木和博BLOG
 「1956年のスパイ摘発」なんて「60年以上前のこと」と拉致の解決と何の関係があるんだという馬鹿話です。そもそも1956年なんて拉致事件なんか起こっていませんし。


コロナ・CO2削減・福島の処理水や甲状腺ガンの問題から考えた拉致問題(3月2日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
 7分15秒程度の動画です。

 令和3年3月2日火曜日のショートメッセージ(Vol.334)。自分の小説を連載していただいたので宣伝するわけではないのですが、出たばかりの「正論」4月号の論文を読んでいて、新型コロナ・CO2削減・福島の原発処理水や甲状腺ガンの問題などに共通するものがあることを感じました。裏返しをすれば拉致問題が隠蔽されている構造も分かるような。まだ結論はでませんがそんなことをお話ししました。

 タイトルと動画説明文を見るだけで動画を見る気が無くなりますね。実際見るとあまりの馬鹿馬鹿しさに呆れて二の句が継げないというか、腹立たしいというか。
 安倍政権、菅政権の「新型コロナ対応」「CO2削減対応」「福島の原発汚染水処理(例のタンクにためてる水のこと)や甲状腺ガンの問題」をどう評価するにせよ、それは「拉致問題」とは何一つ関係ありません。
 さて荒木曰く「新型コロナ対応」「CO2削減対応」「福島の原発汚染水処理や甲状腺ガンの問題」について、「安倍や菅は間違ってる」そうですが、そこで荒木が何を言うかと言えば

・新型コロナなんかただの風邪。緊急事態宣言などそもそも不要。GOTOも続行して良かった
・CO2なんか削減しなくていい、そもそもCO2削減派が言うほどCO2で温暖化になってるか疑問(トランプと同レベルの暴言)
・福島で甲状腺ガンなんか増えてない。そもそも福島の放射能など大した問題じゃない
・汚染水なんか海洋投棄すれば良いんだ、水で薄まるから問題ない

て。まあ、そうした放言は産経などで良く見聞きするので、荒木のようなウヨがそうした放言をするのは何一つ意外性はないですが、そうした主張の是非(少なくとも『コロナを風邪扱い』とCO2削減不要は自民党ですら支持しない暴論ですが*1)はともかく、そんなことと拉致の解決と何の関係があるのか。家族会もよく荒木に怒り出さないもんです。
 さて

・新型コロナなんかただの風邪。緊急事態宣言などそもそも不要。GOTOも続行して良かった
・CO2なんか削減しなくていい、そもそもCO2削減派が言うほどCO2で温暖化になってるか疑問(トランプと同レベルの暴言)
・福島で甲状腺ガンなんか増えてない。そもそも福島の放射能など大した問題じゃない
・汚染水なんか海洋投棄すれば良いんだ、水で薄まるから問題ない

という荒木が読んだ正論4月号論文とはおそらく

◆「CO2ゼロ」政策は国民経済を破壊する
  キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・杉山大*2
【特集】東日本大震災から10年  
◆急げ、処理水の海洋放出
  衆院議員・細野豪志*3産経新聞論説委員長辻象平*4
甲状腺がん検査の中止を
 福島県議会議員・渡辺康平

でしょうね。コロナについてはよく分かりませんでした。
 それにしても「北朝鮮の核ミサイルガー」「中国の尖閣侵略ガー」「特定失踪者は北朝鮮拉致」と「中国、北朝鮮ネタ」で「偽りの危機」を煽る「不安商売」荒木*5が、「新型コロナ」「温暖化」「福島の原発汚染水」「福島での甲状腺ガン増加の恐れ」を危惧する指摘を「偽りの危機」「不安商売」呼ばわりするのには「お前が言うな」と呆れますね。

*1:「汚染水海洋投棄と甲状腺ガン検査中止」については不勉強なのでコメントは控えておきます(共産支持者として、個人的感情としては「いずれの主張も間違ってる(共産党の主張)」と言いたいところではありますが)。ただし「汚染水投棄や甲状腺ガン検査中止」について「根強い反対派がいる」以上、産経や荒木らウヨのようにそうした反対意見を無視して「海洋水投棄や甲状腺ガン調査中止を強行すること」には勿論反対です。そうした反対派の主張が仮に「誤解による過剰な恐怖感」だとしてもすべきことは「誤解を解くこと」でしょう。強行することは「誤解の助長」にしかなりません。

*2:著書『環境史から学ぶ地球温暖化』(2012年、エネルギーフォーラム新書)、『地球温暖化とのつきあいかた』(2014年、ウェッジ)

*3:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)などを歴任。現在は自民党二階派のオブザーバー(自民党二階派入り予定)。

*4:著書『江戸の釣り』(2003年、平凡社新書

*5:ただし成功してるようには見えませんが