高世仁に突っ込む(2021年3/3日分)

東京入管でクラスター、コロナ61人が感染 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 以前、高世仁に突っ込む(2021年2/18日分) - bogus-simotukareのブログで紹介した東京入管でコロナのクラスター発生 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
 「拉致で飯を食うことに失敗した今」、「拉致から明らかにトンズラしている今」、高世の「新しい飯の種」は当分「入管の非人道的対応ガー」なんでしょうか。まあ、言ってること(入管批判)自体はそんなに間違ってるとは思いませんが。
 どっちにしろ、高世の行動原理は「金になるかどうか」「飯が食えるかどうか」でしょうから「入管問題」に「真面目に」取り組む人は高世をまともに相手にすべきでは無いでしょう。「飯の種だろうが何だろうが、宣伝してくれる限り、高世はOK」「宣伝しなくなっても別に構わない、敵対さえしなければ高世はOK」程度に扱った方が良い。「拉致問題」が典型ですが、都合が悪くなればトンズラするのが高世ですので、人権派の「同志」扱いして、変に信用すると「裏切られたとき」に腹が立ちます。


クーデターから1ヵ月、ミャンマーが流血の事態に - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 山田真貴子・内閣広報官が、体調不良を理由に辞職*1菅首相は続投させる意向だったが、ひっくり返った。
 辞職は当然だが、理不尽な方針にいったん固執してから状況に迫られて引っ込める、菅首相はいつもこのパターンだな。哲学もなければ、状況判断もできない人なんだ。

 まあ、ここだけなら正論ですが

 理不尽な方針(北朝鮮への経済制裁固執し、『制裁で拉致が解決するのか?』『むしろバーター取引すべきじゃないか?』などと批判的な人々をいたずらに敵視する、拉致問題で何の成果もない安倍を「安倍応援団右翼」救う会の言いなりに賛美するなど)にいったん固執してから何があっても変更しない、家族会はいつもこのパターンだな。「救う会言いなり」で哲学もなければ、状況判断もできない人たちなんだ。

と書き換えてみれば「そんな家族会を持ち上げることしかしなかった無責任男の高世が良く言うわ」「お前だって哲学もなければ、状況判断もできないカス野郎だろ」と高世への憤りを禁じ得ません。
 事情(支持率低迷の恐怖)はどうあれ、また「山田が辞めれば良い」つうもんでもないですが「2002年の小泉訪朝後18年間」も「拉致被害者帰国」という意味では何の成果もない経済制裁固執したあげく、それに批判的な蓮池透氏を会から不当にも除名した家族会より、山田を辞めさせた「菅の方が何倍もましだ」と思います。
 家族会はあまりにも救う会言いなりで、かつ「政治センスや常識、謙虚さ」がなさすぎる。そしてそんな家族会を持ち上げることしかせず、最近では拉致の風化(高世が救う会、家族会を持ち上げても大してメリットもない)から「そうした過去の家族会持ち上げをなかったことにして、拉致からフェイドアウトしようとしているらしい高世」も全く無責任の極みです。

 軍部は2015年の総選挙でも自由選挙を許したが、それは占星術師が投票日を11月8日にすれば勝利できるとのお告げがあったからだと言われる。
 2005年に首都を突然(ボーガス注:ヤンゴン(昔のラングーン)から)ネピドーに移した*2り、2010年に国旗を変更したのもやはり占星術師からの助言によるとされる。
 ミャンマー軍部の占星術頼りはよく知られている。私がはじめてミャンマーを訪れた1980年代、45チャットや75チャットという紙幣があって驚いたが、これも占星術のお告げなんだよと市民が教えてくれた。
 ところが(ボーガス注:2015年の選挙では)お告げに反してNLDが改選議席の8割をとる圧勝で、政府を構成できることになった。

 占星術頼みとは常識外れすぎて信じられません。「民主化勢力の軍誹謗」では無いかと疑いますが、高世が「淡々とした書きぶり」なのが興味深い。これが「一時期の高世」が北朝鮮について書いた記事なら「占星術頼みなんてアホだ、バカだ」と悪口雑言の嵐だったでしょう(苦笑)。

 (ボーガス注:ロヒンギャ問題で)スーチー氏は長期的な見地から軍との敵対を避け、軍の行動を批判しなかった。
 スーチー氏は、この問題に関してこう述べた。
 「ラカイン州においてイスラム教徒*3との調和を図るために政府は最大限の努力をしてきました。今、世界中の関心は、ラカイン州の情勢に注がれています。でもみなさんには紛争地域だけでなく、我が国全体のことも考えていただきたいのです。」
 スーチー氏のこの姿勢は、海外メディアや人権機関から袋叩きにあった。

 まあ、高世もスーチーに随分甘いもんです。とはいえ、ロヒンギャ問題で軍を批判した場合、今回のようなクーデターの恐れが確実にあったわけでその辺り難しい問題ではありますが。それにしてもこういうときに「現実的にスーチーにとってロヒンギャ問題での軍批判は難しかった」と言う高世が、北朝鮮、中国外交では「日本政府は弱腰だ」と悪口しかしないのだから唖然ですね。
 「中国の問題はともかく」、特に北朝鮮拉致問題なんか誰も「北朝鮮の拉致は犯罪じゃない」「北朝鮮は悪くない」なんて馬鹿なことは言ってないわけです。犯罪ではあるが、拉致で北朝鮮を責め立てても拉致被害者が帰国できるわけでもない。だから「必要悪*4としてバーター取引するしかないんじゃ無いか」と言ってるのであって、「救う会、家族会の太鼓持ち幇間」高世に「泥棒に追い銭」云々と非難されるいわれは日本政府などにはない。

 28日、多数の犠牲者が出て、軍部と市民との断絶は決定的になり、落としどころがまったく見えなくなった。今後、さらに大きな流血をみる可能性があり、心配である。 

 これが例えば「中国の香港デモ弾圧」なら「中国の態度を国際社会の批判で変えよう!」「日本政府はもっと中国を批判すべきだ!」などと書く高世が、「ミャンマーのデモ弾圧」では「今後が心配」。
 「お前、中国、北朝鮮とそれ以外(今回はミャンマー)に対する態度が違いすぎるやろ。中国、北朝鮮に対するような厳しい態度を何で他の国にはとらんのや?」ですね。まあ、これは高世よりも「産経、日本会議などの反中国、反北朝鮮右翼」に「より該当する話」ですが。

*1:安倍同様の仮病でしょう。1)建前上も「引責辞任」とすることによって山田を将来復権させる可能性を無くしたくない、2)建前上も「引責辞任」とすることによって、菅の責任問題を追及されることを避けたい、3)病気を口実に山田が野党の参考人招致、証人喚問要求、またはマスコミの取材から逃げるつう話でしょう。

*2:ただしヤンゴンが海に近いのに対し、ネピドーがヤンゴンに比べ、内陸部のために、1)パナマ侵攻(ノリエガ政権転覆)、イラク戦争フセイン政権転覆)のような「独裁打倒」を口実とする米軍の軍事侵攻を恐れ、より侵攻しづらいネピドーに移転した(とはいえ現在に至るまでそんな米軍の軍事侵攻の可能性はありそうも無いですが)、2)移転で発展が遅れている内陸部の開発をもくろんだ(実際に開発が進んだのかどうか知りませんが)、3)民主化の担い手がヤンゴンなどの都市部住民のため、「田舎だったネピドー」への首都移転でそうした都市部住民の反政府運動の影響から逃れようとしたとも言われており、仮に「占星術師のお告げ」が影響したとしても「それだけで首都移転したわけでもない」でしょう(ネピドー - Wikipedia参照)。

*3:ロヒンギャのこと

*4:必要善とは俺も言いません