今日の産経ニュース(2021年3月9日分)

NHK経営委員長に森下氏が再任 - 産経ニュース
 予想の範囲内とは言え、NHKによる「かんぽ生命の不正」批判報道に対して「総務族議員・菅」や「菅の威を借る総務官僚」の言いなりに番組制作現場に不当介入した男が再任とはげんなりせざるを得ません。


【主張】総務省の接待問題 首相が綱紀粛正の先頭に - 産経ニュース
 収賄の疑いすらある話で「綱紀粛正」とは話の矮小化にもほどがあります。
 というか、まずすべきことは「真相解明」であり野党が求める参考人招致や証人喚問に応じる事でしょう。
 もはや「総務省菅内閣の自主的調査」に任せていい状況ではない。
 しかし「参考人招致などを拒否する自民党」を批判しないのだからいつもながら産経もデタラメです。

 谷脇氏は一貫して通信行政を歩んできた。菅義偉政権が看板政策として掲げる携帯電話料金の引き下げでも、省内で主導的な役割を果たしてきた。そうした人物がNTTと会食を重ねていた事実は重い。

 つまりは、菅の公言した「携帯電話料金の値下げ」をNTTに呑ませるために「谷脇氏は会食を重ねていた」のではないか、菅も会食の事実を当初から知っていたのでは無いかとの疑惑が当然浮上しますが「官僚ガー」で片付けるいつもの産経です。


野党「接待」追及 影響少なく 予算成立は確実 日程闘争の余地なし - 産経ニュース
 「予算が成立しそうで良かった」とためらいなく書き「疑惑問題で自民批判しない」辺りが実に「自民党応援団」産経らしいくだらなさです。

 与党からはマスコミの最新の世論調査内閣支持率が上向いたことに安堵(あんど)の声が漏れる。自民党関係者は「接待問題があったのに支持率は上がった。4都県への緊急事態宣言の2週間再延長*1が支持されたのか、もしくは国会審議があまり見られていない*2のか…」と戸惑い気味に語った。

 「支持率がわずかながら不支持率を超えた」そうで、日本人の馬鹿さにはげんなりしますね(とはいえ支持率と不支持率は未だ拮抗しており、一寸したことで不支持率が支持率を超えるでしょうが)。コロナの感染者が減ればそれでいいのか。そもそも「ワクチン接種の遅れ」などもありコロナ限定ですら菅政権は手放しで評価できるものではないですが。
 まあ、テレビ局がまともに疑惑報道しないことも大きいのでしょうが。

*1:そもそも「再延長せざるを得ないから延長しただけ」で支持するような話ではないでしょうに。

*2:夜のテレビニュースが積極的に報じなければ、国会中継を見る人も少ないでしょう。国会審議中は多くの人間はサラリーマンとしての勤務や学生としての学業中ですし。