「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年3/22分:天を回せの巻)

加藤健の「天を回せ! ロビー活動で挑む」 : 中国の暴虐をイスラム世界に訴えよう!

・今年に入ってアメリカが中国を(ボーガス注:ウイグル問題で)ジェノサイド認定するとともに制裁を強化し、イギリス・カナダ・EU・オーストラリア・ニュージーランドも制裁や制裁支持声明を発表しています。
・ところが不思議なことにイスラム世界の動きが見えてきません。それどころか中東諸国は王毅外相の訪問を受け入れてしまっています。どうしたのでしょうか?
・中国のカネの力に転んだと思いたくありません。そんなことは決してないと信じたいです。そうではなく、まだ知らないのだと仮定したいと思います。
 そこでイスラム世界を代表する機関であるイスラム協力機構(OIC)と加盟する57ヶ国の外務省本省・ニューヨーク国連代表部・ジュネーブ国連代表部のメールアドレスを調べて、「同胞を救うため立ち上がれ!」と呼びかけるメールを送りました。事実関係についてはBBC記事と米英政府公式見解を引用しました。

 吹き出しました。今更、日本の無名右翼(加藤健)に教わらなくても、ウイグル問題での「米国の中国批判」「BBCの中国批判報道」ぐらい知ってるでしょう。加藤が、「王毅外相の訪問を受け入れたイスラム諸国(サウジアラビア、トルコ、イラン、アラブ首長国連邦UAE)、バーレーンオマーン)限定」ですら「中国のカネに転んだ守銭奴」などと批判しない理由(あるいは逆に「外相訪問は受け入れてもガツンと批判するはず」「何か外相訪問を受け入れた深い理由がある」などと好意的に解釈しない理由)が謎です。

【参考:王毅外相のイスラム諸国訪問】

中国外相、中東6カ国を訪問 「対中包囲網」に対抗狙う:朝日新聞デジタル2021年3月26日
 中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相が24~30日の日程で中東6カ国を歴訪している。
 24日、最初の訪問国となったサウジアラビアではファイサル外相に加え、(ボーガス注:王位第一継承者で、第一副首相兼国防相兼経済開発評議会議長を務め)国政の実権を握るムハンマド皇太子が王氏と会談。

サウジアラビアのムハンマド皇太子が王毅外交部長と会談--人民網日本語版--人民日報2021年03月26日
 王毅国務委員兼外交部長(外相)は3月24日から30日にかけてサウジアラビア、トルコ、イラン、アラブ首長国連邦UAE)、バーレーンへの公式訪問及びオマーンへの実務訪問を行っている。サウジラビア現地時間24日、同国のムハンマド皇太子が王部長と会談した。

中国 王毅外相 トルコ訪問にあわせ 現地ウイグル族が抗議集会 | NHKニュース2021年03月26日
 中国の王毅外相がトルコを訪問したのにあわせ、トルコに逃れて暮らすウイグル族の人々が抗議集会を開き「中国は人権侵害をやめろ」などと激しい批判の声をあげました。
 こうした中、トルコのチャウシュオール外相は王毅外相との会談で、ウイグル族の扱いはトルコにとって「敏感な問題だ」という考えを伝えたと明らかにしました。

【参考終わり】


加藤健の「天を回せ! ロビー活動で挑む」 : 北京での冬季オリンピック開催を阻止しよう!

 北京オリンピックを開催させてはなりません。しかしボイコットは選手の夢を壊すので避けたいところです。そこでジャーナリストの有本香さん*1が主張しているように、札幌か長野に開催地を変更すればいいと思います。

 ばかばかしすぎて吹き出しました。
 「北京五輪反対」は理解は出来ます(支持はしませんが)。
 「札幌か長野はどうだろう?」て「はあ?」ですよね。まず第一に札幌や長野からそんな声が出てない。
 第二に「単なる可能性(極めて低い可能性であっても)」だけなら

冬季オリンピック - Wikipedia参照
◆1928年、1948年冬季五輪が開催されたスイスのサンモリッツ
◆1932年、1980年冬季五輪が開催された米国のレークプラシッド
◆1964年、1976年冬季五輪が開催されたオーストリアインスブルック

などがあるのに何で「札幌か長野」なんて平然と言えるのか。

*1:著書『お茶の愉楽 中国茶台湾茶』(2003年、池田書店)、『中国茶 香りの万華鏡』(2003年、小学館文庫)、『シンガポール美的亜細亜食堂(ダイニング)』(2005年、小学館)、『こころとカラダにおいしい茶葉料理76』(2007年、インフォレスト)、『中国はチベットからパンダを盗んだ』(2008年、講談社+α新書)、『なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか』(2009年、祥伝社新書)、『中国の「日本買収」計画』(2011年、ワック文庫)、『「小池劇場」の真実』(2017年、幻冬舎文庫)など