今日のしんぶん赤旗ニュース&産経ニュース(2021年3月23日分)

妻殺害容疑の夫を処分保留で釈放、任意捜査に - 産経ニュース

 東京都国立市のアパート9階から妻(41)を突き落としたとして、殺人容疑で会社員の夫(44)が逮捕された事件で、東京地検立川支部が夫を処分保留で釈放したことが、関係者への取材で分かった。夫は、逮捕直後は容疑を否認し、その後は黙秘を続けていた。同支部は理由などについて「捜査自体は継続中で詳細は答えられない」としている。
 昨年11月、当時一家が住んでいた国立市のアパート敷地内で、妻の遺体が発見された。警視庁捜査1課は今年2月、首を絞めて意識を失わせた後、転落死を装って自宅ベランダから投げ落とし、殺害したとして夫を逮捕した。
 捜査関係者によると、夫は妻の死亡時に「前日に妻とけんかした。自分が子供を寝かしつけている間にいなくなった」「自殺したようだ」などと説明。逮捕直後の調べでは、「何もしていません」と容疑を否認していたが、捜査1課は、夫の説明は現場や遺体の状況と矛盾するなどとしていた。
 地検立川支部は勾留期限の22日に釈放。今後は任意で捜査を続ける。

 殺人という重大犯罪でいったんは逮捕しながら起訴せずに釈放。それも記事から見て「証拠隠滅や逃亡、自殺の恐れがないから犯人と見なしてるが釈放した、いずれ在宅起訴する」ではなく「起訴して有罪判決が取れるか分からないから釈放」でしょう。
 もちろんこんな事件で「モリカケでの不起訴」のような政治的圧力など考えられない。
 こうなると「冤罪→夫が国賠請求」という笑えない事態すらありえますね。
 マスコミ(もちろん)は例によってこれまで「警察発表垂れ流し」だったわけですが。


自民・二階幹事長「他山の石に」 河井元法相の買収事件で - 産経ニュース
 「公明、立民、国民民主、維新、共産、社民、れいわ」など「他党の候補」ではなく、自党(自民)の候補なのに、しかも疑惑発覚当初、露骨に河井夫婦を擁護していたのに「他山の石」とは「二階*1は頭がおかしいのか」と心底呆れます。
 枝野氏、二階氏の他山の石発言は「意味不明」 - 産経ニュースという枝野*2の指摘は全く当然の話です。


【産経抄】3月23日 - 産経ニュース

 アンネナプキンは高度成長の最中の昭和36年に売り出された。発売1日目で問屋入荷分の9割が売れてしまう。女性の社会進出を支えた「生理用ナプキン」の歴史はこの時から始まった(『月経をアンネと呼んだ頃*3田中ひかる*4著)。
▼「アンネ」といわれてもピンとこない世代であろう。昨日のオピニオン欄に掲載された高校3年生の藤林彩乃さんのエッセーを興味深く読んだ。友達になったインドからの留学生は、日本のナプキンの質のよさに感動していた。インドでは多くの女性が高額なナプキンを買えず、不衛生な処置のために子宮の病気や感染症で苦しんでいるというのだ。

 小生は「アンネ」で意味が分かりますが最近の若者は「アンネの日記アンネ・フランク)」しか連想しないのでしょうね(アンネ (企業) - Wikipediaによれば「アンネ社」の社名の由来は「アンネ・フランク」だそうですが)。
今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年3月23日分) - bogus-simotukareのブログで触れた「電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも」もそうですがこういうときは「年の差」を感じます。

▼女性が生涯で生理用品に費やす額は、70万円とも150万円ともいわれる。世界を見渡せば昨年11月、英国のスコットランド議会が住民への生理用品の無償提供を全会一致で決めている。ニュージーランド政府も今年2月、すべての学校で生理用品を無料で配布すると発表した。
▼女性のみに課される負担を大幅に軽減するために、思い切った方策を打ち出したスコットランドニュージーランド、どちらも女性が首相を務めている事実ともちろん無関係ではないだろう。

 産経に珍しく「女性の政治家を増やそう」と言いたいんでしょうか?。こうしたコラムなら批判する必要も無いのですがねえ。多くの場合、嫌韓国だの野党への言いがかりだのだから呆れますが。

【参考】

アンネ (企業) - Wikipedia
 かつて存在していた、ナプキンやタンポンなどの生理用品を製造・販売する会社。1993年(平成5年)にライオンと合併した。
 近年ではあまり使われなくなったが、月経の隠語「アンネ」という言葉は、この会社名が語源である。
◆歴史
・1961年(昭和36年
 当時27歳の坂井泰子が「アンネ株式会社」を設立。水洗トイレに流せる「アンネナプキン」を発売。
・1980年(昭和55年)
 ライオンの子会社となる。
・1991年(平成3年)
 アンネナプキン生産終了。
・1993年(平成5年)
 ライオンへ吸収合併される。
・2002年(平成14年)
 ライオンが生理用品から撤退し、ユニ・チャームへ業務譲渡。

【参考終わり】


文科省でも接待疑惑

立川談四楼
・(ボーガス注:政治疑惑の追及と言ったら)今は(ボーガス注:モリカケ、桜などの)「しんぶん赤旗」か(ボーガス注:甘利UR疑惑、河井夫妻公選法違反疑惑、総務省疑惑などの)「文春砲」かだよね。その赤旗がまたもスクープだ。「文科省接待の記録 亀岡副大臣(当時)・藤原次官らを複数回」ってんだよ。学校法人「豊栄学園」が接待し、去年文科省は同学園に約2400万円の施設整備費補助金を決定してるんだ。文科省よお前もかで、さあどう展開するだろう。
本紙スクープ/文科省接待の記録/亀岡副大臣(当時)・次官らを複数回/豊栄学園 補助金2400万円
 学校法人「豊栄(ほうえい)学園」(宮崎県三股町)が、前文部科学副大臣亀岡偉民(よしたみ)・復興副大臣自民党衆院議員)と藤原誠・文科事務次官を、2015年から19年にかけて繰り返し接待したとする記録を本紙は21日までに確認しました。文科省は20年、同学園に約2400万円の施設整備費補助金を決定しています。行政がゆがめられたことはないか、解明が求められます。
 本紙が確認した記録によると、同学園の清水豊理事長らが亀岡氏と15年から19年末まで東京都内と宮崎県内で、少なくとも計14回会食などをしています。学園側が支払った総額は約95万円にのぼります。会食の場所は都内の高級焼き肉店など。1回の1人あたりの金額は約1万~2万8千円になる計算です。
 亀岡氏が文部科学副大臣だった期間にも会食の記録があります。19年11月に清水理事長と亀岡氏、宮崎県幹部の出席で、同学園から計8万4千円が支払われたことになっています。
 藤原氏は、官房長だった15年11月と17年11月に、亀岡氏と同席し会食した記録があります。藤原氏事務次官になってからも亀岡氏、学園側と複数回会ったと記されています。
 文科省は18年4月、同学園が経営する都城東高校を、「教育課程特例校」に指定しています。20年2月には、私立高校の産業教育施設を整えるための補助金約2400万円の交付を決定しています。
 人事院によると、特例校に指定されている期間や、補助金を申請しようとしている期間から補助金事業が完了するまで、同学園は(ボーガス注:国家公務員倫理法上の)「利害関係者」となります。
 閣僚、副大臣などの規範を定めた「大臣規範」は、関係業者から接待を受けるなど「国民の疑惑を招くような行為をしてはならない」と定めています。また国家公務員倫理規程は、官僚が利害関係者から接待を受けることを禁じています。
 本紙の取材に豊栄学園の担当者は、国会議員や官僚らとの会食について、「理事長としては『これは今後のためになる』ということであれば、会うことは何の問題もない。学校のためになるとなれば、学校の経費から出す」と説明。亀岡氏らとの会食費用については「(個別の会食について)言うことはできない」としました。
 亀岡氏は、清水理事長とのたび重なる会食について「割り勘とか言ったりして、私が半分は出して、いつも交代、交代で昔から(会食を)やっている仲ですから」と主張。「一方的にごちそうになったことはない」と語り、接待ではないとの認識を示しました。
 藤原氏は、会食には亀岡氏の招待で出席したとして「行ったら、そこに(清水理事長が)いらっしゃったということ。(飲食代は)亀岡先生の負担だと聞いていた。文科省に届け出はしていない」と述べ、費用の支払いをしていないことを認めました。

 久しぶりに「野党共闘支持(広い意味での共産シンパ)&自公批判派」「過去に赤旗まつりに出演」立川談四楼のツイートを見ていたら、気づいたツイートです。
 「またテレビ局は総務省疑惑同様、ろくに報じねえんだろうな」感がありますけど、まあ野党や新聞(朝日、東京など)、週刊誌(週刊文春など)などの追及に期待したい。
 しかし師匠の談志がどう見ても「自民党シンパ」なのに「弟子がこれ」とは面白い。
 そして総務省文科省も明らかに「内部告発」でしょうねえ。マスコミ(特にテレビ局)も「内部告発先が文春や赤旗ばかり」つうのについて反省した方が良い。それにしても、こうした内部告発が出ると言うことは「菅政権に対する官僚などの不満が結構たまってると言うこと」なのか?。
 まあ藤原氏については、総務省官僚同様「政治家に呼び付けられたら断れない。断ったら左遷されかねない*5」つう言い訳も可能でしょうが、亀岡の場合は論外でしょう。
 ちなみに亀岡ですが

亀岡偉民 - Wikipedia
 高校時代は作新学院高等学校野球部の捕手として江川卓とバッテリーを組み、甲子園に2度出場。進学した早稲田大学野球部では山倉和博(後に巨人)の控え捕手。

つうことで「野球ファンにはご存じの方」もいるかと思います。

【追記】
学校法人の副大臣接待報道、事務次官同席認める 萩生田文科相 - 産経ニュース
 ということで萩生田も「調査の約束」をせざるを得なくなったわけで今後の動向が注目されます。まあ俺的には「共産支持の理由がまた一つ増えた」といったところです。この種の「よくやった」と言いたくなる行為が「俺にとって」立民や国民民主、社民にはまるでないのでねえ。

【参考:立川談志楼】

「赤旗」創刊90年記念/落語家・立川談四楼さん 紙上独演会/野党共闘進めた覚悟「見返りは民主主義」共産党カッケー2018.2.8
 読者のみなさん、おはようございます。立川談四楼と申します。師匠は、もうあの世に行っていますが、この世では自民党参院議員をしたことがある立川談志です。そのせいか、私は自民党支持者とみられることがたびたびありました。
 ところが、昨年の総選挙では、比例は日本共産党という心情になったんです。ツイッターで、「突っ走れ共産党!」と、公然と共産党を応援しちゃいました。
 総選挙のとき、共産党に覚悟を感じましたよ。安倍1強政治に反旗を翻し、1人でも多くの立憲主義を守る野党議席を増やそうと、小選挙区で、党の候補者をおろしたんですから。そこにはかつての共産党のイメージはありませんでした。どんなイメージか? 悪いイメージに決まっているでしょ。
 「できもしない非現実的な政策を掲げ、孤高を守って独自のたたかいをする政党」「政権を取る気が感じられない政党」「理想だけで政治家が務まるか」って感じでしたよ。
 でもね、野党共闘を本気で進める共産党の姿をみていると、現実の政治を大きく動かすにちがいない、志位委員長が閣僚になるのも夢物語じゃない、って思うようになったんです。私はいま66歳ですが、共産党の政権入りが、孫子の代ではなく、私が生きているうちにあるんじゃないかってね。

安倍政権 詰んでます/とことん共産党 小池さん×立川談四楼さん2018.4.27
 日本共産党のインターネット番組「生放送! とことん共産党」は25日、小池晃書記局長や朝岡晶子さんが落語家の立川談四楼さんをゲストに迎え、「安倍政権。もうムリ! 将棋なら完全に詰んでます」をテーマに語り合いました。
 自民党参院議員を務めた故立川談志さんの弟子で、「昔はガチの自民党です」と語った談四楼さん。昨年の総選挙で、共産党が多くの候補を取り下げ、野党共闘の前進に尽くした際の合言葉「見返りは民主主義」に「カッケー(かっこいい)」と改めて感激を表しました。
 国会前にのべ5万人が集まった14日の大行動も話題に。談四楼さんは「私も参加しました。みんな自由に『安倍はやめろ』とコールしていて、楽しかった。どうせ変わりゃしないって思うんじゃなくて、あきらめないでもらいたいですね」と語り、小池氏は「みんなが声を上げれば変わるんだと、僕らがどれだけ勇気を広げられるか。野党の共闘と国民のたたかいで頑張りたい」と応じました。

*1:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長

*2:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*3:2006年、ユック舎

*4:著書『「オバサン」はなぜ嫌われるか』(2011年、集英社新書)、『生理用品の社会史』(2013年、ミネルヴァ書房→2019年、角川ソフィア文庫)、『明治を生きた男装の女医:高橋瑞物語』(2020年、中央公論新社)、『月経と犯罪』(2020年、平凡社

*5:但しこの言い訳が効くのは「政治家に呼ばれた場合」だけであり「菅の息子の接待」はともかく総務省のNTT接待はそれに該当しないようですが