黒井文太郎に突っ込む(2021年3月25日分)(副題:黒井文太郎&黒色中国のアホさに呆れる)

黒井文太郎
 米国が対話を持ちかけても北朝鮮が無視してる状態。
 北朝鮮が米国にかまってもらいたくて弾道ミサイル発射するとかの言説、おかしくないすか

 黒井には「おいおい」ですね。北朝鮮が「どんな条件でアレ、とにかく米国と対話したい」という立場ならともかくそうでないなら、つまり「対話の糸口をつくるためにミサイル発射したが、米国の対話条件が北朝鮮的に話にならないので蹴飛ばした」と考えれば「北朝鮮が米国にかまってもらいたくて弾道ミサイル発射するとかの言説」は全くおかしくありません。単にアンチ北朝鮮ウヨの黒井が「北朝鮮には対話意思はない」とネガキャンしてるだけの話です。

黒井文太郎
 国家情報法など習近平政権の情報活動の詳細は、下記拙稿をご参考にどうぞ※宣伝です
「違法性問えない中国の工作に備えよ」(「正論」2021年1月号)
習近平が構築した恐怖の監視国家」(「Hanada」2021年3月号)
「中国監視組織の実態(仮)」(「軍事研究」次号)←new

 正論、HANADAなどウヨ雑誌にしか書かない(非ウヨ雑誌に書きたくても書けない、相手にしてもらえない?)辺りが本当に哀れです。

黒井文太郎
 北朝鮮はいま、米中対立の展開を待っているはず。対立激化すれば、米国は北朝鮮対処の優先順位がガクッと下がるし、中国はより北朝鮮擁護する。なので、核やミサイルの戦力強化をさらに進めるチャンスが生まれる

 と言いながら「米国はいたずらに中国と対立すべきではない!」と言いたいわけではない「らしい」、別ツイートでは「中谷や山尾の日本版マグニツキー法制定運動を応援したい」としている「アンチ北朝鮮」黒井は一体何が言いたいんでしょうか?
 なお、私見を言えば「米中対立を待ってる」「そうなればミサイル開発ガー」理解は果たして正しいかどうか。
 まず第一に「米中対立」は「ウイグルや香港」が理由であり、北朝鮮が理由ではない。従って北朝鮮は米中対立を助長するために何か仕掛けることは出来ないし、「米中対立」においても「北朝鮮問題では一定の米中協調」ということもありうる(別に米中ともに「一切協調しない」「相手の体制を打倒する」つう関係ではないでしょう)。
 あるいは北朝鮮が何かすれば「北朝鮮問題のために政治休戦」つうことにもなりかねないわけで、そうそう好き勝手なこともしないでしょう。
 つうか、基本的に「米中対立に関係なく」中国は北朝鮮擁護(少なくとも政権転覆論には与しない)だし、一方米国も「米中対立関係なく」、「北朝鮮の行為が米国にとっていわゆるレッドラインを越えた」など、余程の理由がない限り、今すぐ北朝鮮と事を荒立てる余裕も無いでしょう。「イラン核合意(トランプが破棄)」「パレスチナ問題(トランプが露骨にイスラエルびいき)」「ヘイトクライム(トランプが助長)」などトランプが残した「負の遺産」が大きすぎて、しばらくはそれに手を付けてある程度片付けない限り。

黒井文太郎
(中国、ロシア、ミャンマー、イランなどに媚びまくる)日本政府、西側*1やめたってよ

 欧米ほど敵対的、批判的態度ではないとはいえ「媚びまくってはいない」でしょうよ。
 つうか、「欧米と態度が違う」つうなら1980年代の「アパルトヘイト南ア」との付き合いが既にそうですが。黒井の理屈なら既に日本は1980年代に「西側を辞めてる」でしょうよ。
 また、黒井が称える「西側(欧米)」も「エジプト軍事独裁」「サウジ王制」などは事実上黙認してるので、黒井が絶賛するほどには立派でもない。

黒井文太郎がリツイート
◆ユーリィ・イズムィコ(小泉悠*2
 (ボーガス注:ソ連崩壊後、輸出品が石油や天然ガス主体で、工業力が落ちてしまい、またクリミア問題で欧米と対立する)ロシアは(ボーガス注:そのようなマイナス面のない)日本など比較にならないほど中国(ボーガス注:の経済報復)が怖いので中国とはことを荒立てたくない

 基本的に「そう言う問題じゃない」でしょうよ。世界には「超大国・米国」を除けば「政治、軍事、経済大国」中国と「事を荒立てたい国」はほとんどどこにもないでしょう。日本政府が、香港問題などで反中国ウヨ「黒井ら」の期待に応えたりしないのもそういうことです。

黒井文太郎
 南シナ海での駆け引きのガチ具合を鑑みると、日本も尖閣を「先にガッチリ囲い込み」を決めないと、いずれ取られることになるでしょうね

 「獲られねえよ、バカ」ですよねえ。「日本企業の撤退」「日本人観光客の減少」「欧米の経済制裁」のリスクを冒してまで、尖閣を「(軍事侵攻で?)獲るメリット」がどこにあるのか。大体「がっちり囲い込み」て何なのか。自衛隊尖閣常駐か、灯台などの建設物設置か。
 そんなん日中関係が悪化するだけでしょうに。だから歴代自民党政権はそんなことしてこなかった。あえて言えば「自民党ではない」とはいえ野田政権の「尖閣国有化」は中国を激怒させる愚策でしたが、あれにしたって「石原都知事(当時)が尖閣購入して収拾付かなくなるよりマシ、そう説明すれば中国も分かってくれるだろう」であって「積極的に中国に牽制しかけた」つう話とは大分違う。
 つうか

日米 尖閣諸島周辺で共同訓練 規模拡大検討 両国の連携発信へ | 尖閣 | NHKニュース
 中国海警局の船が沖縄県尖閣諸島の沖合で日本の領海への侵入を繰り返していることなどを念頭に、防衛省は、自衛隊アメリカ軍の共同訓練を今後、尖閣諸島周辺で重ねるなどして、日米両国の強固な連携を国内外に広く発信していきたい考えです。

と言う記事に黒井がリツイートしながら「がっちり囲い込みしないといけない(このレベルじゃ足りない、自衛隊尖閣常駐や、灯台などの建設物の設置をしろ)」つう神経も「悪い意味でスゴイ」ですよね。歴代自民党政権から比べれば日米 尖閣諸島周辺で共同訓練 規模拡大検討 両国の連携発信へ | 尖閣 | NHKニュースつうのは充分「中国に対して敵対的」でしょうよ。俺個人は黒井とは逆に「こんなことはやめてほしい」つう立場です。

黒井文太郎がリツイート
◆黒色中国
 見て良かった。この動画で言われているように、世界の全ての人がDNA検査を受けるようになれば、人種や国籍による憎悪や争いが減るに違いない。
TIMELINE - タイムライン on Twitter: "#デンマーク の旅行会社が行なった驚きのDNA実験。最後にはまさかの展開が待っていました。

#momondo #ダイバーシティ #HumanAd #Timeline #News… "

 吹き出しました。「差別」ってのは「基本、理屈じゃない」ですからね。「DNAでは大した違いは無い」なんて言ったところで「でも文化が違うじゃん。あいつらの文化はおかしいよ」「DNAが似てたって、全てが同じ訳じゃないじゃん」「俺はそもそもDNAのことなんか問題にしてない」つう屁理屈(?)が飛び出すだけでしょう。
 そもそも「同じ民族、国籍」ですら例えば「日本の部落差別、ハンセン病患者差別」「インドのカースト差別」のような差別があるわけですしね。それどころか実の親子や兄弟間ですら争いがある。
 どんだけ「性善説」なのか。まあある意味「おめでたい幸せな人間(もちろん褒めてない、むしろ馬鹿にしてる)」だとは思います。
 つうか「どう見ても反中国を煽ってるウヨ」の黒井と類友(黒色中国)がよくもこんなツイートが出来る。
 たぶん黒井と類友は「俺たちは正当な中国批判をしてるだけだ、お前の方こそ中国シンパか」と居直るのでしょう(全く「おめでたい性格」をしています)。
 しかし、主観的にはほとんどの連中が「俺は差別はしてない(正当な批判だ)」であり、この黒井らのツイート自体が皮肉にも「この動画の無力さ」を証明しています。
 まあ「DNAはほとんど同じ」なんてことより、「地道な文化交流」の方が余程意味があるでしょう。
 ちなみにこの「黒色中国」という「阿呆ウヨ」が過去に書いたトンデモ記事がこれです(どんなアホ右翼なんだろうと思って「黒色中国」でググったらヒットしました)。

なぜ中国は樺太を「元中国領」と主張するのか - 黒色中国BLOG2014年7月3日
 そう遠くない将来に、中国が「領土完整」の名の下で、樺太の回収工作を始めるようになるのかも知れない。

 櫻井よしこらウヨが放言する「中国の沖縄侵略の危険性」云々もいい加減非常識ですが、「樺太の回収工作」ねえ(呆)
 一体いつ中国が樺太(サハリン)を「自国領としてロシアから回収したい」といったのか。この馬鹿ウヨも「中国の通説的見解では樺太は元中国領*3」というだけで「だから回収すると中国が主張している」という根拠は何一つ提出できません。
 「実際に回収された香港やマカオ」「今後回収したいとしている台湾」ならまだしもそんなことはあるわけがない。
 回収が「香港やマカオのような外交交渉」を意味するのか、武力回収を意味するのか*4はともかく、そんなことはあるわけがない。
 大体「ホニャララは元チョメチョメ国の領土」が「回収の意思を示す」という主張自体がトンデモです。ならばロシア人が「米国アラスカ州は元ロシア領」、日本人が「南サハリンは元日本領(1905年の『ポーツマス条約での日本への割譲』から1945年の敗戦まで)」(これらは明らかな事実ですが)といったら「ロシアがアラスカ」「日本が南サハリン」について「回収の意思を示したこと」になるのか(もちろんならない)。
 こんな「馬鹿右翼」が上記の様なツイート「民族、国籍差別はダメ(自分の中国を誹謗するアホ発言が中国への国籍、民族差別だと思わないのが悪い意味ですごすぎる)」を口にするのだから全くもって皮肉にも「この動画の無力さ」を証明しています。
 つうか、こんな寝言はさすがに今回が俺は初耳ですね。産経などのウヨメディアでも見たことがない。
 あるいはこんなトンデモ記事もありますね。
武田鉄矢さんの中国では「一般家庭に冷蔵庫がない」の件は当たらずも遠からず - 黒色中国BLOG2021年3月4日
 普通の人間はこんなことで武田を擁護しませんよねえ。
 今日の中国ニュース(2021年3月3日分)(副題:武田鉄矢のクズさ、馬鹿さに心底呆れる) - bogus-simotukareのブログでも批判しましたが、冷蔵庫は中国に普及してるし、「冷蔵庫が普及している日本や欧米」で新型コロナが蔓延してることで分かるように「冷蔵庫の普及と新型コロナ蔓延」が根拠があるかのような武田の主張は全くのデマです。
 「最初はコウモリ食から(野性のコウモリが保有する)新型コロナが蔓延した」という説が一番有力なよう(ただし確定的な説は未だありません)で、黒色中国もその説を支持するようですが、当然ながら「冷蔵庫が普及してないから野性のコウモリを捕まえて食ってる*5」わけではない。
 「そう言う食文化が長くある」「今まで新型コロナ的な危険性が認識されてなかった」からコウモリを食ってるにすぎないわけです。まあ、今後はそうした「野生動物食」も一定の規制が必要でしょうが。
 こんなんは「レバ刺しでの死亡事件(日本)」について「日本では冷蔵庫が普及していないから生でレバを食ってる」云々という位意味不明です。
 「レバ刺し死亡事件」だって単に「そう言う食文化が長くある(といっても戦後以降の話なので100年も200年もという話ではないですが)」「今まで死亡事故が起こる危険性が認識されてなかった」からレバを生食していたにすぎない。
 そもそも「野生のコウモリ食など問題では無いか(コロナの感染源の疑いが出てるし)」だったらここまで武田も非難されなかったでしょう。あの冷蔵庫発言で「武田が言いたいのはそういうことだ、文脈を何故理解しない。武田批判者はコウモリ食を良いと思ってるのか?」などと強弁する黒色中国は全くお話になりません。
 まあこの黒色中国、「Mukke(詭弁でI濱Y子を擁護)や阿部治平の同類」なんでしょうね。ご本人は「自分はバランスが取れた物言いをしてる」と思い込んでるようですがどう見ても常軌を逸しています。
 よほどのアンチ中国か、よほどの狂信的武田ファン(あるいは狂信的文化放送ファン?)でもない限り、こんなかばいようのないことで武田擁護なんかしません。
 あげくこの無茶苦茶な武田擁護が批判されると
「擁護しやがって」という口実でネットリンチを始める人たち - 黒色中国BLOG2012.3.14
で「ネットリンチされた」と被害者ぶるのだから「はあ?」ですね。
 まあ確かに中には「ネットリンチ」と言われても仕方の無い酷い罵倒もあったのかもしれない。しかし予想が付くでしょうが黒色中国は「武田擁護はおかしい」という批判を軒並み「俺の主張は間違ってない、ネットリンチするな」と言い出すのだから呆れます。
 当然ながら「ネットリンチだ」と決めつけるくせに「こんな酷い誹謗を受けた、これはネットリンチだろう」という「具体的なネットリンチ発言の引用」は何一つありません。「俺がネットリンチだと思うからネットリンチだ」では何の説得力も無い。
 そんなに批判されるのが嫌なら文章を書くな、つう話です。id:Mukkeみたいにプライベートモードにでもしたらどうなのか?。とはいえ「ネットリンチを受けても今後もブログは続ける」という辺り、「プライベートモードで逃げ出したMukke」よりは「俺の批判コメントを掲載拒否にした(そしてリベラル21への記事掲載は続ける)阿部治平」並に「面の皮」が厚そうですね。

*1:東欧共産党体制が崩壊した今、G7諸国を「西側」とは普通言わないでしょう。もちろんミャンマーやイランも東側とは言わない。まあ、黒井的には「西側=民主主義陣営」「東側=独裁体制」でしょうか。

*2:東京大学特任助教。著書『ロシア軍は生まれ変われるか』(2011年、東洋書店ユーラシア・ブックレット)、『軍事大国ロシア』(2016年、作品社)、『プーチンの国家戦略』(2016年、東京堂出版)、『「帝国」ロシアの地政学』(2019年、東京堂出版

*3:実際どうなのか俺は知りませんが

*4:黒色中国の口ぶりからはどうも「武力侵攻」のようですが、もちろんサハリンは「面積や居住人口」がかなり大きな有人島ですし、サハリンを実効支配するロシアとて「それなりに軍事大国」です。中国の侵攻なんかあるわけが無い。

*5:つうか、「コウモリ食と冷蔵庫」がどういう論理展開でつながるのか、理解することすら俺には無理ですが。