「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/6分:荒木和博の巻)

オリンピック不参加で「いきなりライブ」【調査会NEWS3422】(R03.4.6): 荒木和博BLOG
 24分程度の動画です。
 説明文だけで見る気が無くなりますね。実際見る価値はないですが。 
 北朝鮮東京五輪への不参加を発表しようがそんなことは拉致問題の解決には何一つ関係ありません。
 これが「北朝鮮代表団が東京五輪に来れば、五輪外交で拉致問題が進展したかもしれないのに!」と残念がる立場に立てば話は別ですがもちろん荒木はそう言う立場ではありません。俺個人は「五輪外交で拉致問題が進展」するのならば「大変良いこと」だと思いますが、その見込みは「決して高くない」のでそう言う意味では「不参加表明」は残念ではない。
 なお、「東京五輪への不参加理由」は公式声明では「このコロナ第四波状況では開催できるとはとても思えないし、仮に開催を強行しても、感染のリスクが高いだけで、選手がまともなパフォーマンスを発揮できるとは思えない。」ということのようです。
 北朝鮮の不参加理由が本当はどうなのかはもちろんわかりません。しかし「このコロナ第四波状況では開催できるとはとても思えない」云々というのは「充分に一理ある」主張です。
 別に北朝鮮シンパでなくても、「延期すべき」「中止すべき」「少なくとも今年は開催すべきでない」という人間が「日本の国内にも国外にも」多数いることは今更言うまでも無いでしょう。
 [B! オリンピック] 北朝鮮 東京オリンピック不参加の方針 新型コロナを理由に | オリンピック・パラリンピック | NHKニュースでも俺のように「北朝鮮の不参加理由が本当にそうかどうかはともかく、一理ある主張」「北朝鮮以外にも同様の理由で不参加が出てもおかしくない」「(北朝鮮が不参加どころか)そもそも菅が延期や中止を発表せざるを得なくなるんじゃ無いか」といったブクマが多数付いています(もちろん彼らの多くはどう見ても北朝鮮シンパではない)。
 荒木のように「開催は可能だ!」と居直ったあげく、「不参加理由は別にある!(どうも「北朝鮮の経済苦」云々と言いたいらしい)」などどや顔するのは全く馬鹿馬鹿しい話です。
 それにしても、荒木が動画内において「北朝鮮なんて暴力団や詐欺師集団のような代物だから対話なんかありえない」というのは「予想の範囲内」ですが「アホか?」ですね。交渉以外に拉致解決の現実的策などない。荒木の言う「自衛隊で救出」など論外です。
 つうか「詐欺師は特定失踪者なんてデマ垂れ流す、手前ら巣くう会だろ!」ですね。
 荒木が「菅政権が五輪開催にこだわるのは、北朝鮮と拉致外交したいからだ」というのも「アホか?」ですね(なお、俺個人は菅が東京五輪においてそうした外交をして、拉致解決という意味で成果を上げるのならもちろん何ら反対はしません)。
 もちろん菅が開催にこだわるのはそうではなく「コロナ蔓延の責任追及をされるのが嫌だから」でしょう。
 「反中国」荒木が「北京五輪ボイコット」と叫ぶのは「予想の範囲内」ですが、「拉致に関係ないだろ?」ですね。
 あげく「中国のウイグルジェノサイドを容認するなら、森会長は辞める必要が無かった」と言い出すのだから「お前らどんだけ女性差別者だ?」ですね。
 荒木が「日露戦争」を持ち出して「大国ロシアに勝った日本人が北朝鮮ごときに舐められて良いのか」と言い出すのも予想の範囲内ですが「アホか?」ですね。何の関係があるのか?


映画「めぐみへの誓い」「クロッシング」について(R3.4.6): 荒木和博BLOG
 5分20秒程度の動画です。
 説明文だけで見る気が無くなりますね。実際見る価値はないですが。 
 「クロッシング」なんて脱北者の映画であり、拉致は何一つ関係ありません。
 「めぐみへの誓い」はまあ、拉致は関係ありますが、

北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる - Wikipediaテレビ東京、2003年)
横田滋加藤剛
横田早紀江竹下景子
再会〜横田めぐみさんの願い〜 - Wikipedia日本テレビ、2006年)
横田滋片岡鶴太郎
横田早紀江原日出子
蓮池透風間トオル
・蓮池祐木子:生田智子

などに比べたら
1)拉致が風化してからの映画
2)大手映画会社が関与してるわけでない
3)俳優連中も二流どころ
で当然全く話題になってないのだから話になりません。
 荒木が最後に「イヤー、映画って本当にいいものですね」と言いだしたのには「お前らカス右翼のクソ映画なんか誰が見るか」「死ねよ、クズ」「水野晴郎に謝れ」ですね。
 まあ、最近の若者は水野晴郎*1も「それではまたお会いしましょうね、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」(淀川長治*2)も知らないのでしょうが。
 「サヨナラ、サヨナラ」は小松政夫のものまねネタとしても知られますが、晩年の小松はコメディアンよりはシリアスな演技が増えていたし、これまた最近の若者は知らないんでしょうね。
 まあ話が脱線しますが、それなりに話題になった社会派映画というと俺的には

◆冤罪・八海事件を取り上げた今井正真昼の暗黒 (映画) - Wikipedia』(1956年)
池田勇人首相の九頭竜川ダム疑惑を取り上げた山本薩夫『金環蝕』(1975年)
◆夜間中学を取り上げた山田洋次学校 (映画) - Wikipedia』(1993年)

ですね。

*1:1931~2008年。日本テレビ水曜ロードショー』(1972~1985年)、『金曜ロードショー』(1985~1997年)で解説者を長く務めた。(水野晴郎 - Wikipedia参照)

*2:1909~1998年。テレビ朝日『土曜洋画劇場』(1966~1967年)、『日曜洋画劇場』(1967~1998年)で解説者を長く務めた。著書『私の映画教室』(1985年、新潮文庫)、『私の映画の部屋』(1985年、文春文庫)、『続・私の映画の部屋』(1986年、文春文庫)、『続々・私の映画の部屋』(1987年、文春文庫)、『淀川長治自伝(上)(下)』(1988年、中公文庫)、『淀川長治の活動大写真』(1989年、朝日文庫)、『映画のおしゃべり箱』(1990年、中公文庫)、『淀川長治映画塾』(1995年、講談社文庫)、『私のチャップリン』(1995年、ちくま文庫)、『わが映画人生に悔なし』(1997年、ハルキ文庫)、『ぼくが天国でもみたいアメリカ映画100』(1998年、講談社+α文庫)、『映画が教えてくれた大切なこと』(1999年、扶桑社文庫)、『私の映画遺言』(1999年、中公文庫)、『淀川長治映画ベスト10+α』(2013年、河出文庫)、『淀川長治のシネマトーク(上)(下)』(2014年、マガジンハウス文庫) など(淀川長治 - Wikipedia参照)