今日の産経ニュースほか(2021年4月12日分)

◆今日の森本毅郎スタンバイ「日本全国8時です」でコメンテーター・山田惠資氏「日本はもはや中国、ロシア、インドのワクチンを早急に入手すべきでは無いか」
 内容的には新型コロナ・ウィルス:ワクチン接種「騒動」への疑問|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページでの浅井先生の指摘とかなりかぶります。
 山田氏
 「日本のワクチン接種というのは未だに1%未満。G7諸国では最低です。これでは、いつまで経っても基礎疾患患者や高齢者限定ですらカバーできないし、ましてや10歳台の未成年や20~50歳台のサラリーマンにいつ接種できるのか。この状況でファイザーアストラゼネカ固執する余裕があるんでしょうか?」
 「中国、ロシア、インドのワクチンは世界中に輸出され、それなりの成果を上げてると聞きます。ファイザーアストラゼネカよりは効果が落ちるという説もありますが少なくとも接種ゼロの現状よりはマシでしょう」
 「しかも日本政府が中国、ロシアのワクチンを使わない理由は『効果』云々では無く『米国が中露と対立している』『自民党支持層が中露に敵対的』という新型コロナ対応と全く関係ない理由だと思うんですね。それでもワクチンが確保できれば良い。今確保できてないわけですから。人命よりそんな『中露への敵対』が大事なのかと言いたい。きちんと医学的にチェックした上で中露のワクチンに危険性があるから使わないというならともかく明らかにそうじゃないでしょう」
 「インドのワクチンを忌避する理由はよく分かりませんが、これも医学的な理由とはとても思えない」
 まあ、俺も同感ですね。今の日本だとこのレベルですら「中露の回し者」呼ばわりされかねないところ、山田氏を高く評価したい。


ナチス迫害から逃れたユダヤ人救った樋口中将 顕彰する銅像 米戦略家らが建立委員会設立 - 産経ニュース
 以前、小生の別記事でも指摘したところですが、「樋口のユダヤ人救出話」は杉原千畝と違い、信用できる資料はまるでありません。樋口の怪しい自慢話しかない。
 何せ、この記事に名前が出てる人間も

 (ボーガス注:樋口の出身地である)南あわじ市の守本憲弘市長や戦略論研究で世界的権威の米歴史学者*1であるエドワード・ルトワック*2

ということで「日本現代史の専門家」といえる人間は一人も居ないのだから呆れます。

 樋口中将は、ユダヤ民族に貢献した人を記したエルサレムの「ゴールデンブック」に掲載されたが、軍人という理由から、杉原のようにホロコースト(大虐殺)の犠牲者を追悼するためのイスラエルの国立記念館「ヤド・ヴァシェム」から『諸国民の中の正義の人』(英雄)に列せられなかった。

 というのも大嘘で樋口が列せられなかったのは「軍人だから」ではなく、「樋口の業績を客観的に示す資料がまるでない」からです。


福岡県知事選、服部元副知事が当確 元市議との一騎打ち制す - 産経ニュース
 「前知事が後継指名した副知事に自民、公明、立民、社民が相乗り」で「対立候補共産党」では、福岡は「京都ほどには共産党が強くない」ので、予想の範囲内ではあります。いつもながら許しがたいのは「地方と国政は違う」と言う言い訳でこうしたことを平然としながら、「政権交代」などとほざく立民や社民ですね。


【政界徒然草】「800万票」は過去の栄光か 公明、低落続く集票数 選挙協力が鍵に - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めません。ウヨとして「産経ほどウヨになりきれない公明」に反感を覚えながらも「公明が衰退すれば自民もダメージ」なのでこうした記事を書く産経です(赤旗当たりがこうした記事を書けば勿論、公明党批判記事ですが、産経ですのでその逆の訳です)。
 まあ「公明党には批判的な俺」にとって率直に言って「当然じゃん」ですね。何せ「ウヨの安倍」「モリカケ・桜の安倍」と野合するまでになったのが自称「クリーンな政党」「護憲政党公明党です。まともな人間ならとても支持する気にならないでしょう。
 しかも今は「昔と違って」創価学会がどんどん信者を増やしてるという時代でもない。存命ではあるのでしょうが体調不良なのか、池田大作名誉会長は長期にわたって「事実上の不在状態(表舞台に姿を出さない)」。表舞台で活動する創価学会幹部は池田氏に比べれば「カリスマ性に劣る」。これで「集票能力が低下しなかったら」その方が不思議です。

*1:そもそもルトワックが「歴史学者」と呼べるかも疑問ですが、いずれにせよ日本史家でないので、何の権威付けにもなっていません。

*2:著書『中国4.0』(2016年、文春新書)、『戦争にチャンスを与えよ』(2017年、文春新書)、『日本4.0』(2018年、文春新書)など