「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/22分:荒木和博の巻)

https://twitter.com/ARAKI_Kazuhiro/status/1384889412555878402

 令和3年4月22日木曜日のショートメッセージ(Vol.385)。昨日21日、自民党拉致問題対策本部の会合に出席してお話ししたことについて。まあ、参加されている議員さんたちは皆さん拉致問題に熱心*1であり、聞かせたかったのは出席していない皆さんなのですが。

 5分程度の動画です。説明文で想像が付くように内容はまず担当大臣が【調査会NEWS3426】(R03.4.21) : 荒木和博BLOGとほとんど同じです。まず担当大臣が【調査会NEWS3426】(R03.4.21) : 荒木和博BLOGを読めば動画を見る必要は無い。なお、まず担当大臣が【調査会NEWS3426】(R03.4.21) : 荒木和博BLOGについては既に下で突っ込んでいるので改めては突っ込みません。


まず担当大臣が【調査会NEWS3426】(R03.4.21) : 荒木和博BLOG

 今日自民党拉致問題対策本部の会合がありました。私もご挨拶の機会があったので次のようにお話ししました。

 四半世紀*2拉致問題をやってきて永田町*3霞ヶ関がいかに拉致被害者救出に役に立たないか、かえって阻害要因になっていることを実感してきた。

 呆れて二の句が継げませんね。こんなことを言えば、言うほど「霞ヶ関(外務省)」や「永田町(与党、政府幹部)」が荒木ら巣くう会(特定失踪者問題調査会、予備役ブルーリボンの会など含む)から距離を置くだけの話です。むしろこんな馬鹿なことを言う荒木ら巣くう会と「救う会言いなりの家族会」こそが「拉致解決の阻害要因」でしょう。そう思った蓮池透氏は救う会批判を始めましたが、そんな蓮池氏を追放し、荒木ら巣くう会を選ぶのが家族会ですから心底呆れます。

・日朝国交正常化について
 交渉で1人でも2人でも帰ってくるならそれに越したことはない*4が、国交正常化は北朝鮮の体制を延命して他国の拉致被害者*5北朝鮮の一般民衆*6、帰国者や日本人妻を見捨てることになるのを理解してもらいたい。

 おいおいですね。なんでそう言う理屈になるのか。ならば北朝鮮体制を打倒すれば拉致被害者や日本人妻が帰ってくるのか。
 「シベリア抑留者を帰国させるには日ソ国交樹立では無くソ連体制打倒が必要」なみの与太であり、呆れて二の句が継げませんね。救う会の目的が「国交正常化の妨害」と言うことがよく分かります。

・映画「めぐみへの誓い」の上映について協力してもらいたい。

 そんなもんが拉致の解決と何の関係があるのか。「荒木は、手前の商売に政治家を利用するな」と言う話です。

・「北朝鮮の誰でも良いから拉致被害者救出に協力してくれる人には日本政府として支援・保護するという対北メッセージを出してもらいたい。

 「誰でも良い」て最高権力者・金正恩以外にそれが出来る人間がどこに居るのか。
 スターリン時代ソ連において「スターリンでなくてもいいので抑留者を帰国させてくれる人には(以下略)」と言うくらい馬鹿げている。
 呆れて二の句が継げませんね。

・特定失踪者家族と総理の面会をぜひ実現してもらいたい。

 国内で40人も発見されてる特定失踪者などそもそも拉致ではありません。過去には足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia(特定失踪者が国内で他殺体で発見されたあげく、犯人は北朝鮮と全く関係なかった)なんて酷い事件もありました。

 私の次が竹下珠路特定失踪者家族会事務局長の挨拶でしたが、竹下さんは言葉は優しかったものの、「いざとなったらまた訴訟をやりますよ」という主旨の、実は私より怖い話をしていました。

 「やれるもんならやってみな(TBSドラマ『半澤直樹』の悪役・大和田常務(香川照之)の主人公・半澤(堺雅人)への捨て台詞)」ですね。竹下に限らず特定失踪者家族の馬鹿さには「拉致被害者家族以上」に反吐が出ます。
 何せ拉致被害者家族は「態度が思い上がってる」とはいえ「マジの北朝鮮拉致」です。特定失踪者家族なんて「インチキな北朝鮮拉致認定」でしかない。
 そもそも「国が負ける可能性が高い訴訟」ならともかく「私の家族が拉致被害者だと国は認めろ」なんて「むしろ特定失踪者家族が負ける可能性が高い訴訟」は国にとって「金と時間、人手が掛かるので、迷惑でうんざり」とはいえ「負ける可能性がまずない」以上、何ら怖い物ではありません。実際、過去に、竹下が起こした訴訟は、和解という「竹下の事実上の敗訴」に終わりました。
 和解内容は「竹下氏の家族を拉致認定します」ではなく「証拠が出たら認定します」程度の代物でしかないのだから、彼女や荒木がどう言い訳しようが「事実上の敗訴」でしかない。「判決での敗訴」を恐れた彼女や荒木が日和った以外の何物でも無いでしょう。
 そしてこんなくだらない訴訟をいつまでもやりたくなかった国も「連中がどう強弁しようが事実上国の勝訴だからそれでいい」で片を付けたと。
 そもそも「こんなことを言いながらいつまで経っても訴えない」のだから国だって「また、裁判ヤルヤル詐欺か。やれるもんならやってみな」「まあ、どうせ俺たちは負けないけど。あいつらの主張は言いがかりだから」としか思ってないでしょう。
 つうか「首相官邸自民党本部(二階幹事長など党幹部が応対など)や外務省を訪問しての発言」ならともかく「自民党拉致対策本部」なんてところでそんなことをいったところで「内弁慶」も良いところです(まあ、そもそも「赤木未亡人の提訴」すら、「森友疑惑隠蔽」のためにためらいなく対決し「政府の対応に問題は無い」と強弁する「恥知らずの菅」にとってはこんな竹下発言は脅しになってないでしょうし)。

 そのお役所ですが、総理と特定失踪者家族の面会について、拉致問題対策本部の審議官は「まずは拉致問題担当大臣*7がお会いして、お話しをお聞きしたいと考えております」と言っていたので思わず苦笑してしまいました。この文言は去年12月に調査会・特定失踪者家族会からの要請に対して政府から返された回答と全く同じでした(令和2年12月10日付調査会NEWS3371)。

 苦笑も何もそれが先ずは一般的な対応じゃないですかね。
 まあ、特定失踪者に話を限れば、菅政権が「特定失踪者なんて拉致じゃない。加藤拉致担当相ならともかく首相が会う代物じゃない」と思ってるのは確かでしょうが。
 まあ、特定失踪者家族なんてそもそも加藤氏も会う必要ないですけどね。特定失踪者なんて拉致じゃないので。
 しかし、こんなにこだわるなんて恐らく、荒木は「今救う会拉致被害者家族会との関係が良くなくて、特定失踪者家族の政治利用にこだわらざるを得ない」んでしょうね。
 それにしても拉致被害者家族会が荒木に対して「特定失踪者のどこが北朝鮮拉致だ。ふざけんな」と怒らない理由が全く謎です。

 実は加藤勝信官房長官拉致問題担当大臣と特定失踪者家族との面会は去年の10月21日に実現しています(令和2年10月21日付調査会NEWS3349)。ですから、「まずは拉致拉致問題担当大臣が」の「まずは」はもう済んでおり、本来は「次はいよいよ」のはずです。

 つまりは「加藤大臣が会った結果、首相が特定失踪者家族に会う必要は無い、という結論に達した」と婉曲に拉致問題対策本部審議官は言っているわけですが、「はっきりとそうは言わないこと」を理由にわざとすっとぼけるアホの荒木です。
 もはや政府側が「首相が会う必要は無い、加藤担当相の面会で十分だと考えております」「首相も多忙ですので」とはっきり言った方が良いんじゃ無いか。そういうと荒木や特定失踪者家族等はマジギレでしょうが。

 事前にお願いしたわけではないのですが青山繁晴参議院議員は「党の対策本部として総理が面会するよう求めるべきではないか」と発言し、対北メッセージや拉致認定の問題についても促してくれました。赤池誠章*8参議院議員も映画「めぐみへの誓い」のことを質してくれました。

 青山、赤池というのは「安倍に近い」札付きの極右です。
 赤池については、1)例の「名古屋での前川講演に対する文科省の『質問口実の嫌がらせ』」の黒幕が「自民党文科部会長の赤池だった(赤池がそうしろと文科省に圧力をかけた)」という報道(例えば、赤旗文科省の前川氏授業調査/自民議員が執拗な要請 電話とメールの間にも/吉良氏「政治介入そのもの」)がされたのを、あるいは
2)赤池が深い関わりを持つ日本航空総合専門学校について何から何まで森友そっくり! 国有地疑惑の「日本航空学園」極右教育と安倍政権との関係|LITERA/リテラ和田政宗がまた自爆! 野党攻撃に使った「国有地払い下げの山梨の学校法人」は自民党の文科省圧力議員が元校長で安倍の盟友が理事|LITERA/リテラと言う疑惑報道がされたのをご記憶の方も居るかもしれません。
 安倍に近い札付きの極右「青山、赤池」ですら荒木の無茶苦茶な主張(例えば首相と特定失踪者家族との面会)を「首相時代の安倍」に認めさせることは出来ませんでした。
 「安倍の側近(第二~四次安倍内閣官房長官)だった」とはいえ、安倍に比べれば*9救う会との関係は薄い菅首相では「荒木の願い(例えば首相と特定失踪者家族との面会)」が実現する可能性はさらに薄いでしょう。

与野党で問題になっている拉致特についてはとりあえず開催にこぎつけられそうな感じです。

 まあ開催したところで「北朝鮮と交渉中ですので具体的な説明は避けたい」「捜査機密なので具体的な(以下略)」の連発で意味のある質疑はされないでしょうね。
 そもそも拉致問題の解決に必要なことは「一に日朝交渉、二に日朝交渉」です。日朝交渉の促進に繋がる質疑応答ならともかく、そうでないなら「拉致特別委員会」など開催したところで時間の無駄でしか有りません。もちろんそんなくだらない会議はマスコミもろくに報じない。

*1:正確には拉致議連救う会など「いわゆる拉致右翼」は「拉致を口実にした右翼運動(日朝国交正常化の妨害や九条改憲、日本核武装論の主張など)」であって「拉致の解決」に熱心な訳では全くありません。

*2:つまり、1994年の民社党の解散から、「元党職員」荒木は拉致問題に手を出したわけです。

*3:とはいえこの永田町とは専ら「歴代政権(安倍、菅内閣含む)幹部や与党執行部」であって拉致議連など荒木の同類は除外されるのでしょうが

*4:「即時一括全員帰国」を放言しながら良くもこんなことがいえたもんです。

*5:そんなもんは他国が関わるべき話であって日本が関わるべき話ではない。

*6:例えば『クーデター下、軍部に虐殺されるミャンマーの民衆』など、北朝鮮以外の「独裁体制下の民衆」についてはとことん冷たい男が良くもこんなことがいえたもんです。

*7:現在は加藤官房長官が拉致担当相を兼務

*8:山梨選出の参院議員。日本航空総合専門学校長(山梨県にある)、山梨県専修学校各種学校協会会長、第三次安倍内閣文科大臣政務官自民党文科部会長などを歴任した自民党の文科族議員。選挙では毎回、業界団体「全国専修学校各種学校総連合会」の支援を受けている。2007年6月14日、ワシントン・ポストに掲載された『米国下院121号決議(いわゆる慰安婦決議)の全面撤回を求める広告「THE FACTS」』の賛同者に名を連ねるなど、札付きの極右議員としても知られる。(赤池誠章 - Wikipedia参照)。

*9:あくまでも安倍と比べれば、ですが