「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/24分:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博がリツイート
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 語り手は囃家の柳亭市好さん
音声ドキュメント 北朝鮮拉致報道 - 産経ニュース

 「プロ右翼の落語家」なんでしょうねえ。柳亭市好 - Wikipediaによれば「落語協会会長」柳亭市馬の弟子で「二つ目」だそうです。
 ちなみに「柳亭」とは五代目柳家小さん一門で、「柳亭市馬」は小さんの弟子です。
 なお、以前、三遊亭円丈*1御乱心:落語協会分裂と、円生とその弟子たち』(1986年、主婦の友社→加筆の上、2018年、小学館文庫)などで嘆いていましたが
1)落語協会分裂騒動で「三遊亭円生一門、古今亭志ん朝一門が、落語協会会長(当時)である五代目柳家小さんへの反発から一時、協会を離脱し、三遊協会創設に動く」→「しかし結局、A)『新宿末廣亭など有力な寄席の席亭』『落語芸術協会落語協会に次ぐ関東の有力団体)』が小さん同様に三遊協会に否定的だったこと、B)ほとんどの落語協会メンバーが落語協会を離脱しなかったこと(三遊協会に参加しなかったこと)などで、小さんに敗北し、円生、五代目円楽*2を除き円丈等ほとんどの人間が、小さんにわびを入れた上で落語協会に復帰」したことで、「会長小さんとその一門」の協会内での政治力が強まり「田中、竹下派支配」ならぬ「柳家支配」状態になってしまい、近年は

鈴々舎馬風*3
 2006~2010年まで落語協会会長。現在、落語協会最高顧問。
柳家小三治*4
 2010~2014年まで落語協会会長。現在、落語協会顧問。
柳亭市馬
 2014年から落語協会会長

と「落語協会会長がずっと五代目小さんの弟子」状態です。


チャンネル桜の「日本よ今、闘論!倒論!討論!」に出演しました。何しろ3時間以上。話している方より見ている皆さんの方がご苦労様です。: 荒木和博BLOG
 3時間30分程度の動画です。さすがに全て見る気にならないので『出席者が誰なのか』だけ見ておきます。
 司会はチャンネル桜水島総(以下は水島の紹介順)。
産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授の古森義久
 古森が教授の麗澤大学は「右翼宗教モラロジー日本会議のメンバー)」が母体の大学。教員には古森の他にも、「つくる会元副会長」高橋史朗元明星大教授)、「救う会会長」西岡力(元東京基督大教授)、「日本教育再生機構理事長&教育再生実行会議議員」八木秀次(元高崎経済大教授)がいます。『皇學館、國學院国士舘、拓殖並の札付きの右翼大学=麗澤大』です。
◆国土学総合研究所所長の大石久和 
 大石久和 - Wikipediaによれば元「国土交通省道路局長」。元キャリア官僚がこんなもんに出演しなくてもいいでしょうにねえ。
 大石の名前でググったら道の駅プレゼンツ 大石久和のラジオ国土学入門 | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93がヒットしました。『国土学事始め』(2006年、毎日新聞社)、『国土学再考』(2009年、毎日新聞社)、『国土と日本人:災害大国の生き方』(2012年、中公新書)、『国土が日本人の謎を解く』(2015年、産経新聞出版)等の著書があります。また「後述する」日本の未来を考える勉強会 - Wikipediaの講師を務めたことがあります。
◆荒木和博(特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表、救う会元事務局長、拓殖大学海外事情研究所教授)
参院議員(自民党)、元杉並区長の山田宏(第四次安倍内閣防衛大臣政務官
衆院議員(自民党)の安藤裕(第四次安倍内閣復興大臣政務官
 2020年2月26日、「日本の未来を考える勉強会」の会長に就任。新型コロナ対応を理由とした景気てこ入れとして「消費税減税」や「公共事業の実施」「特別定額給付金の追加給付」などを主張(日本の未来を考える勉強会 - Wikipedia参照)。
◆作家、拓殖大学日本文化研究所客員教授川口マーン惠美
 『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』(2013年、講談社+α新書)、『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』(2014年、講談社+α新書)、『そしてドイツは理想を見失った』(2018年、角川新書)、 『脱原発の罠:日本がドイツを見習ってはいけない理由』(2018年、草思社文庫)、『メルケル 仮面の裏側:ドイツは日本の反面教師である』(2021年、PHP新書)などの著書がある札付きのウヨ。
◆元・陸上自衛隊西部方面総監の用田和仁
 田母神(元航空幕僚長)や「ひげの佐藤(第二次安倍内閣防衛大臣政務官、第四次安倍内閣外務副大臣)」「予備役ブルーリボンの会幹部の荒谷卓、伊藤祐靖*5」がわかりやすいですが、自衛隊にこの種のトンデモウヨがゴロゴロいることには全く絶句します。
 以上の顔ぶれからして、恐らく北朝鮮拉致問題はテーマでは無いのでしょうが、正直視聴して確かめるほどの熱意はありません。


北朝鮮の洗脳は意外と簡単に解けるという話(R3.4.24): 荒木和博BLOG

 令和3年4月24日土曜日のショートメッセージ(Vol.487)。北朝鮮と言えば皆洗脳されているというイメージがありますが、そうでもないというお話しです。

 6分24秒の動画です。
 要するに太永浩 - Wikipedia北朝鮮の元駐英公使、韓国に亡命し、今は『国民の力』の議員として反北朝鮮の右翼活動に尽力)等についてネタにしてるわけですが、呆れて二の句が継げません。そんなことと拉致の解決と何の関係があるのか。何の関係もない。
 もはや荒木も完全に迷走していますね。
 なお、日本だって「戦後、鬼畜米英、国家神道天皇主権などと言う右翼思想に殉じて自決した人間」など

自殺・自決・自害した日本の著名人物一覧 - Wikipedia参照
【あいうえお順】
清水澄 - Wikipedia
蓮田善明 - Wikipedia
畑中健二 - Wikipedia
 映画『日本のいちばん長い日』の題材となったクーデター未遂事件『宮城事件』の首謀者の一人。
蓑田胸喜 - Wikipedia

など「超少数派」ですから荒木の言う「そうでもない」云々なんてのは別に不思議でもない。昭和天皇自身が米国にへいこらして生き残りを図ったわけですしね。 

*1:著書『落語家の通信簿』(2013年、祥伝社新書)など

*2:現在も今の六代目円楽(五代目の弟子)が『落語協会には復帰せず』、円楽一門を率いるが、五代目円楽自身が、分裂騒動の当事者だった時代とは違い、落語協会とは昔ほどの対立関係ではないとされる。

*3:著書『会長への道』(2006年、小学館文庫)

*4:著書『落語家論』(2007年、ちくま文庫)など

*5:著書『国のために死ねるか:自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』(2016年、文春新書)、『自衛隊失格:私が「特殊部隊」を去った理由』(2018年、新潮社)、『邦人奪還:自衛隊特殊部隊が動くとき』(2020年、新潮社)