今日の産経ニュース(2021年4月29日分)(副題:山尾、枝野、維新の馬鹿さに心底呆れる、ほか)

国民・山尾氏コメントのみで説明なし 無料パス不適切使用 - 産経ニュース
 舌先三寸で詫びたところで「要するに私的使用はあったのか無かったのか?(週刊文春の山尾批判は正しいのか間違ってるのか?)」「あったとしてどの程度あったのか」「私的使用分について国に返金しないのか?」などについてまともに返答しないのだから話になりません。


金で買った議員バッジ 生き方には貴賤あり 鹿間孝一 - 産経ニュース

河井夫妻には職人語録から次の言葉を贈りたい。
「職業に貴賤はないと思うけど、生き方には貴賤がありますねェ」

 河井夫妻しか批判せず「彼らに1億5千万円」もの巨額の選挙資金を渡し、「買収の事実を事前に知っていた」疑いのある安倍総裁(当時)、二階幹事長を批判しない辺り産経らしいデタラメさです。産経記者の生き様こそ「卑しい生き方」ではないのか。


立民・枝野氏、コロナ禍の「政権禅譲」を主張 非現実的で戸惑いの声も - 産経ニュース
 枝野には「おいおい」ですね。自民がそんな要求に応じるわけが無いし、共産、社民などの共闘相手どころか、立民支持層ですらこんな主張に好意的とは思えません。
1)コロナ下において政治空白をつくる衆院解散は適切ではない
2)一方で今の菅内閣にはコロナ問題を解決する能力は無い、菅は首相を辞任すべきだ
までは「まあ、いい」でしょう。
 しかし、いかに枝野が最大野党党首とは言え、何で「枝野に禅譲」なんて変な話になるのか。
 枝野に禅譲なんてあり得ませんが、禅譲されたところで、現在の議席数では「自民の協力」が得られなければ、枝野内閣のコロナ対応は行き詰まるでしょう。大体、「枝野内閣」とは何なのか。自公との連立なのか、野党連立なのか、はたまた立民単独政権か。
 一方、「枝野内閣」に協力する度量が自民にあるなら「(菅には当然やめてもらうが)自民政権のままでいいのでコロナ対応については野党の意見も取り入れろ(野党の意見も取り入れるようなまともな人間をポスト菅にしろ)」という要求を枝野がすれば、自民政権でもコロナ対応は前進するでしょう。
 つまり禅譲論はどう考えても変な話です。
 「コロナ対応を口実にそこまでして首相になりたいか。枝野とは何という権力亡者か」「菅も酷いが枝野も論外だ」と呆れられるのが落ちです。 


立民、国民投票法修正を提案、採決賛成へ 付則にCM規制 - 産経ニュース
 おいおいですね。
 「今後3年をめどにCM規制について検討する」程度の「具体性皆無の付則」を付け加えた程度のものを「立民の修正案」として提案し、自公が了解したら連休明けの6日に法案に賛成する方針とはふざけるにもほどがあるでしょう。
 「本文に具体的に明記したい」という枝野の過去の物言いと明らかに矛盾するし、共闘相手である共産、社民や市民団体の了承が取れてるとも思えない。
 野党共闘での3勝自体は「良かった」と思いますがそれは枝野にとって「立民が期待されてる」「だから共産や社民、市民団体に必要以上に忖度する必要は無い。俺のやりたいようにやりたい」という思い上がりを強めたようです。しかもその「やりたいようにやる」がどうみてもまともではない。
 そして「過去に改憲案を発表した過去がある」枝野にとっては「護憲」という思いはそれほど強くはないのでしょう。「自民に対抗するためには野党共闘が必要であり、そのためには改憲なんて言えない」程度の思いしか恐らくない。野党共闘を破壊して、菅を有利に出来ないとはいえ、こうした「枝野のふざけた態度」について共産や社民、市民団体はもっと批判すべきでは無いか。
 ひとまずは「こうした報道は事実なのか」と枝野立民を問いただし、「6日の賛成などすべきでない」と批判し、6日の賛成を辞めさせることに尽力すべきです。
 今のままでは到底野党共闘は進まないし、進めたところで「枝野なんか支持したくない」「自民にはさすがに投票しないがあんな共闘候補に投票するくらいなら棄権する」と共産、社民支持者が野党共闘に背を向ける結果になりかねません。


【阿比留瑠比の極言御免】教科書改善の連携プレー 維新の「手柄」 - 産経ニュース
 要するに「出来レース」であり「第二自民党」という維新の有害性が改めて明らかになったわけです。


【産経抄】4月29日 - 産経ニュース

 スペインの伝説上の人物、ドン・ファンは、放蕩の限りを尽くした色事師とされる。

 この書き出しだけで「ああ、和歌山の自称『紀州ドン・ファン』の覚醒剤中毒での変死(殺害容疑で元妻が逮捕)か」と気づいた方も居るでしょう。
 正直、捜査は始まったばかりだし、元妻は犯行を否定してるし「テレビワイドショーやスポーツ紙、週刊誌のネタ」ならともかく、「全国紙の看板コラム」に書けるような内容は現時点では何もない。産経抄の引用紹介は「ほとんど省略します」が「犯人って逮捕された元妻なのかしら?」とか全国紙でやって意味があるのか?。産経らしいくだらなさです。
 それにしても

「小心者で、べっぴんさんがそばにいれば満足する分かりやすい男」「どこまでも人間くさい愛すべき男」。
 ベストセラーとなった自伝*1ゴーストライターを務めた吉田隆さん*2が描く人物像である。

ねえ。
 普通の人間は「大枚の金を払って、ゴーストライターを使ってまであること無いこと書いて自分を宣伝しよう」「しかも『紀州ドンファン』なんて自称しよう」とはあまり思わないでしょう。なんか「自己顕示欲がすごいなあ」とは思います。いや俺がブログを書くのだって「プライベートモードでは無く、わざわざ公開してる」と言う意味では「自己顕示欲」ですが、それにしたって「ゴーストライター嘘八百」つうのは理解できないですね。


【主張】昭和の日 「一致団結」思い起こそう - 産経ニュース

 敗戦からの昭和日本の復興は奇跡といわれた。
 それができた国民にコロナ禍を克服できないわけがない。

 無内容な精神論であり、心底呆れます。そんなんでいいなら「文革の惨状から今の経済大国をつくった中国国民に(以下略)」とか何でも言えます。


【春の叙勲】一作一作心を込めて 俳優、いしだあゆみさん(73) - 産経ニュース
 今日の産経ニュース(2019年5月17日分)(松本清張「駅路」「一年半待て」のネタばらしがあります)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ松本清張ドラマ「駅路」(1977年)を取り上げましたが、当時「55歳で定年退職したサラリーマン小塚(実年齢も大体そのくらいの山内明(1921年生まれ)が演じた)」を劇中において「55歳のおじいさん」と呼んだ「いしだあゆみ(1948年生まれで当時29歳、山内が演じる小塚の愛人・福村慶子役)」が「55歳どころか今や73歳のお婆さん」ということで「時の流れは速いなあ」と思います。
 なお、「駅路」(1977年)に登場した山内明も「呼野刑事(内藤武敏、1926年生まれ)」も正直「老け顔*3」ではあるのですが、彼らは明らかに「今の55歳」とは見た目が違いますね(もっと老けて見える)。やはり「1977年当時においては55歳」つうのは「かなりの高齢」ではあったのでしょう。

*1:野崎幸助『紀州ドン・ファン:美女4000人に30億円を貢いだ男』(2016年、講談社+α文庫)のこと

*2:講談社FRIDAY記者(Amazonの著者紹介による)。著書『紀州ドン・ファン殺害「真犯人」の正体:ゴーストライターが見た全真相』(2018年、講談社+α文庫)

*3:この清張ドラマにおいては「中年男性の悲哀」がメインテーマなので老け顔が見事にマッチしています。